「おい、出来たぞ運ぶの手伝えよ」
「うっす」
「これがリョウスケがハマってるカレーかぁ。ウマソー」
「かっ、美味そうじゃなくて美味いんだよ。連れてくるなら教えとけよ」
「いやいや、ちゃんと教えてますって。匂いと見た目だけでも、やられたってことっすよ」
「ったく調子のいい奴だ。ほらよ、せっかく大盛り頼んでるんだ、残さず食えよ」
「「「「ありがとうございます」」」」
「ほれ、冷める前に食べないとなー」
「「「「「「いただきます」」」」」
「うまっ!早く教えてくれよー」
「マジだ、美味いっすね…。俺もレシピ知りてぇな…」
「……!!」
「これよ、これ。久しぶりだから美味しー!」
「ははっ、みんな満足しててよかったよ。毎週…はちょっとわからんから隔週でこういう日作ろうか」
「本当ですか?俺は来ますよ」
「正直こっちの方が目当てになりそうっすけどね」
「あ、あたしも行ける時あったら行っていい?」
「もちろん構わないよ。ダイチさんは?」
「俺も勉強の気分転換で顔出すかもー」
「りょーかいですよ。身体動かしたくなったら適当に相手しますし丁度いいでしょ」
「ええー、リョウスケの相手疲れるんだもん…」
「ダイチさんの時は合気道以外も使いますからねぇ」
「…あの、美鶴に声は…」
「ん?あぁ、美鶴ちゃんが興味出てきたならぜひ来てくれって言っておいてくれるかい?」
「ありがとうございます」
「美鶴って、あの桐条美鶴よね?お堅そうな雰囲気しててピリピリしてるのよね…」
「…まぁ、見られる人種ってのを自覚してるからじゃないか?それに、ほら、立場的な意味でも気を張ってるんだろうさ。1番近いのは舐められるわけにはいかないからって威嚇してる動物みたいなモンさ」
「ふふっ、あの天下の桐条のオジョウサマをそんな風に評価するのアンタくらいでしょ」
「はっはっは、ホントだぜ、センパイオモシレーよ」
「…はぁ、シンジ、美鶴に言いつけるぞ」
「なっ、アキそりゃねーだろ!」
「さっすがリョウスケ、あっという間に馴染んじゃったなー」
「あー、ホントっすね。第一印象で言えば最悪に近かったくらいですし」
「…俺はそこまでじゃなかったですよ?」
「アンタ、ホント何したのよ?」
「何って、さんざん煽って立ち稽古に持ち込んで、その稽古でぐうの音も出ないくらい完封?」
「…そりや第一印象も悪くなるわね」
「リョウスケ、ノリノリだったからねぇ」
「ま、あれだけやられても稽古のおかわりができる明彦くんはいいタフさしてるよ」
「負けたままではいられないですから」
「俺だってアキと一緒の気持ちっすよ?一矢くらい報わないと気が済まねーっす」
「ふふ、楽しみにしてようじゃないのさ。もちろん美鶴ちゃんも構わないからね」
「おい、食後のコーヒー淹れてやれよ。豆はどうする?」
「そりゃ初めてが多いんですからブレンドでしょ。マスター特製ルブランスペシャルっすよ」
「ったく生意気言いやがって、そこまで言うんだ、だらしない淹れ方しやがったら承知しねぇぞ?」
「もちろんっすよ!」
「へー、リョウスケそこま任されてんのか、すげーじゃん」
「お前さんたちも文句あったら遠慮なく言ってやれよ」
「へへ、俺は厳しく行かせてもらうぜ」
「シンジ、コーヒーの味わかるのか⁉︎」
「あん?まぁ、少しくらいならな。桐条ほどじゃねーけど」
「へー、荒垣くんすごいや。俺なんてやっとブラック飲めるようになったくらいなのに」
「……」
「あり、アイリちゃんどうしたの?」
「…なんでもない」
「はっはっは、ウチのコーヒーは美味いけれどよ、飲み方は人それぞれでかまわねぇのさ。だからお嬢ちゃんは気にせずこないだみたいにミルクと砂糖を入れたらいいさ」
「…ありがとうございます」
「はーい、お待たせ。ミルクと砂糖はこれね。好きに飲んでくださいなっと。はいマスターも」
「お前、ほんっといい度胸してんなぁ。ま、俺の採点は激辛だから覚悟しとけよ」
「ちゃんと全部同じように淹れてますから」
「ふん、まあまあだな。この程度で満足してちゃバイトとしては困るんだがな」
「オイシ」
「…くっそ、俺にゃ何が問題かわかんねぇ」
「うまい」
「リョウスケほんと多才だわ」
「おー、よかったよかった。マスターももちろんですよ。まだ豆の準備は全然ですからね」
「ふん、わかってんならいいけどよ。ほら、お前も座って話してこいよ」
「うっす」
「でもさー、君らも焦らない方がいいよ?俺らは合宿で葛葉流の師範…リョウスケの親戚のお爺さんからみっちり教えてもらって何とか身についたんだからさ。学んだ身から言える事は…分かんないなりにも毎日朝夕続けること…かな?」
「言わして貰えば隔週での会でやるつもりなのは間違った様子が有れば指摘するとかそんなレベルでしかできないから習得には自分でやる事が大事だよ。ちなみに俺も最初はクッタクタに疲れたもんさ」
「あはは、俺も俺も。でも急にわかるよね、スッーっと入るって感じ。人それぞれ違うっぽいからあんまりアドバイス出来ないけど」
「いや、十分ですよ、ありがとうございます」
「…あざっす。俺もやれるだけはやってみます」
「ふーん、ダイチくんが始めて大人っぽく見えた。頼りにしてるよセンパイ達っ」
「こりゃしたたかだなぁ。ま、何にせよ有意義と思えて貰えたっぽいね良かった良かった。っと、そうだ。学校でも話しにくい事あったらこれに連絡してくれ。俺の仕事用ケータイの番号だから」
「そんなの持ってんのか、ホントに後輩かわかんねぇな」
「あざっす」
「…そうだなぁ、できれば直接渡した君たちまでに留めておいて欲しいけどね」
「探偵事務所?探偵までやってるんですか?」
「んにゃ、住み込み先が親戚の探偵事務所でそこの事務員みたいな手伝いをしてるって言ったら顧客に作られただけ」
「…アタシも貰っていい?」
「ん、どーぞ」
「まー、とにかくだ。悩んでる時は案外関係ない所に話したりするのも大事だぜ?…そろそろ帰るか。寮生が遅くなりすぎてもダメでしょ?」
「あー、俺らは大丈夫っすけどね、このくらいの時間なら」
「日付跨がなければ大丈夫って言われてます」
「えー、何それこっちの女子寮と全然違うじゃん!オジョウサマ関係?」
「え、あ、いや…」
「俺らの寮が特別寮だからだよ。そんで管理してる奴がその辺テキトーだからってだけ。…間違っても来ない方がいいけどな」
「ふーん、なんか訳あり?」
「ほら、そろそろ帰るぞー。マスターごちそうさまでしたー」
「「「「ごちそうさま」」」」
「あいよ、また来てくれ。コイツ居なくてもいいからよ。お前は…また頼むわ」
「うっす」
ルブランをでてみんなと別れる。ちょっとずつでもいい、彼らの心が強くなるようにやれる事くらいはやってあげようじゃないのさ。…そろそろ俺も次の層に行くための準備考えないといけないけどな。なんか良さそうなアイテムないかしら…。
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