さて、昨日爺さんから瞑想を深めた方法がある…と言われたので朝から道場に来た。とりあえずいつもやっている事は済ませた。するといつの間にか2人が来ていた。
「ほれみい宗一、お前に足らんのは真面目さじゃな」
「うわ、昨日今日で俺達待ってて瞑想してるじゃん…何にも言えねえや」
「宗一も準備せい、始めるぞ」
「おっけー、ほら、リョウスケ君おはよう、師範が説明してくれるから話聞こうか」
「へ?あ、ああ、いつの間に」
「来たばっかりだよ。今から説明…俺がするんだったな。はぁ、リョウスケ君や合気道部員の彼らに教えてるのはまだまだリラックスの延長線でしかないんだよね。んでー、親父が言う深い瞑想ってのは雑念をはらうトコまで行くのよ」
「雑念を払えておらんからお前もこうしてやってる訳じゃ」
「はぁ…、まぁ俺が未熟って話なんだけど」
「で、何をすれば良いんですか?」
「まぁカタチはどうあれ瞑想に違いは無いんでの。言える事とすれば内面深くまで潜るイメージかのぉ?」
「なるほど。やってみます」
言われた様にいつも通り瞑想から入る。ここから更に内面へと深く潜る……うーん、まだ難しいな。どうにもイメージが掴めない。
「ま、一度で出来るほど簡単では宗一の肩身がなくなってしまうわい」
「ほら、兄弟子として心折れちゃうから助かったよ」
「でもこれから瞑想をする時トライしていきますよ」
「そうじゃの、冬こちらに来る頃にはカタチになってるかもしれんな」
「兄弟子として、師範代としてちょっと打ち込まないとヤバそう…」
「ったく、積み重ねが大事と言うのに…。朝はここいらで終わりにしとくかの。その研究者のお客人はいつ来るんじゃ?」
「えっと、明日からって言ってました。旅館にもそう言ってありますんで」
「そうか、リョウスケ君が信頼しとるならこれ以上は言わんよ」
こうして朝の稽古を終えた。フミさんや部活のみんなが世話になるんだから手伝いにでも行こうか。そう思い天城屋旅館へと向かった。
「こんにちわー」
「あーっ⁉︎雪子、おにーさん来たよー!」
「もー、千枝騒ぎすぎ、どうしたの?」
「どうしたのじゃないって、ほら、おにーさん来てる!っておわぁ!」
「わぁ!久しぶり!」
「…やる様になったわね雪子」
「??千枝どうしたのよ」
「しかも、天然⁉︎手強くなったわ…」
「あはは、仲が良さそうで何よりだよ。久しぶりだね2人とも。中学校は楽しいかい?」
「うーん、ほら、田舎の中学校だから変わりばえもしなくって…イマイチ実感ないのよねぇ」
「そうなのよね、結局千枝と一緒にいる事多いからね」
「そうかぁ。何か部活とか始めたりはしないの?」
「私はここのお手伝いあるから部活はちょっと…」
「アタシもあんまりなぁ…身体動かすのは好きなんだけど。そうだ!おにーさん、知り合いにカンフーやってるヒト居ませんか?アチョー!」
「…雪子ちゃん、あの子どしたのさ?」
「なんか香港映画ハマっちゃったみたいで。特にカンフー系の」
「へぇ、随分渋いねぇ。ジャッキーかい?それともリー?」
「そりゃあリーでしょ!『考えるな感じろ!』うーん、カッコイイよね!それよりおにーさんも見たの⁉︎周りに話せる人居なくってさぁ」
「まぁカンフー映画は中々なぁ。それこそレンタルショップとかこの辺じゃああんまり見ないし」
「そーなのよー、色々みたいんだけど品揃えが悪くって」
「ねぇ、お兄さん、ここで話し込んでてイイの?」
「何よぉ、雪子今いいとこなのにー」
「つい久しぶりに会うと話しちゃうなぁ。そうだったね、明日から知り合いがここに泊まるから改めてお礼を言いに来たのと今日は時間空いたから手伝いに来たって女将さんに言いに来たんだよ」
「そっか、じゃあお母さん呼んでくるね」
「うん、お願い。ありがとう雪子ちゃん」
「じゃあそれまでカンフー談義をしよう!」
「いや、すぐ来るでしょ女将さん」
「いやいや、そのちょっとでも話せる人がアタシには居なかったんですよ〜」
「あら、リョウスケ君。千枝ちゃんもこんにちわ。…千枝ちゃんはどうしたの?」
「お母さん、千枝は放っておいていいよ」
「そう?じゃあリョウスケ君、今日はお昼まで板さんのお手伝いお願い出来るかしら?その後は雪子のお勉強すこし見てもらいたいのだけど…」
「わかりました。じゃあご飯を食べたら夏休みの課題ちょっとみようか」
「分かった!お願いするねお兄さん」
「はぁーい…」
「あはは!千枝ったら凹みすぎよ」
「アタシはお預けを喰らった上に嫌いなモノが待ってるんだもの、凹みもするわよ…。もう、雪子笑いすぎ!」
「あははは!」
「あー、ダメだ…ツボに入っちゃった」
「元気な千枝ちゃんが落ち込んでる姿がもの珍しかったんじゃない?」
「ケド…友達の凹んだ姿がツボってどう思いますかおにーさん」
「うーん、ツボは人それぞれだしなぁ。それに…」
「それに?」
「雪子ちゃんと千枝ちゃんだし」
「どーゆー意味ですかおにーさん!」
「あはは!」
「じゃ、まだ笑ってる雪子ちゃんは任せたよー、俺板さんのとこ行く前に汗流さないと行けないからね」
「えぇ⁉︎ちょっと雪子、いつまで笑ってんのよ!おにーさんも行っちゃったよ⁉︎」
「あはは、千枝が落ち込んでる…あはは、あれ?」
あの場は千枝ちゃんに任せさっと汗を流してから厨房の手伝いへと向かう。流石に夏にランニングした後のままの姿で手伝いは不衛生だしな。こういう意味でも温泉使わせてもらえるのは役得だわ。そして板さんの手伝いをこなしもう昼に差し掛かる時。
「おう、リョウ、お前さん俺らにメシ作ってくれねぇか?」
「え⁉︎まかないっすか、10人分くらいですよね?」
「あー、20人前だ。悪りぃな、まだちょっと手が離せねぇんだが昼飯抜きは仲居さんも女将さんもお嬢も困っちまう。頼むわ。材料はそこにあるやつならなんでもいいからよ」
「20人前…わかりました、何とかやってみます」
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