葛葉家に生まれ落ちてたんだが…   作:ぎっしり腰

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低気圧でくしゃみが止まらないので初投稿です


年が明けるのは早い

合宿も残すところ明日までとなってしまった。部員のみんなほとんどは帰ることになっていて、ダイチさんだけが居残って正月の神社でアルバイトをする予定になっている。流石にお正月は家族で迎えることになってる家庭も多いから少ないのも仕方ない。特にヒナコさんなんて実家は関西だからな。

 

「いやぁ、初日の和気藹々とした空気から見事に死屍累々って感じですなぁ」

 

「リョウスケくらいじゃねーかピンピンしてんの…」

 

「タフすぎんぜ…」

 

「流石にウチも疲れたわ…」

 

「ダイチさん居残って大丈夫なんです?体力的にも家庭的にも」

 

「あぁ、ウチは大丈夫。そんなにお正月っぽい事ももうしてないからさ。新年の挨拶してお雑煮食べるくらいだもん。こっちで色々やってる方が年明けの感じしそうなんだよなぁ」

 

「ウチは正月の挨拶は色んな人にしとかなあかんからなぁ。流石に帰らんとまずいんよねぇ。とりあえず高校卒業するまではってとこなんやけど」

 

「俺んとこも親父と門下生に挨拶あるもんなぁ…。結構家によって違うモンなんすねぇ」

 

「そりゃそーさ。正月程地域色、家庭色の出るイベントも中々ないぞ。お雑煮とか隣町で変わる事すらあるからな」

 

「へー、みんなおすましじゃないの?」

 

「は?雑煮いうたら白味噌やろ」

 

「え、雑煮って小豆じゃねーんすか?」

 

「ほら。全然違うでしょ?ちなみにここは白味噌っすね。葛葉家のルーツは関西なんで」

 

「へー、正月に家族以外と飯ってあんまりないから全然知らなかったよ」

 

「ほら、そろそろロードワーク行きますよ。今日でみんなは最後なんですから」

 

 

ま、話しながらとはいえストレッチしてたわけなんだが、疲れてる様でみんなは身体が重たそうだったので話も弾んだわけなんだが合宿なんだしもう少し追い込んでもいいだろうという爺さんの判断のもとちょっとキツめのコースを選んだ。ロードワークっていうかほぼ山登りなんだけどな。幸い雪も積もってないからできるんだけどな。そして今日のゴールは温泉でリフレッシュだ。…なんだかんだこんなロードワークなんて合宿じゃないと出来ないわけだしまぁ高地トレーニングと思えばいいだろう。

 

 

 

「そっかぁ、ヒナコお姉さんもう明日で帰っちゃうのかぁ…」

 

「年明けまで残るのは俺とダイチさんだけだからね」

 

「まぁ、またきてくれるさ」

 

「ほら、温泉上がってもまだぐったりしてるみんなを案内してやってもらえるかな?」

 

 

寂しそうな雪子ちゃんに声をかけていると板さんに見つかってしまった。

 

「おう、リョウ、お嬢と居たのか。そろそろお節の作り方教えてやるから着いてこい」

 

「うっす、板さん。じゃあね雪子ちゃん、そうだ、年賀状なんて描いて送ってあげれば喜ぶんじゃない?」

 

「そっか、そうする!」

 

 

まだケータイも小学生が持つほど普及してないから連絡方法もまだまだアナログだったりする分こうして気を紛らすことができたかな?

 

 

そして今日はもうみんなが帰る日。年の瀬って事もあって道場の大掃除をみんなでやってもらったんだが、1番嬉しそうなのは宗一さんだったな。まぁ俺が来るまで二人でやってたことを思うとそりゃあ楽になったんだろう。

 

 

「5日間ありがとうございました!って言っても俺だけまだ残るんですけどね…」

 

「ダイチ、わざわざ言わんでもよろしい。アンタは代表として言えばええの」

 

「相変わらず締まらない先輩だなぁ」

 

「うるせーぞ芝原、しょーがねーだろ」

 

 

最後の最後でグダグダした気もするが何事もなく?合宿も終わった。年の瀬って事で町にイベントが無い分ちょっと打ち上げみたいな事もできてないのが少し残念だ。

 

「君らが体験したのは初歩も初歩。それでも立ち合いの前に行う事が出来れば随分と集中できる様になっとるはずじゃ」

 

「ま、それよりもリョウスケ君に走らされた方が辛そうだったけどね」

 

「せっかくこの辺でやってるんですから環境利用しない手はないでしょうよ」

 

「ウチらも大分体力ついた気するわ…」

 

「走り込みも瞑想も続けなければいかんぞ。次来ることがある面々はどれだけ続けたか分るからのぅ。かっかっかっ」

 

「「「はいっ!」」」

 

「うむ、良き返事よ。儂らも楽しかったわ。それでは気をつけて帰るんじゃの」

 

「んじゃ俺たちもせめて荷物持ちとして駅まで送りますかね。いいでしょ、ダイチさん」

 

「オッケーだよ。それくらいはやんなきゃねぇ」

 

 

 

部員たちがほとんど帰ったあとも俺がやることはあんまり変わらないんだけどな。ダイチさんがちょっと旅館のアルバイトをやったり三ヶ日は神社の手伝いの予定があるくらいで。手伝いっても小さな神社だからそこまでやる事もないんだけどな。でも中には葛葉の御守りは御利益があるってんで毎年来てる人もいるらしい。

 

 

 

「なんか大晦日なのに家族以外といるの不思議な感覚だわー」

 

「実家でゆっくりが普通…まぁ俺からしたら実家みたいなモンなんですけど」

 

「その言い方だと俺が入り込んでるみたいじゃん…」

 

「あはは、いえ、助かってますよ。道場以外の掃除も手伝ってもらいましたし」

 

「まぁ、これだけ世話になったら流石にってもんだよ」

 

 

とかなんとか言ってるウチにもうテレビではカウントダウンが始まる。この辺お寺はないから除夜の鐘は聞こえないみたいだな。お、年明けかー。

 

「「「「あけましておめでとうございます」」」」

 

みんなで挨拶を交わしたところで初詣だな。まぁほとんど境内だしすぐなんだけどな。山の神社だから夜はやる事ないのでそろそろ寝ようかな。

 

新たな仲魔は誰?力不足を自覚してしまったウズメンがバトン(スキル)をいくつか託します

  • クラマテングヨシツネ「師匠⁉︎」
  • キクリヒメ…ウズメ「私の上位互換…」
  • ネコマタ…ピクシー「被るじゃない‼︎」
  • ヌエ…フロスト「食べられちゃうホ?」
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