「ほっほ、明けましておめでとう雪子ちゃん。その子が千枝ちゃんかの?リョウスケから元気いっぱいの子と聞いておるよ。加えてこの子が巽の倅か。こっちもわんぱくそうなツラをしておるの」
「うー、おにーさんのせいで恥ずかしい」
「何もんだこのじーさん」
「この人が俺の…爺さん。この神社の宮司さんであっちの道場主」
「へー、カッコよさそう!」
「でも千枝ちゃんには向いてないと思うよ?」
「なんでよ!」
「だって、1時間ずーっと動かないとかそんな修行ばっかりだよ?」
「あはは、それは千枝には無理そうね」
「うー、おにーさんも雪子もひどいや…。アタシの味方はこのダイチおにーさんだけなんだ!」
「え、えーっと、ライゴウさんの前で言うのもなんだけどここの修行すっっごい地味だよ?元気そうな君には辛いんじゃ…」
「ガーン…」
「お前ら、そこまで言わんでもいいじゃろ…。やはり地味よなぁ。でもそうしないと精神を鍛えるのも難しいのじゃよ…」
「さてと、初詣でもしましょうか。(ほら、ライゴウ爺さんはみんなになんか渡すものあったんでしょ?)」
「「「はーい」」」
「リョウスケってほんと容赦ねーのな…」
ダイチさんが何か言ってるが気にせずみんなでお参りへと詣でる。俺たちは昨日も参ったけどお参りは何回したってバチはあたらんさ。
「さてと、嬢ちゃんたちには、宮司の言葉よりもホレこっちの方がええじゃろ、お年玉じゃ。ま、そんな入ってるわけでもないからのぅ、好きに使うと良い。お前さんらには帰る日にバイト代を渡してやるわい」
「うわー、アタシにも貰えるの⁉︎お爺さんありがとう!」
「ありがとうライゴウお爺さん!!」
「ありがとなじーちゃん!」
「かっかっ、こうまで喜んでもらえるなら何よりじゃよ。早うワシの孫も見たいんじゃがのぅ…」
「あ、宗一さんなら車の準備に行きましたよ?」
「…アヤツめ。宗一もキョウジもいい加減落ち着かんかのぅ…。いかんいかん、新年早々辛気臭いのは良くないわい。さてもうすこし時間があれば良かったのじゃが冬の山は暗くなるのが早いからの、宗一に送ってもらうとよい。気をつけての」
「「「ありがとうございましたー」」」
「ほら、車まで案内してあげよう」
「うふふ、お兄さん今日は色々ありがとう。でも、もうすぐ帰っちゃうんだよね…」
「ホント、学校の奴らよりずーっと遊んでて楽しいし」
「大人!って感じだよな」
「ま、今度は春休みに来るさ。その頃はここも桜が綺麗な頃だろう?楽しみにしてるんだよ、どこかいい場所見つけておいてくれないかい?腕によりをかけて弁当こしらえてダイチさんやヒナコさんも一緒にお花見でも行こうじゃないのさ」
「うわー、楽しそう!ヒナコお姉さん来てくれるかな?」
「アタシは肉いっぱいがいい!!」
「俺も行っていいのか⁉︎なら見つけとくぜ!」
「ヒナコさんならすっ飛んでくるさ。千枝ちゃん、さすがに気が早過ぎるぞ。完二くんもちろんおいでさ」
そう言ってちびっ子達を送り出した。さっきも言った通り俺たちもそろそろ東京へと帰らなきゃならない日は近くなっている。それまでに少しでも型の感覚を叩き込んでおきたいな。まだまだ実戦投入の段階にはならないだろうけど確実に成長してる実感はあるんだ…
「お世話になりました」
「俺もお世話になりました。俺だけみんなより長く居ちゃってなんかすいませんでしたね…」
「なぁに、リョウスケも楽しそうだったし儂等も楽しかったしの。それに若いモンがあるおかげで中々出来んかった事もやっておく事が出来て助かったわい。いい経験になったかの?」
「そりゃもう!バイト代まで貰っちゃって、ホントにありがとうございました」
「ま、その感謝の心を忘れん事じゃな。古牧のヤツにもよろしく言うといてくれ。それと、リョウスケ、お前さんにはコレをやろう。今まで稽古で振ってた木刀は重たくしてあるだけじゃが、この木刀は御神木を使ってあるんじゃ。それを抱えて瞑想してみい、気が引き締まる事間違いなしじゃ。…気をつけてな」
「…はい!ありがとうございました。また、春に来ますんで」
「俺たちも春また来ますからー」
「んじゃ、沖奈駅まで送ってくから乗った乗った」
今回は2週間も居なかったけど随分濃い滞在になったな。帰ったら帰ったでエリザベス達に成果も見せたいのはもちろん、餞別にもらった神木でできたとか言う木刀が気になるよな…。ま、まだ試しが出来る程余裕があるわけでもないからな。それこそ春にまた来るまで一度試せていたら御の字くらいの気持ちで良さそうだな。
「おう、明けましておめでとう…って柄でもねぇけどな」
「明けましておめでとうございます。ただいま戻りました。…事務所の大掃除出来なくてすんませんでしたね」
「…いやぁ、お前さんが普段からやってくれるおかげでだいぶ楽だったぜ?あと、ほれ、年玉だ。今年も手伝ってくれよなって意味だぜ」
「…ありがとうございます。まぁいいんですけどね。よっぽどめんどくさいのはごめんですけど」
「そんなヤマ、ポンポンきてたまるかってんだよ…。そういやお前さんの高校大分物物しくなってんのなんかあったんか?」
「あー、アレじゃないっすか?来年から桐条グループのご令嬢が一年生なるって噂なってましたから」
「ほー、なるほど。そりゃ自分の持ってる自慢のガッコにお嬢様を通わせるわなぁ。なんとかツテでも作っとけよ?絶対役に立つぜ」
「…良くも悪くも部活の顧問が目立ちますからねぇ、ウワサ通り品行方正で杓子定規なら多少衝突もするから顔くらいは売れるでしょ」
「俺から言ってなんだけどいいのか…?」
「そもそも治安維持の為の人を顧問にしたようなもんで、その件を娘さんは知らないとなると1回はぶつかると見てますよ」
「……ならいいけどよ。そういやジッさまなんか言ってたか?」
「そろそろ孫の顔がーって」
「帰ってきて疲れたろ、荷ほどきして飯でも行くぞ」
「アンタもはぐらかすのか…。まぁいいやゴチになりますっと」
誘われたので近くのファミレスで夕食を済ませ、部屋へと戻る。…ちょっと疲れてるけどベルベットルームに顔だけでも出しておこうか。
新たな仲魔は誰?力不足を自覚してしまったウズメンがバトン(スキル)をいくつか託します
-
クラマテングヨシツネ「師匠⁉︎」
-
キクリヒメ…ウズメ「私の上位互換…」
-
ネコマタ…ピクシー「被るじゃない‼︎」
-
ヌエ…フロスト「食べられちゃうホ?」