さて、探す…というかあれだな、中に入ってるもの全部出す勢いで作業しないといけないなぁ。日に当てると良くなさそうなものもいっぱいあるだろうけど…ちょっとずつ運び出すかぁ。
「お、やってるねぇ、親父に言われて来たけど…確かに俺たちがやってこなかった事だよなぁ。しかし改めてでっけぇなぁ」
「あはは、一人でやってて途方に暮れてるトコでしたよ」
「まぁ虫干しもやんなきゃならなかったんだけど物が多すぎて後回しにしてきたツケだよなぁ。リョウスケ君がやる気じゃあ無かったら何時になってた事やら…。俺たちがいえた事じゃ無いけどご先祖様にドヤされるところだね」
「はは、それじゃあがんばりましょうよ。とりあえずは何が納められてるか把握するところら始めたいんで一通り運び出しからですね」
「だね、やりますかぁ」
「あ、マスクと軍手ならそこに置いてありますんで」
「気が利くねぇ、助かるよ」
二人で黙々と運び出す。最初一人でやってたよりも当たり前だけど効率は倍以上だ。と言ってもまだまだ終わりは見えそうに無い。…それに出て来てる物にまだ不思議そうな物がありそうな気配は無いな。
「おーい、一休みせんか?儂も手伝いに来たぞい」
「おー、そうだねぇ、息抜きも入れないと続かないよ」
「…そうっすね、まだまだ終わりも遠そうですからね」
こうして休みを挟みつつ3人で運び出しを続け、あっという間にに昼も過ぎた。やっと終わりも見えて来たんだが…まだお役目で使ってたような道具が出てくる気配が無い。…本当にあるんだろうか。不安になって来たな。
「ふぅ、これであらかた運んだんじゃ無いかい?親父、これは俺たちマメにやってなきゃならなかったでしょ」
「じゃのう。まだここから目録を改めるのと納め直しをせねばならんがの」
「ま、そうだねぇ。さて、せっかくだし空っぽな蔵もお掃除しますかねっと」
「ふむ、浮かない顔じゃが…目当ての物が今のところ見つかっておらんのか?」
「ええ…ここに無ければどこにあるんだろうと思いまして」
「んん?こんなとこに床下あったの?親父、知ってる?」
「…もしかして、ですかね?」
「実にタイムリーじゃの、かもしれんな。宗一、待っとれ。ランプを持って行くわい」
「ここここ。いや、これ一回ひっくり返さないと無理だったねぇ。まだ荷物あったのかぁ。もう一踏ん張りやりますかぁ」
「まぁ落ち着け、まずは中に何があるか…じゃろ」
「えっと、鍵とかは無さそう…ですね。用心深いんだか不用心なんだか…。でもあれだけ荷物が有れば鍵なんてむしろ壊れそうですかね」
「かもしれんの。開けてみるかの」
「んー、暗いなぁ。親父、これ床下って言うより地下じゃない?」
「そうっすね…、行ってみましょうか」
「うーん、宗一とリョウスケで行ってくれんか?儂はここで待っておこうかの」
「そうね、親父も入ったら狭いかも…」
「手持ちのライトで大丈夫ですかね?」
「うーん、大丈夫じゃない?何か出るほど広くも無さそうだし」
二人で床にあった戸をくぐる。…ひんやりしてるんだな。それに結構降りたか?ちょうど1階層分くらい降りたな…うーん、洞窟?
「すっげぇ、こんなとこあったんだねぇ。秘密基地かな?ん、ここロウソク立てかな?」
「あ、ホントですね。…風流れてるんで蝋燭くらいなら大丈夫そうですしつけましょうよ」
「こういう時は喫煙者ならパッとライター出てくるからいいでしょ」
「まるで自分を正当化しているようですねぇ」
「いいじゃないのさ、田舎だしタバコくらいしかやる事もないんだよ。ま、新しく勧めるつもりはないけどねぇ」
「ま、ライター助かりましたよっと。結構広いっすね。…お、ここ何か書いてありますよ」
「お、何々?うーん、照らしてくれるかい?えっと『葛葉ノ霊具ココニ封ズ』…何のことか知ってる?」
「ここか!!あ、すんません。俺はここにある物が欲しくて蔵をひっくり返していたんですよ。思ったよりも広いし爺さん呼んできます!」
「ほーい」
「ほぉ、ここか。こんなところがあったのも驚きじゃしな。ふぅむ、入ってみるかの」
「そうね、いやぁ年甲斐もなく宝探しみたいで楽しくなって来ちゃったねぇ」
「いやほんとですね、ドキドキですよ。…あんまりはしゃぐと蔵に戻す作業まだあるんでやばいですけど」
「うわぁ、それ言う?現実っておじさんやだなぁ」
「ええい、やかましいぞ宗一。さてと…この部屋じゃがやはり入るのはリョウスケからが良いじゃろ。この部屋を求めていたのも君だけじゃしの。儂らはお役目を解かれたとはいえ先祖の想いを疎かにしてしもうとる気がするでのぉ。ほれ、宗一。儂らは虫干しも終わったアレらを片付けるぞい」
「えー!ここまで来てかよ。…まぁしゃーねぇか。リョウスケくん、なんかすごいのあったら見せてねー。あ、ちゃんと入り口は開けておくからね」
「…ありがとうございます」
まさか一人にしてくれるとは思わなかったな。ありがとうライゴウ爺さん。さて、この部屋には何が納められてるかわからんが…開けてみますか。
「思ったより物があるな。こっちは武器の棚で、こっちは服…防具かな?そして…ここが霊具のコーナーってとこかな?」
「これは…『葛葉トシテ魔ナル物ヲ祓ワント欲スルナラバ封魔ノ術ヲ知ルベシ』…このハコか」
息を飲んでしまうな。開けるぞ…。思ったよりたくさん入ってる。ん?これだけ中身が入ってるぞ。…この封魔管開けてもいいのか?またメモがある
『先ズハ此ノ封魔管ノ封ヲ切ルベシ』
言われた通りにやってみようか。……一応霊刀だけは身につけておこう。何が起きるか分かんないからな。
「これは緊張するねぇ。よーし、開けるぞ!」
……うおっ!光った‼︎
「ふわあああ、良く寝たー!アレ?此処は…ドコかしら?って貴方誰?ライドウちゃんは居ないのかしら?あ、そうそうこんにちは」
「えーっと、こんにちは」
「アハッ、ニンゲンって挨拶が大事なんでしょ?ライドウちゃんから教わったもんねー。ふわあああ、ニャムニャム。ねえねえ、今って明治何年?アタシ寝坊しちゃったのかしら?」
「えっと、明治はもう85年前に終わったよ?」
「えっ⁉︎」
「ええっ⁉︎その、ライドウさんから何も聞いてないの?」
「………あー!思い出した!そうだったわ、ライドウちゃんからここで寝てていいけど起こされた時に協力してやれって言われてたんだった。アタシ、『ピクシー』コンゴトモヨロシクネッ!」
「あー、よろしく。とりあえずピクシーは味方で良いのかな?」
「そうねぇ、君お名前は?」
「あっと、名乗り返さなきゃいけなかったね。俺は葛葉、葛葉リョウスケ」
「リョウスケちゃんね、覚えたわよ。スンスン、君なんだかライドウちゃんと
封魔管を開けたら出てきたピクシー、これが仲魔か。思ってたよりも陽気だしおしゃべりだなぁ。でも存在感見たいなのはメメントスで倒した悪魔なんかよりよっぽど強い気がする。ぽやぽやしてるけど頼りになりそうだな。…知識面はちょっと忘れっぽいみたいだから心配だな
新たな仲魔は誰?力不足を自覚してしまったウズメンがバトン(スキル)をいくつか託します
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クラマテングヨシツネ「師匠⁉︎」
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