「おはようございます」
「うむ、おはよう。では瞑想から始めようかの」
爺さんのところに来て初日の朝。言われた通り朝御飯の前に道場で瞑想から始まる。昨日は挨拶と芝原の相談で終わってしまったから今日から本番だ…………
「2人ともそろそろしまいにしよう、飯できたぞ」
「呼ばれたから終わりじゃの。随分良くなったんじゃないかの?古牧のヤツからいい指導も受け取るようだわの」
「はい、お疲れ様でした。宗一さんご飯とか手伝ったりはしなくていいんですか?」
「お?いいのかい?お袋も喜ぶよ」
「いえ、お世話になりますし、それに料理するの好きなんですよ。昨日言ってた芝原たちウチの部員がここの施設でお世話になるとするならある程度自炊も考えてますし」
「おー、おー、男は台所に入らんと言い張るどっかの親父に聞かせてやりたいねぇ。そこまで考えてるなら合宿先として使ってもいいんじゃない?高校生だから引率とか必要かもしれないけど顧問の先生いるんだろ?」
「うるさいのぉ、儂は母さんのメシが好物だから邪魔をしないようにじゃな……」
「で、どうなのよ親父、受け入れ昨日から考えてたんだろ?」
「む、そうじゃの、儂も良いとは思っとるんじゃ。あとは部長や古牧のヤツとの話次第かの。その芝原君がウチに来る時下見も兼ねとると言うとったし儂らも若い子らと稽古するのもええもんじゃしな。ま、朝稽古はこの辺にしてメシじゃの。食べたら天城さんところへ行くのかの?」
「はい、昼までに来てくれればと言われてます」
「ならば大丈夫かの。歩いても1時間もかからんからの、走れば山道とは言え30分。ま、今日は道を覚えるためにゆっくり行けば良いわい。気をつけての」
朝御飯を食べ、少しの荷物と共に葛葉家をでた。まだ慣れてないからメモ通り…と言ってもほぼ一本道なんだけどな。なるほど、これを20日も続ければ基礎体力は大分鍛えられそうだ。
ふぅ、そろそろかな?山道とは言え夏だからやっぱり暑いな。着替えとタオル増やしておくか。お、ここまで来ればもうわかるな。もうすぐだ
「こんにちはー、リョウスケです。今日からお世話になります」
「こんにちは。今日はお客さんも少ない予定なのよ。それにね、昨日言ってた千枝ちゃんもきてるから雪子とお勉強の日って言うことでいいかしらね?その前にご飯かしら。…そう言えば何で来たの?宗一さんに送ってもらったのかしら?」
「いえ、走って来ました。初めてだったんで時間かかりましたけどもう覚えたんでもう少し早くなりますよ」
「ええ⁉︎山道を小一時間も走るなんて若いわねぇ。じゃあ軽く汗流してきなさい。ウチは入浴施設だけは自慢なのよ。上がったら子供たちとご飯食べてからでいいからよろしくね」
「ええ!こちらこそそこまでお世話してもらってなんだか申し訳ないですよ…」
「いいのよ、温泉も結局人が来なくても変わらないし使ってもらう方が色々とね。ご飯も賄いだから大したもんじゃないし気にしないで」
「ありがとうございます」
うーん、朝から瞑想して軽くランニングからの温泉で汗流してご飯食べてお勉強会か…なんだこの充実した予定は。しかもバイト代までもらえるんだぞ?このプラン世が世なら金払って体験する人いるレベルじゃないか……
「ごちそうさまでした、美味しかったです。それじゃ雪子ちゃんとその千枝ちゃんとはどこで教えればいいですか?」
「ウチの居間使ってもらえるかしら?あの子たちも準備してるはずだから」
「わかりました、それじゃ行って来ますね」
「あ、お兄さん、今日からよろしくお願いします。こっちが千枝。ほら、千枝も挨拶して」
「あ、あたし千枝です!お、オス!よろしくお願いします!」
「千枝ちゃんね、よろしく。雪子ちゃんもだけど俺がこっちにいるまで旅館の手伝いが無い日ならいつでも声かけてくれて構わないから。じゃあとりあえず夏休みの宿題を終わらせようか」
「うえー、今日は顔合わせって事で外いこーよー。おにーさんも一緒にドラゴンごっこするんだ!」
「千枝…あんたの為にお勉強見てもらうのに…」
「確かに遊ぶのは楽しいけどさ、そうだな、宿題終わったらなにかご褒美でも考えておこうかな」
「えー、何々なんか貰えるのか?雪子あんたはなんだと思う?」
「もう、千枝、宿題終わらせないとご褒美も無いんだよ?」
「うっ、そっかぁ…」
「まぁ1人でやるよりみんなでワイワイやると案外楽しいもんさ。一応臨時の家庭教師なんだ。分かんない事があったら何でも聞きな」
まぁ元気な印象が強い千枝ちゃんは予想通り勉強を嫌がったがエサをぶら下げる事でやる気を促す事ができたと思う。3人で夕方までしっかり宿題を進められた。
「はい、お疲れ様。今日はこの辺りにしておこうか。夏とは言え山だし暗くなると危ないからな」
「「お疲れ様でした」」
「まあまあ進んだかい?こういう感じならそこまでやなモノじゃないだろう?じゃあまたね2人とも。天城さん今日はこれで失礼します」
こうしてこっちでの生活1日目が終わった。しかし千枝ちゃんはほんと想像通りの元気っ子だなぁ。赤と緑でいいコンビじゃないか。あんな姿を見たからこそ他人には分からないコンプレックスも出来るんだろうなぁ。…まぁ目の前で悩んでたら話くらい聞いてやろう。そうじゃなかったら解消するタイミングときっかけは俺じゃないってだけだしなぁ……
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