「じゃあお先に帰りますね。なんだか違和感ありますけどもう高校でヒナコさんとは会わないんですねぇ」
「せやなぁ、まぁアンタの事やから色々なとこで会う気もしてるで。ホンマ一年間の付き合いとは思われへんな。それにアイリの事を頼むし、それこそあの子とのつながりで顔合わすこともありそうやしな」
「およ?アイリって誰っすか?」
「あー、ウチの知り合いで来年からアンタらの後輩になる生意気やけど可愛い子やで。たまたま東京案内する時リョウスケに出会してそのまま一緒に相談乗ってもろたからそのまま世話係を任せたんや」
「へぇー、そんな事あったんすねぇ。その子も合気道やるんですか?」
「いいや、多分やらへんと思うけど親元離れてあの学校来るから知ってる先輩捕まえといた方がええやろと思ったんや。話聞いたからにはダイチも頼むで」
「ほーい、イイっすよ。…なんか話ズレちゃったけど、リョウスケお疲れさん。なんかお前をここで見送る側になるの違和感あるなぁ」
「あはは、そうですよね、いっつもホスト役やってましたから。ま、こんな事が慣れてくれば俺が卒業してもここが合宿先として使えそうになっていいんじゃないですかね?」
「それもそうだな、リョウスケ居なくなったら使えなくなるって勿体ないもん」
「せやなぁ、まだ見ぬ後輩達のためにも評価稼いどくわ。ほなリョウスケおつかれさん」
「爺さんも色々とお世話になりました。蔵はまた時間取れる時にガッツリやりますよ」
「おう、気をつけてな。儂も何かあったら連絡するわい。なんなら蔵の手伝いはキョウジにもさせればよいんじゃよ。探偵として依頼を出して仕舞えばええじゃろ」
「おー、それも手ですね。ではまた」
みんなに別れを告げ東京へと帰る。道すがら録画した型を見てイメージトレーニングをしていたらあっという間に着いていた。とりあえず今日は身体を休めることにしよう……
「おう、悪ぃな手伝ってもらってよ。ちょっと知り合いに子供の面倒みてくれって頼まれてな、お前がいた方が色々都合良さそうだと思ってな」
「いや、俺こそ結構自由にバイトさせてもらってましたからそういう時くらいは手伝いますよ」
「そう言ってくれると助かるぜ。昼くらいにくるんだ。まぁ、ちょっと人見知りすらかも知れねぇけど仲良くしてやってくれ」
「ちなみにどんな子なんです?」
「一色双葉つって6歳だったかそんくらいの女の子だ。母親とは長い付き合いでな、お前さんがどハマりしてるカレーのレシピだってその母親の協力があったからだ。仕事でちょっと忙しくなって面倒みててくれってことらしい」
「ええ!マジっすか、その時点で好感度無茶苦茶高いっすよ。うーん、でも子供来るってわかったら色々と準備出来たんですけどねぇ…。まぁ、人見知りって言うならその辺は焦らないでおきますか」
「へぇ、結構面倒見いいんだなお前。ま、頼むわ」
「ゴメンゴメン、総二郎遅くなったわね。本当なら私もカレー食べてから行きたかったんだけど時間ないから双葉の事お願いするわ…。双葉、お母さんまたちょっと行ってくるわね。今度は一緒にカレー食べましょ」
「…うん。いってらっしゃい…」
「なんだ、若葉のヤツ忙しないったらありゃしねぇ、もう行っちまった…。あー、双葉、カレー食うか?」
「そうじろー、カレー食べたい。…ヒッ!」
「あー、コイツは最近雇ったバイトだ。ほら、お前もなんか言えよ」
「こんにちは、双葉ちゃん」
「ヒッ!(…よ、ヨロシク)」
「おいおい、双葉を怖がらせてるんじゃねーぞ」
「マスター…そりゃあねーっすよ…。ま、こんなおっか…頼れる保護者がいるなら双葉ちゃんも安心だろ」
「うるせーぞ。ったくこんな事なら頼まなきゃよかったか?」
「うーん、マスターが別人のようだ…。ほら双葉ちゃん、カレーだよ。マスターの特製カレー美味しいよね」
「お、おうっ!そうじろうのカレーは世界一だぞ!」
「そうだよなぁ、本当美味しいよな」
「オマエ、そうじろうのカレーが解るなんて中々見どころあるじゃないか」
「そりゃこのカレーを作りたくてバイトしてるくらいだからな」
「むむっ!!オマエスパイなのか⁉︎そうじろうの味は渡さんぞ!」
「ふふ、この俺を止められるかな?」
「私の目が黒いうちは好きにはさせんぞー!」
「おいおい、遊んでねぇでカレー食えよ双葉、冷めちまうぞ」
「おお!しまった私とした事が。そうじろう、いただきまーす」
「…へっ、やるじゃねぇか。双葉を初対面であれだけやりとりできるなんてよ」
「あはは、まぁ一歩目のラインさえ越えてしまえば仲良くなれそうですよ」
「ま、俺も店やってると目の届くところにしか置いてやれないからよ、頼むわ」
「お、おい!スパイ!オマエ名前は?」
「スパイの疑いを晴らすのは遠そうだな…、俺は葛葉リョウスケ。よろしくな双葉ちゃん」
「…うん、よろしく。…ま、まだスパイの事は信じてやらないからな!」
「ふふ、気長に信頼を得るとするさ。…そうだなぁ、君の趣味が少しでも解ると好感度アップイベントでも起きそうな気もするんだけどな」
「ムムム!私の好感度を上げてスパイ活動をしやすくするつもりか、卑怯だぞ!」
「ふふふ、アルバイトをしている高校生の財力を舐めるなよ?」
「くっ、これは強敵だ…」
「なんだ、お前らすっかり仲良くなっちまったのか。双葉のヤツ俺には全然慣れなかったくせに…」
「む!このスパイよりもそうじろうの好感度の方が上だぞ!」
「だそうですよ、ポッと出じゃ胃袋まで掴んだマスターにゃ敵いませんよ」
「…ったく、あたりめーだ。ほら今日はコイツもいるからよ、やりたがってた屋根裏の探検でも行ってこい」
「ほんとか!仕方ない、いくぞスパイ!スパイなら探検に使えそうだしな。そうじろう、ごちそうさま!」
「なんだよ、随分とはしゃいでるじゃねぇか。結構散らかってるからよ、怪我しねぇよう見ててやってくれ」
「りょーかいですよっと」
「こらー、スパイ、オマエが遅れてどーする!」
はは、随分と元気じゃないか。…やっぱり母親の死は重すぎるだろ。その時に予兆でも有ればなんとかしてやれるだろうか…
「はいはい、今行くよ」
縁を紡ぐことで運命を変える事ができるかも知れないってことかも知れない…
双葉ちゃんは6歳です。地頭がいいので良くも悪くもp5の時とあんまり変わらないです
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