葛葉家に生まれ落ちてたんだが…   作:ぎっしり腰

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家庭菜園の玉ねぎが収穫できたので初投稿です


本丸に乗り込んだんだもの、トップが出てきてもおかしくない

「うわぁ。まさしくお屋敷って感じ」

 

「そうでしょうか?これでもお祖父様は随分抑えたとおっしゃっておりましたが…」

 

「…それ、あんまり人に言わない方がいいよ?まぁ美鶴ちゃんほどまで突っ切ったら嫌味にもならないか。あんまり他人の家行ったことないでしょ?」

 

「他人の家と言いますと…パーティに招かれた時くらいでしょうか」

 

「ダメだ、ガチガチのセレブだってこと忘れてた。つーか凄いね、敷地入ってから降りるまでまだかかるんだ」

 

「稽古という事ですので直接離れの道場へと向かっておりますから」

 

「聞いた俺が言うのもなんだけど普通敷地に道場なんてないからね?」

 

「??確か先輩のご実家…葛葉神社でしたか?そちらには道場がお有りなのでしょう?」

 

「いやあるけどさ、あるけどさぁ…。うーむ、ウチも特殊だからそのセンでは何とも言いにくくなっちゃったじゃないか。…まぁいいか。真次君と明彦君は来たことあるの?」

 

「寮に迎えを手配しましたので大丈夫ですよ」

 

「…そう。ならよかった。まずは…軽く手合わせして待っていようか」

 

「お願いします。春の様には行きませんよ」

 

「ふふ、そりゃあ楽しみだ」

 

 

 

道場へと案内された俺は美鶴ちゃんが用意を済ませるまで瞑想していた。ん?美鶴ちゃんが来たか?

 

「っと、お待たせしてしまいましたか?」

 

「構わないよ。ちょうどいい具合に瞑想が出来た。さ、早速始めるかい?」

 

「はい、お願いします‼︎」

 

「っ!確かに春の頃よりキレてるね。でもまだ出所が見え見えだよっと」

 

「くっ、まだまだぁ‼︎」

 

「ほら、その程度じゃ攻めきれてないよ?」

 

 

美鶴ちゃんの容赦無い突きをいなし続け、美鶴ちゃんに疲れと焦りが見え始めた頃、ちょうど突きが伸びきった所でレイピアを袖に絡めて奪い取る。

 

「はい、おしまい。ありがとうございました」

 

「はぁ、はぁ、ありがとう、ございました」

 

「完全に受けに回ったけど…攻めにくかったかい?」

 

「はい、どのタイミングで突いてもいなされてしまうので…。あの、怖くは無いのですか?」

 

「まぁ当たり所が悪けりゃ大怪我するだろうけど、美鶴ちゃんの技量を見てる限りお手本の様に綺麗だったから俺も丁寧に処理すれば大丈夫だろうと思ったまでさ。後は動作をもっと広い視点で捉えてるからね。だから後の先を取ってられるのさ」

 

「はぁ、ふぅ、これでもフェンシングには自信があったんですが、無くしてしまいそうですよ」

 

「はは、無手を相手取る練習なんてした事ないからだよ。もう少し手合わせして立ち回り覚えれば全然変わるさ」

 

「そういうものですか…」

 

「まぁ、その立ち合いを実際に出来てお互いに怪我しないってなると俺か古牧先生くらいしか居ないかもね」

 

「古牧先生…それほどですか」

 

「それほどだねぇ。あの爺さんほーんと強いよ。っと、2人来たみたいだね」

 

「その様ですね」

 

「うぃーす」

 

「美鶴、リョウスケさんよろしく」

 

「おう、よろしく。軽く身体あっためたら早速かかってきなよ」

 

「俺は、いつでも良いっすよ」

 

「そう?じゃ始めようか」

 

 

そして真次君から始まって明彦君、美鶴ちゃんと手合わせを繰り返した。勝ち残り方式にして次々と入れ替えて行った。さすがに俺も途中からは疲れもあって入れ替わったりしたんだけどね。

 

 

「いやぁ、つい張り切っちゃったねぇ。こんな疲れる稽古久々だよ」

 

「ぜぇ、ぜぇ、やっぱセンパイやべぇすね。一番稽古してたのに一番ケロっとしてんじゃねぇっすか」

 

「お、俺もボクシングで敵なしと思っていましたが…、まだまだですね」

 

「お前たち、私なんて模造刀を使っているのにこの有様だぞ…」

 

「まぁ、身体能力については多少おかしな事になってるからズルイっちゃズルイんだけどね」

 

「そう、なのですか?」

 

「そうでも無いと悪魔祓いなんて出来ないさ」

 

「それは俺でも強くなれますか?」

 

「いやぁ、オススメしないね。俺だって高尚な目的あってこんな事やってるわけじゃ無いけど、強くなりたいってだけなら割りに合わないよ。はっきり言って悪魔はほんっとに殺しにかかって来るからね」

 

「…」

 

「アキ、強さを求めるのもいいけどよ、あんまり急いでも自分のチカラにならねーぞ」

 

「シンジ…」

 

「うんうん、幸にしてまだ出会ってないけど石化や毒とか使ってくる悪魔も居るからねぇ。多分ペルソナ使いなら悪魔を見ることが出来るんだと思う。けれど、見えるって事は悪魔にとってもご馳走に見えてるのさ。中途半端に強いだけならそのままバクっといかれて終わりだろうね」

 

「…」

 

「…それは凄まじいですね。にわかには信じがたいですが」

 

「そうだなぁ、いい加減俺がデビルサマナーって話も胡散臭くなってきた頃だし紹介しようか。…あと美鶴ちゃん、今入って来たのはお父上かい?」

 

「え⁉︎…っ‼︎お父様‼︎いらしていたのですか」

 

「……。一年生の事は知っているが君は何者かね」

 

「俺ですか?俺はこの一年生達の一つ先輩の葛葉リョウスケですよ。貴方が招聘してくださった古牧先生から指導を受けております」

 

「ふむ、君もペルソナ使いなのかね?幾月からその様な報告は無かったが」

 

「俺ですか?…そうですね、俺は『デビルサマナー』ですよ。ペルソナも使えますけど」

 

 

 

ま、こんな事になる様な気はしてた。美鶴ちゃんへのアタリを見た感じ巨大なグループトップの割には不器用な感じなのかな?なら十分にチャンスはあるか。さぁ、どうなるかね

新たな仲魔は誰?力不足を自覚してしまったウズメンがバトン(スキル)をいくつか託します

  • クラマテングヨシツネ「師匠⁉︎」
  • キクリヒメ…ウズメ「私の上位互換…」
  • ネコマタ…ピクシー「被るじゃない‼︎」
  • ヌエ…フロスト「食べられちゃうホ?」
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