さて、今日はマスターになーにを教えてもらおうかな…っと電話?誰だ、珍しいなこんな朝からって美鶴ちゃん?何だろ。
「もしもーし、どうしたの?」
『おはようございます。本日、お時間はよろしいでしょうか?』
「時間?うーん、どのくらいだい?」
『…分かりません。もう少し先輩の考えを伺いたいのです。今までは義務感でシャドウと闘っておりました。しかしその義務感とは何なのか分からなくなって来たのです』
「なるほどねぇ。時間かぁ…3時ごろ四軒茶屋に来れる?場所は真次君の方が覚えてるだろうから詳しくは聞いてもらったら良いんだけど『ルブラン』って喫茶店に来てくれる?」
『分かりました。ではそのように』
話をしてから大分悩んじゃったみたいだねぇ。まぁ活動の原点を揺るがすような話だからなぁ。そんな話をした俺がアフターケアはしないとダメだわな。…ついでだ、味見でもしてってもらうか。お嬢様だし、舌は確かでしょ。
「オマエもここの手伝いカレコレ一年くらいか。コーヒーも大分マシになって来たな」
「どうしたんですか急に。まぁ確かにコーヒーもカレーも大分仕込まれましたからね」
「あんまりバイト入れるつもり無かったんだがよ、こういうのもアリなんだなって思っただけだ」
「まぁ俺も受験あるんで後一年は無理ですしねぇ」
「…だよなぁ。また考えなきゃならんなぁ」
「この流れで何ですけど、マスター、なんかデザートの作り方って教えてもらえませんか?」
「何だよ急に、色気付いたのか?」
「いや、まぁちょっとなんか食わせろって頼まれちゃいまして。オイシイお店のも良いんですけどそれだけってのもツマンナイじゃないですか」
「ふーん、まぁ良いけどよ。つっても俺もあんまり得意じゃねぇんだけどな。…そうだな、せっかくコーヒーをマシに淹れられる様になったんだ、ウマイコーヒーゼリーにでもするか。喫茶店っぽいじゃねえか」
「良いですね、涼しげで」
「久しぶりに俺も作るか。ちょっとクリーム足せば若葉も大丈夫だろ」
「あ、3時くらいに知り合いの子来るんでその時出しても良いですか?」
「構わねぇけど…コレか?」
「だとしてもバイト先に呼びつけないですって」
「何だよつまんねぇな。しっかしオマエ色んな知り合い多いんだな」
「そうですねぇ。聞いた話ですけど人の輪を広げるってのが自分の世界を広げるんですって」
「…ふーん、生意気な事言いやがって。ま、おかげで双葉も楽しそうにしてるしな」
「それなんですけど…若葉さんとはどうなんですか?」
「なっ⁉︎ガキがからかってんじゃねぇ‼︎」
「いや、あれだけ頻繁に双葉ちゃん預かりもしてたら聞くでしょうよ」
「ぐっ…いやまぁ、このままで良いんだよ!ほら、準備したから作るぞ!」
あらー、まだ進展はしないのかな?双葉ちゃんもなぁ…若葉さんに不幸が有った場合引き取り先が地雷しか無い叔父だからな。まぁバイト来れなくなるまでに進んでくれたら良いなぁ…
「で、コレで冷やしておきゃ3時に食べ頃だろ」
「へー、思ってたより簡単ですねぇ」
「だろ、当たり前だけどコーヒーの味が決め手だからな。ま、オマエならソコソコの味で出せるだろ。知り合いに出すって言うんだったら豆…持って帰っていいぞ」
「ありがとうございます!」
カランカラン…
「っと、いらっしゃい。お一人かい?」
「あ、ああ。すまない、ここに葛葉リョウスケさんと待ち合わせしてるんだが…」
「あん?アイツが言ってた知り合いって君か。オイ!オマエに客だぞ」
「おー、すいません、美鶴ちゃんいらっしゃい」
「待ち合わせって、ここでアルバイトしていたんですか⁉︎校則違反では?」
「いやいや、俺がここのカレーのレシピを教えて欲しくって手伝わせてくれって頼み込んだだけだから。ほら、美鶴ちゃんだけここ連れて来てなかったからさ、コーヒーで良い?」
「ほら、コーヒーとゼリーなら俺が用意してやるからそっちで座ってろ」
「ありがとうございますマスター」
「それで、美鶴ちゃん1人かい?」
「はい、荒垣は先に話をしていた様ですし、明彦は…そもそも求めていた物があった様でそこまで悩んでおりませんので」
「ま、俺が言うのもなんだけどあんな話したらそりゃ悩むわな」
「あいよ、このコーヒーゼリー、コイツが作ったんだ。味はまぁ保証できる範囲だが食ってみてくれ。おい、こんな別嬪な嬢ちゃん泣かすんじゃねぇぞ」
「分かってますって。コーヒーありがとうございます。ほら、先に食べようか。悩みすぎてて力入りっぱなしだったろ?」
「…はい、頂きます」
「お、中々の出来。どう?初めて作ったんだけど。まぁマスターに教えてもらいながらだけどね」
「美味しいですよ。私は紅茶党ですのであまり詳しい事は言えませんが」
「あら、そんな美鶴ちゃんのお墨付きをもらえるくらいに頑張らなきゃね」
「ふふ、楽しみにしておりますよ」
「ちょっと軽くなったかな?さて、そろそろ話をしようか。大丈夫、この店結構安全だから」
流石に気もそぞろなままでタルタロスに向かえなんて言えないよな。もう少し深い話をしなきゃならんかも知れないけど…それもまぁ良いでしょ。話の転び方次第じゃ当主様の所にまで行かなきゃならないかもしれないけど、その時はその時かね。
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