「ほ、ずいぶん疲れた様子じゃが…その分だと成果はあったかの?」
「はい、すいません。ずいぶん下にいたみたいで。片付け…俺から始めたのに大分任せちゃったカタチになりましたね…」
「なぁに、構わん構わん、本来なら儂らがやっておかねばならんかった事じゃしの」
「そうそう、俺達葛葉家の怠慢だからさ。キッカケがなきゃ今でもやってなかった事だもん。むしろ謝らなきゃなんないのは俺達だわなぁ」
「うむ…。それに随分と大事なモノを見つけてくれたみたいじゃしのぉ」
「うんうん、それに…俺も親父もあの部屋のモノに触る資格無さそうって言ったでしょ?だからあの中のモノはリョウスケ君、君が好きにすればいいと思うよ?」
「…ありがとうございます。でも、報告はさせて下さいよ?」
「あはは、もちろん。俺も不思議な話って嫌いじゃ無いし、むしろ興味あるくらいだもん」
「じゃの、儂ら葛葉のご先祖が何と戦って何を遺して来たのかは知りたいの」
「まずは、霊刀や霊剣と呼ばれる刀剣類はたくさんありました。不自然なくらいキレイでしたよ」
「ほぉ、さすがはと言ったところじゃの。とりあえずどれか持って帰ってみるかの?」
「ええっ⁉︎仮にも真剣ですよ?持って帰って問題無いんですか?」
「あるか無いかで言えば…あるんじゃろうがもはや美術品扱いじゃから平気じゃろうて」
「それはそれでプレッシャーですよ?」
「まぁ、誰も本物とは思わんじゃろうて」
「そんなんで良いんですか?」
「大丈夫でしょ、見分けられるくらいの目を持ってるならよっぽどのオツムしてなきゃ手を出さないって。それにさ、ほぼ100パーアシ付くだろうさ」
「…えっと、せめて一番心の負担が軽いやつにしておきます」
「ま、それならそれで構わんがの。他には何かあったりしたのかの?」
「あとは…封魔管、そしてその中に葛葉の先祖がお役目が途絶えた後に悪魔の力が必要となった時の為に遺しておいてくださった悪魔…いえ、仲魔がいました」
「……いっきなりぶっとんだねぇ、それって俺達に見えたりするかい?」
「まてまて宗一よ、遺してくださったご先祖とは誰か書いておるか?」
「えっと、とりあえずその仲魔は契約を結んでくれたので味方です。ちょっと呼んで見ますので待っててください」
『来いッ‼︎ピクシー‼︎』
「はいはーい、随分と早いお呼び出しじゃないのリョウスケちゃん。どうしたのー?」
「ほら、この2人がライドウさんが遺してくれたあの部屋を守ってくれていた人たちさ」
「ふーん、そうなの。なんとなーく面影…あるようなないような」
「あ、2人とも見えてます?」
「んー、俺にゃぜーんぜん。親父は?」
「うーむ、何かがおる…くらいの違和感かのぉ?」
「やっぱりか…」
「あらー、まぁ、ライドウちゃんの家族でも見えないヒトって居たわよ?そういう意味ではリョウスケちゃんが一番そっくりなのかしら?でもこっちのヒトは頑張ったら素質あったのかしら?」
「…えっと、ライゴウ爺さんは悪魔を見る素質あるんじゃないかって言ってます。あと葛葉家でも全員が見えてたって訳でも無かったみたいですし」
「ふーむ、しかしこの歳から悪魔を見る為に努力というのも面白いかの」
「えーっと、俺は?完全にいなかった事になってない?」
「多分なんですけど…悪魔ってヒトを見た目で区別しにくいんだと思うんですよ。だから精神的な波長やらを見てると思うんですが…」
「そっから言ってよぉ。いーよ、俺は堅実に生きるんだ!」
「これ宗一、良い大人が拗ねてどうする。そのピクシーを呼ぶのに負担は無いのか?疲れておるのはそれが原因ではないのかの?」
「ピクシー、わざわざありがとう。戻って良いよ」
「はーい。ばいばーい」
「うわ、すっかり忘れてたケド、リョウスケ君が触ってないのにその管が開いたり閉じたりしてんじゃん!何かいたんじゃん!」
「ええい、やかましい!」
「あはは、それでなんですけど、ピクシーに限らず悪魔を喚ぶにあたって俺自身に負担は殆ど無いです。そのかわり、現界する為に必要な物質を集めておく必要があります。さっき殆どって言ったのは人間が誰しももつ精神エネルギーの中でも余剰分を使って賄えるくらいに手加減してくれてるからですね。強力な悪魔…それこそ神話とかに出てくるような神や英雄、悪魔なんかを喚ぶとなるとそれだけじゃ足りなくなるでしょうね」
「ふぅむ、なるほどのぉ。それで葛葉流の根幹には瞑想があるのか。つまり宗一はまだまだ浅いという事じゃの」
「ええ⁉︎こんな時にそこかよ!」
「それで…疲れていた理由なんですけど、俺の精神にその悪魔や神と言った神話の登場人物を投影し、守護霊の様なモノとして同じく精神体や悪魔と戦ったりしていたわけなんですけど…」
「えぇ、リョウスケ君ここでそんなカミングアウトしちゃうの⁉︎主人公かよ!」
「あー、この能力…ペルソナ能力って言うんですが、能力者は割と居ます」
「マジかよ、でもアレじゃん、そのペルソナも持ってて悪魔も召喚出来るってやっぱ主人公じゃん?」
「どうなんですかね?まぁ俺は俺のやれる事をやる為に色々やってるんですよ」
「やべぇ、完全に負けた。俺よりキョウジより大人だよ、リョウスケ君」
「宗一、話の腰を折るでないわっ!」
「まあまあ、話しやすい雰囲気にしてくれてるんですよ。そのペルソナ能力ってのが俺の身の丈に合ってないんですよね…。強すぎるんですよ」
「それでか。ふむ、急ぐことも無しと思っておったが瞑想を一段深くするかの?さすれば幾分かはそのぺるそな?を使うにも楽にならんか。宗一、お前も一からじゃぞ」
「やっべ、マジかよ…。はぁ、まぁしゃーねーか。オジサンも付き合ってあげるよ」
「そんなのあるんですか⁉︎是非お願いします!」
「まぁ、それよりも今は此奴らの片付けじゃの。地下への入り口は簡単なモノじゃが隠す様に物を置くとしようかの」
「あー、そうね、話に驚いて忘れてたや」
「俺はちょうどいい一休みできましたよ」
この後どうやって蔵に収まっていたのか分からないくらいの物を何とか元に戻すことが出来た。なお夕食に間に合ったと思っていたが3人とも汗と土埃でドロドロになっていた為婆さんから風呂入ってこいと叩き出された。流石に温泉も行く時間でもないから家のお風呂で済ました。いやぁ盛り沢山な1日だったぜ。とりあえずはフミさんが来ても収穫と言えるものは準備できたなっと
新たな仲魔は誰?力不足を自覚してしまったウズメンがバトン(スキル)をいくつか託します
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クラマテングヨシツネ「師匠⁉︎」
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キクリヒメ…ウズメ「私の上位互換…」
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ネコマタ…ピクシー「被るじゃない‼︎」
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ヌエ…フロスト「食べられちゃうホ?」