「あー、センパイもハラくくったみてーだしなぁ。俺も言うかぁ。なぁ、アキ、俺の『カストール』の制御が甘かったろ?」
「あ、あぁ。確かに度々シンジの意図しない行動を取っていたな」
「それで…幾月のヤローに相談した、いや今思うとさせられたんだろうな。ホラ、制御について悩んでる俺に『影時間の活動で困っていることは無いか』って聞かれりゃ言うだろうよ」
「…それで幾月さんはどのような対応を?」
「こえー聞き方すんなよ美鶴。そうしたらクスリをくれたのさ。
「制御薬?そんなモノが開発されていたのか。では近頃の落ち着きはそれのおかげという事か?」
「いや、美鶴違うんじゃ無いか?さっきアキは先輩に対して
「ああ、制御がだいぶマシになったのはセンパイのおかげ。元はと言えば俺…いや、俺たちのペルソナに対する無理解と考えの足りなさが原因みてーなモンだったけどな」
「…すると幾月先生の好意は空回りという事になるのでは?」
「…それですんだら良かったろうぜ。俺も最初の頃はちょっと使ってたんだよ。ホラ、俺1人ジャケット辞めるの遅かった事があったろ。ちょうどあの頃だよ」
「………どういう意味だ」
「実際に制御に関する効果はある…んだと思うんだけどよ、それ以上にやべーんだってよ。まさしく寿命を削るクスリだってさ」
「「なっ…‼︎」」
「まぁ、それもセンパイに調べてもらったんだけどよ」
「やはり、信じられません…」
「シンジ、大丈夫だったのか⁉︎」
「ああ、問題ねーぜ。ま、服薬を続けてりゃ…2、3年で廃人だろうなってレベルのクスリなんでしたっけ?」
「どうだろうね、そこまで
「…どう言う意味でしょう」
「そりゃ人体実験だろうね。強いペルソナに対するいいデータが取れるチャンスだと思ったんじゃ無い?それに…その手のクスリ頼りになった真次君はもう言いなりだろうね」
「…あー、でしょうね。多分ずっと付き纏う不安感と戦うためにクスリ頼り。そんでポックリ逝けりゃ御の字っすね」
「…後ねぇ、コレは俺も想定してなかったんだけど、調査をしてくれた医者に言われたのさ。効用の強さを弄る事もあり得る、
「……そいつは、ありえねぇ話じゃ無さそうっすね」
「……嘘だ」
「美鶴?」
「幾月さんがその様な人のはずが…」
「美鶴ちゃん、辛い様だけどまだまだ続けるよ。さっきの医者の話なんだけど、そのクスリ…解析しても素材が
「………ま、まさか」
「そう、影時間由来だろうね」
「…先程までは信じておられない様でしたが?」
「そりゃさっきの小道具みたいなのあったら嫌だもん、警戒するでしょ」
「……そうですか、それで影時間の事はご存知なのですか?」
「実際に体験した事は無いね」
コレは嘘じゃ無い。
「その辺は俺がセンパイに説明もしたぜ」
「…そうか」
「それで、君たちは影時間というモノ…いや、シャドウとペルソナについてどこまで説明を受けてるんだい?」
「…8年前の我がグループのある人物が起こした事件によって影時間が誕生し、その世界の中では異形の化け物として影時間に迷い込んだ生きた人間を襲うそれがシャドウであり、そのシャドウに対抗する力としてペルソナを召喚できる我々がペルソナ使いとして事態の収集にあたっています。私としてはこの認識です」
「なるほどなるほど。それは幾月さんから説明されたのかな?」
「…はい。彼が我らの知る限り一番なシャドウとペルソナの専門家ですから」
「俺が初めて会った時に言ったことを覚えているかな?」
「…わかりません」
「ユング心理学。シャドウとペルソナって名付けたのはすごいセンスだと思うよ。確かに対の存在だから相応しいだろうし。ケド…シャドウは異形の化け物なんてモノじゃない」
「何を知っているんですか‼︎」
「落ち着け美鶴、今は話を聞いてみよう」
「ありがとう明彦君。ペルソナはいわば自己の意識を過去の英雄や英霊として投影し、具現化したモノだ。あ、そうそう、ペルソナ使いってのは君たちしか居ないって事じゃないよ」
「「なっ‼︎」」
「まぁ、想像でしかないんだけどね。過去にそれらしき人たちによって人知れず解決された不思議な事件があったのさ。ま、俺も
「その人達と連絡は?」
「分からない。その辺は守秘義務もあるだろうしおじさんもそこまで口は軽くないさ。ポイントは君たちだけ…君たちしか居ない特別な能力って事じゃ無いって自覚をしてほしいのさ。ま、レアなのは間違い無いけどね」
「…しかし、私は、お父様、グループの為にもっ‼︎」
「美鶴ちゃん、そこだよ。俺が気に入らないのは」
「貴方に何がっ‼︎」
「大人がしでかした後始末をなんで子どもに全部任せてるのかって事さ」
「そ、それは私に解決に寄与できるチカラがあるからで…」
「力を持つモノはその分責任を果たさなきゃならないって事かい?」
「…はい、加えて私は次期当主の身でもあります。責任を果たすと言う意味でも相応しいではありませんか?」
「…けっ、責任感のお強いこって」
「シンジ‼︎そんな言い方ないだろう…」
「大人の都合で身体張ってるのは俺達には違いないんだぜアキ。強くなる、なりてぇって目的でもない限りよ」
「荒垣もそう思っていたのか…」
「まぁ、責任感が強いってのは良いことでしょ。それが次期当主って話なら一国民としてはその時に享受できる利益の方が大きそうじゃないのさ。…自分でコントロールできてるって話ならだけどね」
「…やはり幾月さんの事に帰結しますか?」
「ああ。余りにも…
「…しかし、お父様も信頼なさっておりますし」
「まぁ…上手いことやったんだろうね。そういや幾月さんってその…事故を起こした研究所の人間じゃないの?」
「いえ、そんな話は聞いておりませんが」
「…嘘だろうな。そうでない人間に…それもペルソナの適性がない人間がどこで第一人者になれる程研究するのさ」
「…ま、まさか、私だけでなく、お父様まで騙していると言うのですか⁉︎」
「状況証拠ばっかりだから明言は出来ないね。そんなことしたら探偵のおじさんに怒られるよ。ふう、喋りすぎたね。ちょっと一息入れようか。下でジュースでも買ってくるよ」
さーて、こっからだな。理想は幾月は据え置きのままだ。あんな奴見えないところに追いやる方が何やるか分からん。その辺を納得できるかどうかだな。夏休みだし、少なくとも時間は稼げるだろ。その間に対応を考えられたらってとこかな。
説明をすっかり忘れていましたが、以前ベルベットルームが異なる世界に繋がったので不安定になったと言う話を入れましたが、アレは私が気が向いた時に番外として他作品のクロスオーバーをぶち込むための設定です。本編に関わることはありません。
…ホラ、リョウスケ君が葛葉ライドウムーブで動くと面白そうな作品がチラホラあるじゃないですか。
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