葛葉家に生まれ落ちてたんだが…   作:ぎっしり腰

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過去最大にギリギリに初投稿です


小物ムーブが噛ませとは限らない

思うところがあって荒垣と真田の二人を煽って桐条まで巻き込んだ。この3人にはまつわるトラブルがある。責任を背負い込み過ぎた桐条、自身への過信と状況認識の甘さからくる怪我をした真田、…そして自分の力を制限出来ない事、向き合わない事が悲劇を巻き起こした荒垣。まだ無気力症の患者、つまりはタルタロス由来のシャドウによる被害者も増えてない今テコ入れでも出来たらと思って煽ったんだ。と言っても未だに影時間を認識した事は無いんだけどな。

 

 

「さて、そろそろ準備はいいかい?」

 

「うむ、ワシが見ておるから安心せい、いくら力自慢であろうと素人にやられるような鍛え方はしておらんしの」

 

「なんだよ、センパイだけじゃなくセンコーまで舐めやがって…!!」

 

「シンジだけでなく俺も素人だってのか⁉︎」

 

「何故だ⁉︎何故お前たちはそんなに熱くなっている!先生方も何故煽るんだ!!」

 

「…ま、思うところがあるってだけ今は言わせてもらうさ。おいおい説明も出来ると思うし」

 

「ええい、もう怪我をしても知らんぞ!荒垣、やり過ぎるなよ!!」

 

「ほら、いつでもどうぞ?」

 

「ぶっ潰してやる!」

 

 

うーん、ここまで綺麗に『挑発』が決まるとは思ってなかったな。この子たちがペルソナ使いとしてどの段階に居るかは知らないけど…タルタロスの低層で怪我をするレベルにすら至ってないんだからな。ま、これで油断して被弾でもしたら俺も笑えやしないんだ。キッチリ見せてあげようじゃないの。

 

「始めっ!!」

 

対峙する荒垣くん。構えらしい構えは無いがずいぶんと拳に力が入ってるのは見ててもわかる。古牧先生の掛け声と共に凄い勢いで突っ込んできた。勢いそのままに大振りの右を繰り出してきた…。

 

「おいおい、煽ったとはいえ頭真っ白になり過ぎじゃないかい?」

 

これでも俺たちは合気道部だし、無策で突っ込んでくるとは思わなかったな。大振りの右をいなして袖を掴み体勢を崩す。古牧先生とやってたらこのまま追撃が飛んでくるんだけどな。

 

「ほら、立って。まだ終わりじゃ無いだろ?」

 

「くっそ、つまづいちまっただけだよ!」

 

 

闘牛士さながらに腕を振り回して突っ込んでくる荒垣くんをいなし続けていた。

 

「うわぁ、大丈夫かなぁ、あの一年生君。うけに回ったリョウスケほんと崩せ無いんだよなぁ…」

 

「…なぁ、明彦。私たちは一体何を見せられてるんだ?荒垣とはあんな簡単に手玉に取られるような奴だったか?」

 

「わ、わからん。俺もあんなシンジを見たことない…」

 

「ふぅ、まだやるかい?そろそろ交代してもいいんだよ?」

 

「はぁ、はぁ、てんめぇ!!」

 

「うーん、体力と負けん気はすごいね。けど、やっぱり自分の力に振り回されてる…。っと、やべ、綺麗に入っちゃった」

 

捌き打ちが綺麗にカウンターとして決まっちゃったみたいで荒垣くんは膝から落ちた。

 

「て、てめぇ、ナニモンだよ?」

 

「あ、一瞬トンだせいで落ち着いちゃったかな?まぁ、その辺は一通りやっておいてからだね。ほら、真田くん、ボクシングで有望株ってのを見せておくれよ」

 

「荒垣は少し休んでいるがいい。明彦を侮るなよ?」

 

「シンジの仇は俺がとる!!」

 

「…おい、アキ、俺を勝手に殺すんじゃねぇぞ」

 

 

 

なるほど、真田くんは確かに強そうだな。おお、中々早いステップじゃないの。だけどこちとらタイマンだけは超格上とずーっとやってきてるんだ、彼くらいは完封しないとな!!

 

 

「おいおい、マジかよ、アキでもてんでダメじゃねーか。つか、俺もあんなんだったか?」

 

「あ?先ほどのお前ならばさながら猛る牛の如くだったぞ」

 

「マジかよ、なんだよ、あのセンパイ化けもんかよ…」

 

「あー、後輩くんたち、ウチの部でもあんなに強いのアイツだけだからね?」

 

 

 

なんか言われてるな…。さてと、真田くんもずっと捌いてる割にまだまだ元気だな。なるほど、確かにボクサーとしては強いんだろうな。ま、現状ならこんなもんか。

 

 

「さて、そろそろボクシングならゴングかな?終わらせようじゃないの」

 

「くっ、まだ足りんか…」

 

「うわぁ、リョウスケが悪役みたいになってる…」

 

「明彦までも…」

 

「ふむ、二人ともいい素材じゃの。興味あるなら儂が鍛えてやってもよいぞ?」

 

「ほら、先生、真田くんはボクシング部らしいですから」

 

「むぅ、なら仕方ないのぉ」

 

「おい、桐条。なんだよ、合気道部ってなんかおっかねぇぞ…」

 

「私も知らんぞ!!お父様からは古牧先生は信頼できるとしか聞いておらんのだ!!」

 

 

 

「さ、これで終わりかな」

 

「くっ…、まいった」

 

「さて、お嬢さんはどうする?」

 

「このままでは引き下がれん。しかし私は得物を使わせていただくぞ?」

 

「どうぞどうぞ。そこの先生に対武器も仕込まれてるさ」

 

「…甘くみて怪我をしない事だっ!!!」

 

「有効打の判定は先生お願いしますねっと」

 

 

桐条さんはフェンシング。要するに刺突がメインなんだが…。1番冷静だな。あれだけ挑発かましたらもう少しアツくなるかと思ってたがそれまでに二人とのやり取りを見て冷静になっちゃったかな?それに、センスで言うなら1番あるかもしれんな。

 

「おい、アキ、お前はどうだったんだよ…」

 

「わからん、いいようにやられてた印象しか無い。これでも同じ高校生相手に負ける気なかったんだけどな…」

 

「みろよ、桐条が攻めあぐねてるぞ。俺たちがいいようにやられ過ぎたせいかもな…」

 

 

 

 

 

「ふむ、頃合いかの。ヤメっ!」

 

「くっ、何にも出来なかったか…」

 

「うーん、まあさすがにフェンシング以外の対人戦はちょっとズルかったかな?」

 

「うへー、結局三人抜きかぁ。リョウスケが1番おっかないや」

 

「顧問として言わせてもらうがの、君ら3人を一度負かしてくれんかと頼まれておっての。ちょうど良かったのがあやつよ。まぁ、これから説明があるんじゃが…ワシと志島はこの後行かねばならんからの。反省会で話を聞いてやってくれ」

 

 

 

「ありゃ、先生バラしたんですか?まぁ、悪かったね。と言っても俺は先生にお願いされただけなんだけどね。そうだね、ちょっとモールのファストフードで話でもしようか」

 

 

 

そう、実は悪役ムーブで因縁吹っかけたのは依頼が有ったから。噛ませキャラみたいな絡みしか出来なかったけどなぁ…。事態が飲み込みきれてない3人が復帰するまでもう少し待ってるかね…。

新たな仲魔は誰?力不足を自覚してしまったウズメンがバトン(スキル)をいくつか託します

  • クラマテングヨシツネ「師匠⁉︎」
  • キクリヒメ…ウズメ「私の上位互換…」
  • ネコマタ…ピクシー「被るじゃない‼︎」
  • ヌエ…フロスト「食べられちゃうホ?」
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