葛葉家に生まれ落ちてたんだが…   作:ぎっしり腰

29 / 185
ちょっと時間取れなかったので初投稿です


異分子たちの邂逅

さて、大体一月ぶりになるのかな、ベルベットルームへと訪れるのは。今回はお土産もそこそこにメインは手料理だ。随分とバーベキューパーティも気に入ってくれてたしなぁ。こんどはお菓子作りにも手を出してみようかな?…やたら所帯染みたスキルレベルが高まった1ヶ月のような気もするけど、気にしない。あ、そういやメアリが増えたんだっけ。今日は彼女とも会うんだろうな、まぁあんまりこれといって知ってることも少ないんだけどな。さてと、そろそろ行ってみますかね。

 

 

「あら、随分とご無沙汰でしたね。エリザベスお姉様が随分と待ってらしたようですよ?」

 

「久しぶりだねラヴェンツァ。まぁ予定延ばして向こうに滞在したのは事実だしなぁ、それについては申し訳ないね」

 

「おや、随分と久しぶりではありませんか。……ふふ、最後にお会いした時から随分と様変わりなさったようで私としては待った甲斐があったというものですわ。エリザベスが来るまでにメアリの紹介をいたしましょうか」

 

「あー、マーガレットさんもお久しぶり。そうだなぁ、身体は動かして自分を見つめなおして色んな人と交流した1ヶ月だったから。そうやってマーガレットさんから見て分かるくらい変化が出てるならこっちこそ待たせた甲斐があったかな?で、メアリさんは?」

 

「はじめまして」

 

「うおっ⁉︎いつの間に…」

 

「貴方様がこの部屋に訪れる葛葉一族でございますね。訪れる頻度の少ないもてなし甲斐の無いお客様だと伺っております」

 

「誰から吹き込まれたんだよ…そうだな、俺は確かに葛葉一族で、いまは葛葉キョウジおじさんにお世話になってるね」

 

「葛葉キョウジ…。彼はデビルサマナーですか?」

 

「いや、おじさんはただの探偵だね。ちなみに言うと葛葉一族にライドウって先祖はいたらしいけど特に悪魔祓いみたいなことを生業になんて事は無いんだ」

 

「なるほど。今初めて実感したかもしれません、私は本当に別の世界へと訪れたのですね」

 

「いい機会だから俺の境遇も改めて説明するよ。俺は君がヴィクトルの助手として業魔殿で働いていた世界を記憶として一部ではあるが知っているんだ。この世界も俺が居なかったら何が起きていた世界だったのかという可能性を見たことがある。まず言える事はこの世界とメアリが元いた世界は極々近しいって事、それこそ同じ世界がたった一つの分岐から別れたくらい近い世界同士なんだと思う」

 

「エリザベス、いつまでも遊んで無いでいらっしゃい。リョウスケ様から話を聞くいい機会ですよ」

 

「あー、そうだね、ベルベットルームのみんなに聞いてもらった方がいいよな。ちょっと待っててねメアリ、ありがとうマーガレットさん。そして久しぶりだねエリザベス」

 

「リョウスケ様ったら私の事を忘れてしまっていたのでは無いかと震えておりました、なにせこの場に私がいなかったにも関わらず随分と核心に迫るようなお話をしておいでではありませんか…これは私のメギドラオンが火を噴きますよ?」

 

「う、それを言われると…いや、ここで何を言っても言い訳だな、甘んじて受けよう…ただもう少し猶予をくれないか?」

 

「…仕方ありません。遺言と思ってくださっても構いませんよ?お話に納得できるようなら手心を加えなくもありませんので頑張ってください」

 

 

相変わらず俺はこの部屋に来るとピンチになる定めらしい、それも逃れる術は無さそうだ…俺なりに俺が置かれている状況についての解釈を説明した。ざっくり言えば記憶が混ざったから元の人格とは大きく変わったが人格を形成している要素が混ざる前と後で3つの状態によるものであると言う話だ。問題はここからなんだよな…

 

 

「という事で、俺の根幹には別世界の体験があるんだ。だから自分の持つペルソナが肉体と釣り合ってない理由の一つだろうと思ってる。ここで、なぜメアリが迷い込んでしまったと言う話になるんだ」

 

「ここで私が出てくるのですか?」

 

「さっきも言ったように俺の記憶の中にはこの世界とメアリの世界におけるある可能性を辿った結果を見たものがある。ごく一部だけどな。そして、メアリと葛葉一族の間で結ばれている繋がりと俺がメアリの記憶を持っているという二つがあって世界の狭間にいた君はこの世界で顕現したのでは無いかと考えたんだ」

 

「と言う事はリョウスケ様がいらっしゃらなければ私は狭間に飲み込まれていた…と?」

 

「いやぁ、多分俺が居なけりゃ狭間が出来てない筈だ。おそらく記憶が世界を渡った時にできた歪が世界の裂け目となってしまったんじゃ無いかなぁ……」

 

「要するにリョウスケ様が悪いわけでございますね」

 

「…まぁ俺が悪いで済めばいいんだがなエリザベス、俺の中でミックスジュースを作った奴がいたとしたら大変なんだよ…。文字通り世界を股に掛けて影響力を持つ存在による干渉の結果だとしたら」

 

「……むぅ」

 

「ま、俺としては今のこの生活を楽しんでるのは事実だけどな。もしそうだとしたらその時後悔しないように色々と手を出してるってのが本当かな」

 

「………と言う事は私はむしろメギドラオンをぶっ放した方がリョウスケ様の為になると言う事でございますね?」

 

「え゛っ」

 

「あぁお姉様が張り切ってらっしゃいます…どうかお気をつけてリョウスケ様」

 

「え、ラヴェンツァ?もう始まるの?このタイミングで?」

 

「骨は綺麗にして差し上げますのでご安心ください。手土産としていただきましたお品はこちらで配膳させていただきます」

 

「まって、メアリ、急にメイド感出さないで!」

 

「もう、エリザベスったら」

 

「マ、マーガレットさん!」

 

「随分と成長してらっしゃいます、ギアを上げなさいな」

 

「マーガレットさん⁉︎」

 

フリフリ

 

「もはやテオは存在感を出してくれ!」

 

 

 

 

 

おれの叫びも虚しく響くだけ。エリザベスに引きずられいつもの場所へ。いつにもまして漲っているエリザベスはメギドラオンだけでなくおれ1人に向けて属性魔法の最高位であるインフェルノ(火)ダイアモンドダスト(氷)真理の雷(雷)万物流転(風)サイコキネシス(念動)アトミックフレア(核熱)を全てお見舞いしてくれた……ありがたい事にペルソナ『アスラおう』がもつ耐性も何もかもぶち抜くおまけ付きで涙が出そうだ………

 

 

新たな仲魔は誰?力不足を自覚してしまったウズメンがバトン(スキル)をいくつか託します

  • クラマテングヨシツネ「師匠⁉︎」
  • キクリヒメ…ウズメ「私の上位互換…」
  • ネコマタ…ピクシー「被るじゃない‼︎」
  • ヌエ…フロスト「食べられちゃうホ?」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。