ダイチさんとヒナコさんが帰ったのもついこの間だと思ったし、芝原ももう東京に帰った。つまり俺ももう帰る日が近いんだよなぁ。ちょっと予定を延ばしたとはいえあっという間だったなぁ。本来なら明日の20日に帰る予定だったんだけども雪子ちゃんと千枝ちゃんからどうしても辰姫神社の夏祭りに連れて行って欲しいとせがまれてしまっては仕方ないか。まぁ予定の組み方として夏祭りのある日に帰るってのは流石に俺が無粋だわ。
そんなこんなでお祭りの日。千枝ちゃんはバス停で待ち合わせだけど雪子ちゃんは旅館まで迎えにきた。
「リョウスケ君、今日はありがとうね。雪子のワガママ聞いてくれて」
「いえ、俺も随分旅館のみんなにはお世話していただきましたからね。このまま帰ったらちょっと寂しいかなと思っていましたので誘ってもらえて良かったくらいですよ」
「雪子も随分楽しそうにしてたからねぇ。けど夏祭りって事はもう夏休みも終わりだわね…」
「そうですねぇ。俺にはあっという間でしたけどね。でも冬も春も長い休みには来るつもりしてますから、またその時お願いしますよ」
「そうね、そうなったらまたよろしくね。雪子、そろそろ準備できたかしら?」
「う、うん。お待たせ、お兄さん、お祭り行こっ、千枝も待ってるし」
「そうだね、行こうか。バスもちょうどいい時間だし」
今日のお祭りが楽しみだったみたいでここまでお手伝いを頑張ってきた雪子ちゃんはバスの中でもずっとソワソワしていた。
「千枝ー、お待たせ!って、千枝も浴衣着てきたの!」
「雪子あんたが着てこいって言ったんでしょ。あ、兄ーさんこんにちは!」
「おう、千枝ちゃんもこんにちは。2人とも浴衣似合ってるぞ。せっかくだからヒナコさんとかダイチさんに見せてやりたいからそこに並んでくれるかい?」
「お、私の魅力は高校生も届いてしまったかー」
「はっはっはっ」
「笑い飛ばされちゃった…」
「プククッ」
「雪子にまで笑われた…」
「ほら千枝、ショック受けてないで鳥居の前で写真撮ってもらおっ」
「あはは、ごめんごめん。そのかわりってわけじゃないけど2人とも今日はお兄さんが屋台をご馳走してあげよう。ほら、千枝ちゃん浴衣を汚す前に写真に収めておかないと」
「ほんと!お兄さんありがとう。…ヒナコお姉さんにも見てもらうんなら可愛く撮ってくださいね」
「やったー!お肉食べたいよお肉!………?なんで私だけ汚すことに⁉︎」
「ほら並んだ並んだ」
「またゴマカシた!」
「はい、チーズ…よーし、可愛く撮れたぞー。じゃあ屋台で食べるぞー、諸君我が軍の資金は豊富だ、安心して突撃せよー」
「あー、もう食べる、おにーさんの財布だから我慢してたやつ食べてやる!」
「千枝ったら行っちゃった…」
「ほら雪子ちゃんも行っておいで。遠慮しなくていいからねー、夏休みこうして遊べるのも最後だからねぇ」
「そっか…じゃあ楽しまないと!千枝待ってよー」
「そうそう、元気が一番ってね。ほらそこに隠れてる完二くん君もおいで」
「!!!、気づいてたんすか…」
「君んとこのお母さんにもお土産でお世話なったからねぇ、食べたいもの有ったら好きにいいなよ」
「マジっすか!!ご馳走っす!!」
「お、千枝ちゃんは唐揚げと串焼きか、好みが全面にでてるなー。雪子ちゃんはりんご飴とたこ焼きね、定番中の定番だねぇ。完二くんはイカ焼きに焼きそば、ボリューム重視かな?ま、みんな楽しんで何よりだよ」
「もごもご」
「こら、千枝行儀悪いよ」
「ごくん、おにーさんご馳走!」
「お、俺もご馳走さまっす」
「あ、流れで誘ったけどこの子巽屋さんの子どもの完二くん。たしか君らの一個下だよ」
「あ、やっぱり完二くんだったの、久しぶり、天城雪子だよ」
「あたし、里中千枝、雪子の親友!」
「う、うっす、巽完二っす。リョウスケさんとはお店でたまに話するくらいですけど今日は楽しかったっす」
「まあ、雪子ちゃんも千枝ちゃんも来年から中学生だからあんまり会わないかも知れないけどな。そろそろ花火の時間だし移動しようか、この辺ランニングしてる間にいいところ見つけたんだ」
4人で展望台の方へと向かう。そこはちょうど出来たばかりらしく穴場だったようで俺たちの他にはチラホラとしかいない。花火はちょうど始まりかけていてなんとか間に合った。快適な環境で
「へぇー、こんなとこあったんだ。この時期のお客さんに教えてあげられるね!」
「うー、あたしより町に詳しいかも…」
「へぇー、キレーっすねぇ」
「伊達に毎日この街走ってないさ、さて、花火も終わったし帰ろうか。いやぁ、この街は楽しかったよ。雪子ちゃんありがとうね」
「えー!おにーさん帰っちゃうの?」
「そりゃあ帰るさ。これでも東京の高校生だからねぇ」
「そっすよねぇ、夏休みも終わりって事っすねぇ。やっべぇ、宿題やってねぇ!」
「はっはっはっ頑張りたまえ少年。もう手伝ってあげる時間なんて無いからなぁ。ま、また長い休みの時期には来るさ。その時また色々とやろうじゃないのさ」
「あたしもおにーさんに見てもらってなかったら宿題やばかったかも……?雪子どしたの?」
「ここ最近毎日見てた人が居なくなると寂しいなぁって」
「まぁ心配なさんな、少女たち爺さんの家がすぐ近くなんだからしょっちゅう来ることになるさ。さ、俺たちはここでバス乗るから君たちも気をつけるんだよ」
「はーい、さよならおにーさん」
「ありがとうございましたっす」
チョッピリ寂しそうな雪子ちゃんだったけど夏祭りではしゃぎすぎたのかバスに乗ってすぐ眠ってしまった。旅館に到着して揺すっても起きないので仕方なくおんぶして降りる事に。
「あら、雪子ったら疲れて眠ってるの?」
「随分と楽しかったみたいですんで、結構ぐっすり寝てますね。じゃあ俺はこれで、明日また帰る前に挨拶きますんで」
「暗いから気をつけてね、雪子の事ありがとう」
もう明日東京に帰るのかぁ。雪子ちゃんたちにはああ言ったけど寂しいもんだねぇ、たった20日間程度なのになぁ。とはいえ東京で待ってる人も居てくれるんだし帰らないわけにもいかないな。ちゃんとお土産だって準備したんだし。気になるのは身体的、精神的成長がきちんと現れるかどうかって事かね。…その辺は住人たちに対面すりゃ嫌でもわからされるだろうしなぁ…
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