さて、ベルベットルームの姉妹たちを招待する準備は整った。…まぁ準備にテンション上がって色々買ってしまったのはいいだろう。あとは食材だけだし、おじさんの予定も調べてあるから2日後か3日後どっちがいいか聞きに行くとしようか。
「という事でこっちとしてはその2日の内どっちがみんなの都合いいんだい?」
「あら、どちらでも良いならば少しでも良き日を選びましょう。……2日後ですね。そちらの方が催しを妨げる様な物は見えませんわ」
…マーガレットさん何を見たんだ?て、天気予報かなぁ?
「お姉様、せっかくですから私たちもリョウスケ様に手料理を振る舞いませんか?」
「あー、もちろん嬉しいよ。けど、改めて言うけどアルコールは無しだからね?」
「エリザベスよかったわね、となれば私たちも準備してみましょうか。何かやってみたいことあるかしら?」
「おっと、その辺の作戦会議は当日の楽しみにしたいから今日はお暇するよ」
「あら、そうですの?……そうですわね、途切れていた間の積もる話はそれこそ、その日でよろしいですもの」
「おや、今日も私のメギドラオンは不発ということですか?」
「エリザベス、訓練はまた頼むよ。と言ってももう少し後になるけどその分少しは成長した姿見せられると思うからさ。…まぁフルスロットルのエリザベスだと吹き飛ばされるのに変わりはないかも知れないけどさ。ま、その辺も2日後話そうよ。じゃあちょっと早いけどこれで」
エリザベスは不満そうだったが準備もあるのに気絶してちゃあね…という事で部屋を辞した。逃げたわけじゃあ無いんだよ?ただ…そうだな、エンカウントを回避したんだよ(震え声)
誰に届くとも無い弁明によってなんとか精神状態を保ち、催しの日当日を迎える事ができた。この日は真夏とは言えちょうど日差しも柔らかく比較的過ごしやすいようだ。とは言え炎天下である事に違いはないので始まりは夕方の5時ごろには来てくれと告げてある。それまでにやる事はあるしな。下ごしらえとセッティングしないと。
時刻はちょうど約束の30分前。準備は完全に終わらせてあるし、なんなら炭起こしだって完璧だ。うーん、俺ってこんなに凝り性だったか?…まぁいいや。この手の手間を楽しめるに越した事はない。っとそろそろ時間かな?
「本日は私どもをお招きいただきありがとうございます。お姉様たちも楽しみにしておりました」
「やぁ、いらっしゃい。悪かったね約束まで時間かかっちゃってさ」
「いえ、申し上げた通り仕方のない事。むしろこのタイミングでお誘いいただける事こそ必然だっただけですから」
「そう言ってもらえるとこっちもありがたいね。そう睨まないでくれよ…悪かったなエリザベス」
「いえ、睨んでいるわけでも機嫌が悪いわけでもございません。ただ、貴方様が訪れなかった間に少しばかり目つきが悪くなっただけでございます。何せ貴方様はまたしばらく部屋にいらっしゃらないとおっしゃいましたので」
「まぁ…その辺の話も食べながら話そうか。あ、そうだテオさんちょっと手伝ってくれない?」
「…仕方ありませんね、貴方様の余命…もとい弁明の時間はもう少し引き伸ばして差し上げましょう。決して、断じて、間違ってもリョウスケ様が用意なされた料理の数々に免じてというわけではございませんので。食事というものに興味がアリアリだなんて思わないでいただきとうございます。ほらテオご指名ですよ、貴方は既にご馳走になった事があるんですから対価として働きなさい」
すっごい早口でテンプレな言い訳をいただいたぞ。そうか、エリザベスは食いしん坊さんか。っても途中余命とか言ってたから割とギリギリのとこ渡ってたんじゃねーか。そしてテオさんにご飯出したのだいぶ根に持たれてる…
「はい、リョウスケ様何なりと申し付けください。バーベキューに使う肉といえば新鮮なものが良いかと思いまして私なんとか捕まえてまいったのです」
「ちょっと待とうか。テオさん。いや、テオ…何を捕まえて来たとかもう怖くて聞きたくないし、新鮮な肉のために捕まえて来た何かをどうするのか想像もしたくないし仮になんかやっても今使えるわけねーから。とりあえずソレは元いたところに返して来なさい。手伝いとかいいから今すぐ返してなさい」
ヤベーよ、ヤベーって。なんだよ明らか聞き覚えのない鳴き声してんぞ、捕まえたのって多分人の精神に住み着いた悪魔か何かだろ…なんかいたか食えそうな悪魔?
「おや?そうなのですか?肉といえば新鮮なものの方が良いかと思いまして私張り切って捕まえて参りましたのに…あ、こう言うのってジビエって言うんですよね」
「テオ?何をしているの?リョウスケ様が返して来なさいとおっしゃったわよ?エリザベスも落ち込まないの。アレはリョウスケ様が食すには些かハードルが高いわ。一緒に食べたいならそこまで強くなっていただけば良い話よ」
「おっといけません、その事をすっかり失念しておりましたね。では放して参りますので先に始めください」
「リョウスケ様、アレはエリザベスお姉様も一緒に張り切って捕まえてらしたのです。すこし空回りしてしまっただけなのでお姉様は悪くありませんよ?」
「わかってるよラヴェンツァ。みんな本当に楽しみにしててくれたのが伝わってきてこっちも嬉しいさ。ただ、俺の肉体はまだ一般人の範疇だからね?…まぁ今日は無理でもいつか…行けるようになるのか?」
「……よく考えたらこちらの世界のヒトが食べたと言う事はあまり耳にした事がございませんが、まぁおそらくリョウスケ様なら大丈夫だというお姉様なりの信頼があったのでしょう」
「訓練の時といい随分とエリザベスは信頼してくれてるんだなー(棒)」
やっべ、自分でも驚くくらい乾いた声しか出せねぇ。き、切り替えようじゃないか。こんな段階でダメージを受けてる場合じゃねぇ!さぁパーティはここからだ
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