葛葉家に生まれ落ちてたんだが…   作:ぎっしり腰

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寒くて仕方ないので初投稿です


俺って実は普通じゃないらしい

「やあ、久しぶりになったかな、マーガレットさん」

 

「おや、そう、お久しぶりになりますわね。ラヴェンツァもエリザベスも寂しがっておりましたわ。ふふ、もちろん私もですよ?」

 

「そりゃあ、待たせちゃって申し訳ないね。…申し訳ついでなんだけど、今日は帰って来たばっかりで顔を出してちょっとしたら帰ろうと思ってるんだ。新年の挨拶ってヤツだよ。ちょっと遅くなっちゃったけどね」

 

「ならば私だけがその言葉を受け取るわけには参りませんわ、少々お待ち下さい、すぐ妹達を呼んで参りますから」

 

「悪いね、手間かけさせちゃって。なんだかいつ来てもみんな揃ってる印象だから思い立ったタイミングで来ちゃうんだよ…」

 

「それでは期待に応えられなかった私たちのせいでお姉様の手を煩わせてしまったと?」

 

「出遅れてしまいまして申し訳ありません。…?如何致しましたか?」

 

「うふふ、エリザベスが照れ隠ししたのに貴方が素直に謝ってしまったものだから引っ込みがつかなくなったのよ。エリザベスったらどうするのかしらね?」

 

「……お久しぶりですね、リョウスケ様。人の世では年が変わったとか。その挨拶に訪れたのでしょうか?」

 

「俺が悪かったよエリザベス、次からちょっと訪問期間が空く時は帰ってくる時間をあらかじめ伝えておくからさ」

 

「…?何かございましたか?しかし、リョウスケ様がその様に配慮してくださるのなら感謝感激でございます」

 

「流石はお姉様ですね、何事もなかったかの様に進行なさってます…」

 

「…まぁみんな揃ってる事だしいいけどさ。いつのまにかメアリとテオも居るし…。改めて久しぶり、今年もよろしくな。って言いたいだけだったんだけどここまで大事になるとは思わなかったよ…」

 

「では、改めて一戦交えますか?」

 

「いや、今日はホントにコレだけだったんだよ…」

 

「むぅ…そうでしたか。ではそれまでに高めておかなければなりません。テオ!ついて来なさい!」

 

「相変わらずだなぁ…エリザベス。っと、悪かったねちょっと顔出しただけでこんなに騒いで」

 

「ふふ、アレも照れ隠しですわ。やはり力を司るという役割をもった存在である以上それを身内以外に振るうことができるのが楽しいのでしょう」

 

「ええ、リョウスケ様が訪れる前とは、こう、なんと言いますか…お姉様は少々エキセントリックでは有りましたが人間味が増したと言えばよろしいのでしょうか…」

 

「…その変化はエリザベスだけなのかい?」

 

「…ふふ、もちろん私も。そしてマーガレットお姉様もです。…まぁテオお兄様は変化したエリザベスお姉様に振り回されている影響が強そうですけど」

 

「そっか、そりゃあ良かったよ。さてと、顔出すだけのつもりだったけど話し込んじゃったな。そろそろ帰るよ。明日はキチンと成長を見せられると思うさ。あといつものお土産もあるし」

 

「それは色々と楽しみですね。お姉様にも伝えておきますわ」

 

「それじゃ」

 

 

ついつい長居してしまったが本命は明日。さすがにエリザベスとの立ち合いで武器を使うつもりは更々ないんだけど、無手の動きなら少しはマシになって来たんだ。クリーンヒットとまでは言わないけど一当てくらいは何とかならんかなぁ。

 

 

ま、この願いは叶った様な微妙な感じだったと同時に絶大な死亡フラグでもあったわけなんだが…。

 

 

 

「ぐわーっ」

 

「っ!!申し訳ありません、少し驚かされてしまいついつい力を込めすぎてしまいました」

 

「リカーム。…目が覚めるまではもう少しかかりそうですね」

 

「ありがとうラヴェンツァ。私も悪気はなかったのですよ?驚いた拍子に力が入るのは誰でもあり得ると思うのですよ」

 

「それにしては随分ではなくて?ひょっとして想定よりも動きましたか?」

 

「…ええ、姉様。わずか一年も満たずに、そしてほぼ実戦と言えば私との立ち合いしか経験していないという事でしたが…これはもう少し成長性を評価すべきかもしれません」

 

「……その、お姉様との立ち合いが何よりの経験である可能性は?」

 

「……だとすると何故リョウスケ様はペルソナを自由に扱えないのでしょう?」

 

「でも、言っては何ですが、随分と人間離れした身体能力をしてきたような気も致します。お姉様ともあろう方が認知世界とは言えヒトの範疇で驚かされるとは思えません…」

 

「確かに、私は驚かされてしまいましたわね、自分でもそう言いました…。ひょっとしてリョウスケ様のペルソナの使い方は従来の発現とは違う可能性が?」

 

「…憶測でこれ以上話を進めても仕方ありません、そろそろ目を覚ます頃でしょう。エリザベス、ラヴェンツァこの話はまたの機会にいたしましょう」

 

「ええ、そうですね姉様」

 

「私も少し考えておきます」

 

 

 

 

ゔー、まだクラクラするぜ…。エリザベスとの間合いをいつもより詰められたと思ったんだがなぁ。飛び込んだ分カウンターになったからか久々に気を失ってたらしい。目を覚ましてから何故か三人の俺を見る目が実験対象とか研究対象をみるようでなんだか落ち着かないんだけど…。

 

「おめでとうございます」

 

「??何がかな、エリザベス」

 

「リョウスケ様の著しい成長性を見込んで私エリザベスによる特別トレーニング難易度ハードが解禁されました」

 

「……ちなみに内容は?」

 

「立ち合い形式ならば私による属性魔法の使用が増えます。メメントスでのシャドウ討伐ならばリョウスケ様にデバフを掛けさせていただきます」

 

「…お姉様、今までの訓練はノーマルだったのですか?」

 

「ふふ、エリザベスったら随分と考えていたのね」

 

「流石に本日はもうオシマイではありますが、次回から遠慮なくハードモードをお選びください」

 

「…か、考えとくよ」

 

 

 

な、何があったんだ?…俺が気を失ってる間か?わからん。わからんが、とにかくエリザベスのやる気が漲ってるって事だけはわかるぞ…。スパルタスタイルが増していくのか………

 




リカーム…いわゆる復活魔法。体力の半分回復。メガテンなら死亡者に使うけどペルソナなら気付けくらいの位置付け。戦闘不能でもバックアップに回れる猫もいたし多少はね?

新たな仲魔は誰?力不足を自覚してしまったウズメンがバトン(スキル)をいくつか託します

  • クラマテングヨシツネ「師匠⁉︎」
  • キクリヒメ…ウズメ「私の上位互換…」
  • ネコマタ…ピクシー「被るじゃない‼︎」
  • ヌエ…フロスト「食べられちゃうホ?」
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