葛葉家に生まれ落ちてたんだが…   作:ぎっしり腰

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眠たいので初投稿です


物が多いところから探すのは辛い

さて、なんだかんだあの道場に初めて来たのも一年前か。早かったのやら長かったのやら…。昨日ちょっと無茶をしたからなぁ。まぁ身体は問題ないし起きてから瞑想したら少し体調も良くなったからアスラおうの召喚で負荷がかかってるのは精神面が大きそうだな。

 

 

そういえば今回は俺が早めに行く事もあってあんまり部員とスケジュールがあわなかったんだよな。一応ダイチさんとヒナコさんとはかぶる日が有るから良い日が有れば雪子ちゃん達と花見行きたいもんだけど…ちょっと早いかなぁ?…まぁなんとかなることを期待しよう。

 

 

「おう、リョウスケが来ると世間は休みなんじゃなぁと思えるくらいにはなったぞ」

 

「ははは、この一年長期休暇には毎回来てましたからね」

 

「それにしてもまだ誰も来らんのかの?お前さんが来る時大概誰かおると思ったんじゃが」

 

「一応この間の冬休みは最初俺だけでしたよ?まぁ、部活として合宿は無いんですけど自主練とか温泉旅行のついでにここに来る人はいるみたいですよ」

 

「かっかっかっ、随分とこんな辺鄙なところを気に入ってもろうたようじゃの。嬉しい限りじゃわい。さてと荷物を置いて道場へ来なさい、何かあったのじゃろう?」

 

 

やっぱ爺さんに隠し事は無理かぁ。この人ホントはこっそり悪魔祓いやってんじゃ無いのか?…ギリギリ伝聞で現役世代を見たことがある可能性ならあるのか?だとしたらなんか残ってたりしないのかねぇ?それかお役目だって葛葉家だけでやるのは土台無理な話なんだし、同じような境遇の家へのツテがあるかも知れないな。まずは現状説明と相談かな?

 

「えっと、どう言えばいいのか…、そう、ライゴウ師範から教わった葛葉流は本来の役割を果たしました」

 

「ふむ…、魔なる物は神秘が薄れたとは言え無くなったわけでは無かったか…。それも当然よな、本来魔なる物とは人の心が生み出した物、無くなるわけも有るまいか。むしろ東京のように人が集まる場ならばさもありなん…」

 

「…そうですね。出会ったところは人の集合無意識と欲望が渦巻いた物を具現化したような場でしたので人の歪んだ想いが募ると魔なる物…俺は悪魔と呼んでいますが、いわゆる伝承に合ったような悪魔が現れる事もあるのだと思います」

 

「…なるほど、科学が神秘を解き明かしても人の心が変わらなければそれらを糧にしとる、その悪魔は現れるのも道理よな。ふぅ、ワシとしては技を残しておいて良かったと思うべきか技を使わなければならない事に悲しむべきか…」

 

「俺は抗う術を教えてもらえて感謝してますよ?運命って言葉はあんまり好きじゃ無いんですけど、技を教えてもらった俺が悪魔と対峙するのには意味があると思うんですよ。それにアレを放置する事はよろしくなさそうでしたからね…」

 

「因果なもんじゃのぉ、危険も覚悟の上か…」

 

「ええ、むしろ不十分な意識で相対する方がよっぽど危険です。かと言って自己犠牲なんてするつもりは微塵もないですから」

 

「覚悟は覚悟でも生きる覚悟か。ならばよかろう」

 

「はい、まだ教えていただけますか?」

 

「うむ、もう少し段階を踏むつもりをしておったが少々詰め込むとしようかの。型を知ってるだけの儂よりも型を使う事ができるリョウスケの方が習得も早いはずじゃ。後は…蔵をひっくり返せばなにかあるやも知れんが…」

 

「蔵なんて…そりゃありますか。けど、どうしたんです?」

 

「あの蔵をひっくり返すのはホネじゃぞ…それこそ2、3日じゃ終わりそうにもないんじゃ…」

 

「まぁ、時間をかけてやっていきますよ。幸い焦るほどの事態は起きてませんし」

 

「ならば良いがの。鍵ならばいつでも言うてくれ。時間がある時にいつでもやればよかろう。それでは今日は瞑想して仕舞いにしようかの」

 

 

 

 

あれから3日間、みっちり刀術の型を見せてもらった。念のために持ってきたビデオカメラが役に立ったよ。爺さんは照れてたけどな。見せてもらった型を実際に繋げるのは俺の感覚らしい。後は触りだけ槍術を見せてもらったし、実際に立ち会ってみた。すっごいやりにくいんだなリーチの差って。とにかく懐が遠い上に飛び込んだとしても待ち構えてるのが無手術だからタチが悪いよ。そして今日はダイチさんとヒナコさんが来る日。昼には来るらしいからそれまでは蔵の家探しでもしてみようかな。

 

 

えーっと、蔵ってここか。ご開帳ってね…ってうわぁ、これは2、3日どころじゃないな。物が多すぎてどこから手をつけていいのか分からんぞ…。うーん、手を出してもひとブロックくらいかな…手前からやるか、奥からやるか…。よし、ここはあえて奥のブロックに手を出してみよう。とりあえず暗いし外に出してみるか……。んー、この辺は掛け軸とか古い着物とかか。良くも悪くも昔のものってだけで特別な感じはしないなぁ。この箱はなんだ?おお!これは…お役目の記録のまとめか?し、しかし読めないぞ…草書体はマジでわからん…。とりあえず爺さんのところに持っていってみる分として置いておこう。あとは、どうだろう…可能性があるってだけで一つ一つ見ていくのか…気が遠くなるな。

新たな仲魔は誰?力不足を自覚してしまったウズメンがバトン(スキル)をいくつか託します

  • クラマテングヨシツネ「師匠⁉︎」
  • キクリヒメ…ウズメ「私の上位互換…」
  • ネコマタ…ピクシー「被るじゃない‼︎」
  • ヌエ…フロスト「食べられちゃうホ?」
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