「どうでした、初めて瞑想やってみて」
「いやぁ、葛葉くんがスッと入ったの見てイケるかなぁと思ったんやけどねぇ」
「ヒナコさんでも寝ちゃってましたもんねぇ。リョウスケもいつの間にかいなくなっててビックリしたけどなー」
「なぁにコイツもまだまだじゃ。リョウスケにも説明したんじゃが説明してすぐ出来るようになったら指導者がいらんくなるからの。ウチの流派の基礎も基礎じゃから一番難しいとも言えるんじゃよ。儂から言える事はここで学んだやり方を普段から少しずつ取り組む事で精神を鍛える事が肝要という事よの」
「なるほどやねぇ、葛葉くんがしっかりしてるんはそういうわけやったんかなぁ」
「ほんとほんと、リョウスケ俺よりしっかりしてるもんなぁ」
「ダイチさんはもっとキリッとしてくださいよ」
「うるせぇ芝原、お前には言われたくねーつっーの」
「かっかっ、仲が良くて何よりじゃの。基礎の鍛錬は一生続ける必要あるもんじゃからな、気長にやるしかあるまいて。食後は君らがやっとる型を見せて貰えんかの?昼からは山登りでもして夕方には温泉行こうかの。帰りは宗一のヤツに車を出させるから安心せい」
半ば爺さんによる思い付きで皆んなが滞在中の予定を組み上げていく。ま、合宿として予定したものじゃないしこう言う行き当たりばったりなの俺は嫌いじゃないんだけど、ま、お試しだからいっか。
そして色々とやってるうちに1日も終わりを迎える。
「みんなどうでした?合宿って言うより別流派の体験入門みたいな感じになってたような気もするけど…」
「リョウスケここいる時ずっとこんな事やってたのかよ…」
「言っても毎日続けてるの瞑想くらいですよ?」
「でも来てよかったわ。ええ話聞かせてもろたし、ウチの心構えにも一本芯通せるよう瞑想続けたいもん」
「そうっすねぇ、今思えばうちの親父も似たような事やってるんですかねぇ?やっぱメンタル面鍛えるのって大事なんすねぇ」
「芝原は煽りに弱そうだもんなぁー」
「うるさいっすよぉ、自覚はしてるんですから…ダイチさんは煽りには強いっすもんねぇ」
「まあ、話は尽きないでしょうけど明日の予定どうなってんです?ダイチさんとヒナコさん帰る日でしょう?」
「あぁ…せやったなぁ、2泊なんてあっという間やなぁ。いやぁ、楽しかったわ、改めてありがとうな葛葉くん」
「ほんとだよ、サンキューなリョウスケ。芝原はもう少し残るんだろ?いいよなぁ、ちょっとしんどいけど充実した夏休みじゃん」
「あ、葛葉くんの心配してないけど芝原は宿題ちゃんとやらなあかんで?部活として学業疎かにするのは認められへんからな」
「あ、言った通り芝原課題持ってきたか?」
「うぐっ、持ってきたけどさぁ…」
「俺はもう終わらせたから教えてやる事は出来るぞ」
「さすがやなぁ葛葉くん。芝原、写すのは認めへんからな?」
「う、うっす」
「それは俺もさせないんで大丈夫っすよ。いい時間ですし今日はもう寝ましょうか。朝は昨日と同じくらいに起きてからストレッチと軽いジョギングしてから瞑想やりますんで」
「「「はーい」」」
先輩ら2人は明日の昼過ぎの電車で帰る予定だ。実は女将さん達旅館の面々に帰るんならウチの料理を一度は食べていけって言われてるので昼前にまた訪れるプランを組んである。ま、雪子ちゃんもヒナコさんに懐いてたからな、お別れも言えないってなると寂しいもんだしこれくらいお膳立てしてもいいでしょ
そんなこんなで朝稽古を終えた頃に予定を告げた
「えー、ほんまに?ニクい事してくれるやんか葛葉くん。ウチも気にはなってたんよ、雪子ちゃんも中々会えへんから最後に顔見たかったんよ」
「ほんとだよ。俺も冬に来るつもりだったから挨拶しておきたいしなぁ」
「俺は?」
「芝原にはバイトの説明とかあるから安心しろ」
「へーい」
「ま、まだもうちょい身体動かしてからですから」
「おいおいリョウスケェ俺はアッシー君じゃないんだぞ?」
「あ、宗一さんにはホント感謝してますから」
「まぁいいんだけどね、もう少ししたら出発だからみんなそろそろ準備しておくれよー」
「あ、言うの忘れてた、俺と芝原は走りだから。まぁヒナコさんとダイチさんも荷物車に乗せて走ってもいいですよ。その後のお風呂は夜と違っていいもんですよ」
「うわー、俺走っちゃおう。なんかハマっちゃいそうなんだよなぁ温泉」
「ダイチも分かるようなったなぁ。ウチは言われんでも走ってからひとっ風呂よばれてから帰るつもりや」
「君らも物好きだねぇ。まぁ、あそこの温泉が気持ちいいのは認めるけどわざわざ汗かかなくてもいいもんだよ?まぁそれなら車に荷物積んでおきなさいな、どっちにせよ親父はこばにゃならんからね」
という事で最後もみんなで旅館へと向かうことに。随分気に入ってもらえて良かったよ。俺はまだ一週間くらいいるけど雪子ちゃんや千枝ちゃんは寂しがってくれるだろうか?そんなことを考えていたらあっという間に旅館まで着いた。慣れたらほんとにちょうどいい距離だなぁ。
「…葛葉、俺いる間ずっと走るのか?」
「ん?キツイか?」
「(マジかよ、なんでコイツケロッとしてんだ)いや、頑張るわ…」
「ウチでもそこまでキツイわけちゃうから単に芝原が怠けてただけやないんかー?」
「ふぅ…ほ、ホントだぜ芝原、リョウスケを見習って基礎練やるんだなぁ」
「膝笑ってるダイチさんに言われたくねーっすよぉ…」
「ほら、たるんだ2人でじゃれてないで風呂行ってこんかい。そのままご飯食べるつもりか?」
「「う、うっす」」
あ、ヒナコさんが珍しくイラッとしてる。不甲斐ない後輩と楽しみの邪魔がよっぽど腹に据えかねたのかな?そんなこんなでみんな温泉を楽しんだ後女将さんの好意で用意してくれたご飯をいただく。そろそろ駅に向かう時間だというころやっと雪子ちゃんが顔を出した。
「ヒナコお姉さん行っちゃうの?」
あ、ヒナコさんにクリティカルヒットした。初めて見たぞ胸抑える人。
「うぅっ、こんな事ならもっと予定切っとくんやったわ…ごめんなぁ雪子ちゃん。ウチも寂しいんやけど冬休みは絶対来るからなぁ」
感動?の別れをしている2人をなんとか引き剥がしヒナコさんとダイチさんを送る為にバスへと一緒に乗り込む。
「短い間でしたけどお疲れ様でしたね、これで部活の合宿予定地って事でいいですかダイチさん」
「お、おう。すっかり楽しんでて忘れてたけど文句なんて一つもないぜ」
「当たり前や、ウチの雪子ちゃんに文句付けるヤツおったらしばいたるわ!」
いつの間にヒナコさんの雪子ちゃんに?まぁいいやお気に召したようだ。この人たちは帰ってしまうが芝原はしばらく残るし俺もまだ居るには居るしな。
「それじゃお二人共東京まで気をつけてくださいねー」
「ほな、葛葉くん、いや、リョウスケありがとうな。楽しかったわ」
「おう、お前も頑張ってなー」
さーて俺も旅館まで帰るかぁ。明日は雪子ちゃんと千枝ちゃんと勉強半分遊び半分くらいにしようかな?芝原には働いといてもらうけどな
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