葛葉家に生まれ落ちてたんだが…   作:ぎっしり腰

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すっごい勢いで色々増えてたので初投稿です


協力者の確保とその恩恵をプレゼンする

「パラレルワールドって概念わかります?」

 

「バカにしてんの?分かるわよ。()()()の世界でしょ?無数に枝分かれした別の結果が待ってる世界。コインを投げて表が出た結果の世界と裏が出た世界…これだけしか今は違わないのにどっちかは明日滅んでるかもしれない…そんな話よね」

 

「ええ、そんなパラレルワールド、可能性の世界の話です。ところで、フミさん、小説とか物語って読みます?」

 

「…最近は読んで無いわね。それが?」

 

「作者の中には『降りて来た』って表現をして作品を作り上げた人が稀に居ますよね。その『降りて来た』って言うのが『降ろされた』モノだったとしたら?」

 

「…ホントに神サマや悪魔みたいな存在からインスピレーションを受けたとでも言うつもり?」

 

「まだフミさんは悪魔を目にしていませんから信じがたいのも無理はないです。けれど実際にパラレルワールド…あったかもしれない世界の事を無意識に創作として世に送り出した作品があったのかも知れないですよね」

 

「…そんな事言い出したらなんでもアリよ?」

 

「ええ、そして俺はそんな作品を手に取ったんですよ。()()()でですけど」

 

「…アンタはパラレルワールドの人間って事?」

 

「人格の半分くらいはそうです。同じ世界から枝分かれしていたならば同じ人間がいる訳で…そんな向こうの俺の記憶をインストールした…みたいな感じですね」

 

「にわかには信じがたいわね…。なんか証拠でもあるの?って言いたいけど、アンタが無気力症候群とかにやたら詳しいのはそう言う訳?」

 

「ええ、そうです。ぶっちゃけカンニングみたいな所ですよ」

 

「なるほどねぇ。じゃあこれからこの世界で何が起きるかも知ってる訳?」

 

「大筋…って程でも無いですよ。これから起き得る世界レベルの異変のタイミングくらいです」

 

「…何それ、世界の危機ってそんな身近なモンになったのは知らなかったわよ。でもなんでアンタはそんな状況になった訳?」

 

「…そこ気になりますよね。俺だってなんで俺にオレの記憶が入って来たんだろうって考えました。さっきの『降ろされた』って事があるなら…この世界が何者かが作った()()なんじゃないかって思い至った訳ですよ」

 

「……アタシたちは誰かに観察されてて、そこにアンタみたいな異物をぶち込んでみたって事?実験する側だからその気持ちは分からなくないけど…される側だったら不愉快極まりないわね」

 

「ええ、面白くないでしょ?ま、ホントに居るかどうかは分からないんですけど」

 

「まぁ、言わんとする事は分かるわ。黒幕きどりなんて蹴り飛ばしたくもなるわね。…もし居るならこの世界もソイツが飽きたら終わりって事でしょ?しかもソイツに対策取れるのもアンタだけ…そしてアンタに協力して研究するのも認知訶学も面白そう。それに悪魔とかも興味あるわね」

 

「…興味持ってくれたのは嬉しいですけど、個人的に悪魔の研究はやめていただきたいですね。特に利用、制御しようなんて方向は特に」

 

「なんでよ、そんなチカラがあるなら制御してみようって思うモンじゃないのよ」

 

「…イカロスの翼になるだけですよ。それの結果が無気力症候群と世界の危機って言っても過言じゃないんですし」

 

「…アタシはその辺の奴らと違うって言いたいところだけど、アタシの事を知ってて来たんでしょ?アタシ、何をやったの?」

 

「ある世界の話です。貴女は物質転送装置…ターミナルと呼ばれるモノを開発したんですが、それによって悪魔が現界します」

 

「……それ、アタシが諸悪の根源じゃない?」

 

「…悪魔がいる世界だからこそターミナルってモノが作れるんですけど、それすら悪魔が現界する為に知恵を与えた可能性有りますけどね」

 

「……」

 

「要するにそんな奴らを使役するなんてのはまだまだ早いんですよ」

 

「…ここはムキになっても仕方なさそうね。とりあえず…シャドウと悪魔の違い聞きたいんだけど…もうこんな時間か。アンタ連絡先は?」

 

「これです」

 

「りょーかい。流石に高校生を遅くまで連れ回すのは良くないからね…近いうちにまた話を聞かせなさい。これだけネタ振っといてお預けなんて事したら許さないからね」

 

「協力してくれるんですか⁉︎」

 

「アタシの興味を惹いたアンタの勝ち。これからよろしくねリョースケ」

 

「こちらこそよろしくお願いします!」

 

「はいはい、じゃ気をつけて帰りな」

 

 

 

 

 

 

まさかフミさんの協力をこんなすんなり得られるとは思わなかったよ。俺ができる話なんて荒唐無稽な事ばっかりだったしな。誰だって物語の登場人物だって言われて飲み込める訳ないんだけど…流石フミさんだよ、そんな事より知識欲が勝ったんだから。デビサバ2 の世界よりも大分マイルドになってたような気もするけどね。

 

なによりフミさんって言う才能を敵に回す事が現状無くなるってのが大っきいよ。あの人が桐条とか入ったと思うとゾッとするよ…。ホントに取り返しのつかない所まで研究を進められる人だからなぁ。

 

 

 

 

「協力者を得た…ですか?」

 

「ああ、協力者と言ってもパーティーメンバーって訳じゃ無いよ。バックアップ…というか調査の協力者だね。…本人はデビルサマナーの才能なくも無いんだけど、俺としては葛葉流召喚術を広めるつもりも無いし、悪魔召喚プログラムを作らせるつもりも無いんだ。…現時点ではだけど。悪魔が活発になった時俺で手に負えない様なら考えないといけないだろうし」

 

「ふむ、調査の協力とはどう言ったモノをお考えでしょう?」

 

「まずはシャドウや悪魔の残滓の解析かな?それと認知世界で拾える物質とかを考えてる。…後はこっちの世界に持ち込んで使える道具類の変化を調べてもらいたいと思ってるよ。不思議じゃない?破魔矢とかお守りってどうなって効果を発揮してるのかとか」

 

「言われてみれば…といった具合ですわね。なるほど、我々でもできない調査、科学的アプローチはそちらの世界の専売特許と言っても差し支えありませんからね」

 

「うん、仮になんだけど…メンバーが見つかった場合ってどうやってメメントス連れて行けば良いんだ?」

 

「ふむ、現状リョウスケ様がお客人であるが故にベルベットルームを経由しておりますが…客人でない場合のことを考慮しておりませんでしたわね」

 

「うん、そこも含めて科学的アプローチ出来たらと思って協力を取り付けたってのもあるんだ。…結局入り口は集合無意識による歪みがある訳じゃない、それを検知さえ出来れば…って思ってるんだけどね」

 

「なるほど、それであれば可能かもしれませんわね…。妹たちにも意見を聞いておきますわ」

 

「ま、メンバーも見つかってなければ技術的な見通しも全然無いんだけど、考えておかないよりはいいかなって」

 

「ふふ、でもそうしてメンバーが見つかってしまうと我々の監督もおしまいとなってしまうのでしょうか?」

 

「…あー、その事考えてなかったや。ま、メンバーが見つかったとしても都合がいつでもつく訳じゃ無いって思えば…その時はって感じは?」

 

「あら、それでは我々がいつでも都合がつくと言われている様ではありませんか」

 

「ええ!!いや、そんな意味で言ったわけじゃ…」

 

「エリザベスでは有りませんがこれでは少し拗ねてしまいますわよ?」

 

「参ったなぁ…。そうだな、そろそろまたワガママを聞かせてくれないか?」

 

「おや、そうですわね、今回は少し考える時間を頂けますか?」

 

「…ああ、じっくり考えて納得いくお題を出してくれ、誠意を持って叶えさせてもらおうじゃないのさ」

 

 

 

いやぁ、言葉ってのは考えて使わないといけないね。危うく機嫌を損ねてしまう所だったよ…。彼女たちにはホント頭が上がらないからなぁ。何にせよ、人との縁が俺の行動を広げるってのは間違い無いんだな、何としてもフミさんから信頼される様なりたいもんだよ…

 

 

 

 

新たな仲魔は誰?力不足を自覚してしまったウズメンがバトン(スキル)をいくつか託します

  • クラマテングヨシツネ「師匠⁉︎」
  • キクリヒメ…ウズメ「私の上位互換…」
  • ネコマタ…ピクシー「被るじゃない‼︎」
  • ヌエ…フロスト「食べられちゃうホ?」
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