まめに去年のテストとノートを取っておいたおかげもあってアイリちゃんの負担は軽かった。問題は芝原だったんだ…。もうそろそろダイチさんから部長の座を受けるってーのにこのザマで良いんだろうか…。流石に俺にやれって言われてもちょっと職務をまっとう出来る気がしてないから頑張ってもらいたいんだが…。
ともあれ、何とか終業式も無事に迎えることができたんだ。俺は早速葛葉家へと向かう事にしてある。…蔵の整理に時間取りたいからね。それに刀術とか短銃術とかを見てもらうのに流石に合宿中はタイミング悪いだろうし。…そういえば雪子ちゃんも千枝ちゃんももう中学生なってるのか。良くも悪くもあんまり変わってなさそうだけどな。夏休みの宿題見てあげた方が良さそうな気もするな。ま、その辺は行ってからかな。
「またキョウジおじさんは帰んないんですか?」
「仕方ねーだろ仕事だ仕事。俺もそろそろ顔出すのもって思ってるし天城屋旅館でゆっくりしてーんだ。けどなぁ…こういう時に限って仕事って入るもんなんだよ。それにまた白鐘のじっさまにお嬢ちゃんの面倒見てくれって言われてよぉ。お前居ねーんだから余計に事務所空けられねぇんだよ」
「あぁ、そりゃあ仕方ないですねぇ。けど…一人で大丈夫ですか?」
「…善処するよ」
「不安だなぁ…、いつまで遊びに来るんです?」
「じっさまのヤマ次第だろうなぁ。この間遊びに来たのが楽しかったらしくてな。夏休みってのもあってあんまりほったらかしってのもかわいそうだって相談されちまってよぉ…頭あがんねぇし気の毒だし断れねぇんだよなぁ」
「とりあえず8月までは帰ってこれないんでねぇ。それからなら良いんですけど。それか…向こう連れて行きますか?」
「流石に東京から外はなぁ。お前が車でも使えりゃ良いんだが…」
「車はまだ…ですからねぇ」
「ま、何とかやるさ。お前が世話焼くまでは何とか一人でやってたんだし」
「…最悪家事代行サービスなんてのも世の中にはあるんでアリですよ」
「…覚えとくよ」
さて、しばらくこれないって話はベルベットルームのみんなにもしておかなきゃな。無理を言えば向こうでも扉を設けてもらう事は可能なんだろうけど…歪みと不安定が解決していない今はまだ早いだろうな。
「しばらくはまた東京を離れるよ。2、3週間ってトコかな」
「ふふ、欠かさずお知らせいただきありがとうございます。全く、エリザベスお姉様ったら近頃は手合わせの機会も減ってしまい拗ねておりますの…、せっかく挨拶に来て頂いたのですから、顔くらいだせばよろしいと申し上げたのですが」
「まぁ、仕方ないさ。中々時間取れなくなったのは俺が悪いんだし」
「それではいってらっしゃいませ、成長を期待しておりますわ」
「あぁ、色々と身につけて帰ってくるよ。新しい事も見つかるかも知れないし」
挨拶する程の期間でも無いんだけどな。ま、この辺は礼儀だしな。さて、俺は沖奈へと向かうか。向こうは向こうで爺さんに話をしてフミさんの泊まる手配を旅館にお願いしたりしないといけないしな。
久しぶり…かな?いわゆる帰省みたいなタイミングで行ってるしなぁ。まぁ、偶にしか行けないって事が計画的に動けるって事もなくも無いか。
「お久しぶりです、またお世話になります」
「おう、まだ合宿までは時間あるんじゃろ?ほれ、それまでにどれだけ腕を磨いたか見せてみぃ」
「それはもちろんです。あ、あと古牧先生に頼んでこの間持って帰った分の書物を読んでいただきました」
「ほう、何かわかったかの?」
「ええ、蔵に納められてると思われる品々と…葛葉の名を持つ者が再び魔の物を祓わなければならなくなった時の為に遺しておいた物があるという事が分かりました。古牧先生は口外しないと約束してくださったんですが、その代わりに蔵にある霊刀や古刀を機会があったら見せてくれとだけ言われましたけど」
「ほほう、そんな物が蔵にのぉ。うーん、しかしどこの辺にあるか分からんのではないか?」
「ええ、その為にも明日から本気で取り掛かるつもりです。天気予報もちょうど曇りなんで都合いいと思いますし、出せるだけ外に出しますよ」
「うーむ、儂らこそほったらかして来てしもうたからのぉ。出来るだけ手伝うわい、宗一には言うておくか」
「ありがとうございます。それで、向こうで研究者と渡りをつける事ができまして、合宿までの間に来ていただく事になってます」
「ほう!世の中は広いのぉ、そんな突拍子も無い事を研究しとるとは物好きなんじゃろうか」
「科学の時代だからこそ解明されてない事象に携われる事が楽しくって仕方ない様でしたね」
「変わりモンそうじゃの」
「…それは否定しませんけどね。後…その人菅野フミさんって言うんですけど、わざわざ苦労をかけてこっち来て頂いてるんで天城屋さんにお願いもしてあるんで挨拶行ってきます」
「ほうほう、そりゃあ大事じゃの。しかし、よう知り合えたのぉ」
「ほんっと幸運でしたね。…そういえば聞きたかったんですけど、神秘やオカルトに対するお役目って任されてた家は葛葉家だけ…何ですか?」
「うーむ、何時しか儂も爺さんから聞いたんじゃがのぉ…ライバルみたいな関係と言っておったのが…ほ、ほ、「峰津院ですか?」それじゃ!!峰津院家と言っておったわ。何でも西日本担当だったらしくての、よく担当の境界では衝突したと聞かされておってのぉ。峰津院家の者に負けるとそれはそれは恐ろしい目に合わすと脅されたもんじゃよ。ま、近頃はそう言った付き合いも遠のいておるがの」
「峰津院家と連絡って取れませんか?葛葉家が遺してあるなら向こうも同じ事をやっていても不思議じゃあありませんし」
「そうじゃなぁ、儂は爺様らから伝えられた事は忘れてはおらんが伝えられておらん事はどうしようも無いからの。向こうでも必要になっておるならば同じ事だろうて。どれ、峰津院家への橋渡しは儂がやるとしようかの」
「ありがとうございます。じゃあ俺は一走り天城屋さんまで行ってきますね」
「忙しないのぉ…。気をつけてな」
天城屋旅館で女将さんに挨拶を済ませた。家庭教師とバイト神社の片付けが落ち着いてなお時間が有ればでいいと言ってくれたので本当にありがたい。今日は雪子ちゃんが出掛けていたらしく会えなかったのは残念だったな。まぁ、時間ある時の方がいいか。仕方ないけど今日は帰って明日からの片付けに備えるか…
アンケートありがとうございました。初期仲魔はピクシーさんです
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