「デ、デビルサマナー?」
「そうですよ。ま、にわかに信じられないと思います。…ケド、ペルソナ使いやシャドウとの戦いを知ってる人ならそこまで不思議でもないでしょう?」
「ム、それもそうか。では君もペルソナを使えるのかね?」
「まぁ、使えますよ」
「では、誰かから召喚器を預かったのかな?」
「いや、
「むう、それでこの場にいるという事は影時間で活動しているのかね?」
「いえ、してませんね。入ったことも無いです」
「何だと?ではなぜペルソナが使えるのかね。まさか現実世界で召喚すらできるとでもいうつもりか⁉︎」
「出来るかどうかで言えば出来るんでしょうけど…やる意味はないですよね」
「ふん、誤魔化している様にしか聞こえん」
「おや、影時間の様な異界…本当に唯一だとお思いで?」
「何を言っている」
「異界の発生…、それだけのナニカがあった故に影時間が出来たのでしょう。しかし、それに匹敵…いや、それ以上に強いチカラがあるんですよ。何か分かりますか?」
「…
「人の想いですよ。確かに人が持つ想いの力は微々たるものです。中にはペルソナ使いの様に強い想いを具現化する事ができる様な人間も居ますけど。その人が数多く活動しているならばそこに生まれるのは集合無意識。まさにチリも積もればって奴ですよ」
「ま、まさかそんな事があるわけ…」
「中には人ならざるモノ…私は『悪魔』と呼称していますが、その悪魔によって引き起こされる事も有るでしょうがね。でもそう言った事例も人の想いを集めた結果だったりするんですよ。ところで、影時間の原因って何でしょうね?」
「…アレは事故だ。確かに我々桐条が引き起こしてしまった故に事態の収束を図ってはいるがね」
「事故ですか。そういうしでかした人は決まって言いますよね」
「…リョウスケさんは原因をご存知なのですか?」
「おや、娘さんには話していないのですか?」
「…私が必要無いと判断した」
「お、お父様…」
「ま、こういうのは人が手を出してはいけない領域に踏み込んだ結果…もっと手に負えない事になった…っていうのが相場だよ。まぁ、想像ですけど…違いますかね?」
「ッ‼︎良く言うよ。想像と言う割にほとんど把握しているのではないかね?」
「確証のない話ですから。それに後輩達の手前、カッコつけて大外れってのも恥ずかしいじゃないですか」
「フフ、じゃあ私はもっと恥ずかしい大人になってしまうな」
「ま、部外者で歳の変わらない俺が言うのも何ですけど…どうにも大人の尻拭いを子供がやってる様にしか見えなかったものでしてね。こうして顔を合わせる事が無かったら言うつもりは無かったんですけどね」
「はぁ、それではつい顔を出してしまった私が悪いという訳…、いや、それだけじゃないな、美鶴に何も話していない私が馬鹿だったな」
「まぁ、それ以上は俺たちが居ない時にでもしてくださいよ。貴方見たいな立場の方は隠さなきゃならない所でしょう?」
「ふふ、参ったな。大人の面目が立たないね。…美鶴、いい先輩が居たんだな」
「…はい」
「ま、美鶴ちゃんもキチンと話をした方がいいよ。義務感で身体張るなんてやる事ないさ。まぁ、家族間のすれ違いが何とかなりそうなのは喜ばしい事ですけど…もう少し話をしましょうか。皆さん気になっていたでしょ、『悪魔』と呼称したナニカとそれに対する様な俺の『デビルサマナー』という肩書き」
「リョウスケさん、それを証明する何かをお持ちなのですか?」
「まぁ、こんな事もあろうかとってね。なんて、ホントの事を言うと、目の届かない所に置いておくなんて怖い事出来ないから持ち歩いてるんだけどね」
「持ち歩く…。君は『悪魔』を持ち歩いているのか?」
「契約した『悪魔』は『仲魔』ってデビルサマナーは呼んでますね。ま、今この現代に俺以外のデビルサマナーがいるかは分かりませんけど。そして、この封魔管。ここに俺が契約した仲魔が居ます」
「ふむ、見せて頂けると言う事かな?」
「この場に限ってですけど。あ、言っときますけど…渡す気サラサラありませんからね?」
「…ッ‼︎すまない、そんなつもりは無いよ。幾月が居たらそうは言わなかったかも知れないが…」
「ははっ、ご冗談を。さっき申し上げたでしょ、人が手を出してはいけない領域の話を。ご先祖の二の舞になるだけですよ?」
「…君は知っているのか。父の…父が犯した罪を」
「ふむ、そうですね、悪魔の話に繋がるので先に想像と推理の話をしましょうか。タルタロスや影時間の現出、それはおそらくですけど制御出来ると思い上がった人間が手痛いしっぺ返しを食らった…当事者、それもその息子さんや実際に被害を食い止めている面々に対しては余りに簡単な表現になってしまいますけどね」
「あー、センパイ、その当事者ってーのは美鶴の…」
「…荒垣君、私の父だよ。そして美鶴の祖父だ。いや、私も同罪だよ、止める事が出来てないばかりか高校生になったばかりの娘とその同級生に負担を強いているんだから」
「お、お父様…」
「ここに来る前、美鶴ちゃんに召喚器を見せてもらいました。そこに使われてる『黄昏の羽根』…アレ、何か分かって使ってます?」
「…いや、影時間の様な異空間でも機械が使える様になる程のエネルギー体、それだけではないのですか?」
「えっと、当主サマ…「武治だ。この場には娘もいる、桐条では呼びにくいだろう」失礼、武治さんはご存知ですか?」
「父がアレを手に入れてから狂ったのだと今ならわかる。なるほど…悪魔とは言い得て妙だ。手にした人を狂わすだけの魅力を持ち…そして破滅させる。なんとも悪魔的じゃないか」
「おそらく…黄昏の羽根は悪魔の残滓だと思いますよ。それもこうしてそのカケラですら凄い力を持っている…かなり凄そうな悪魔でしょうね」
さて、ここからが核心だ。涼介が持っていたこの出来事に関する知識と俺が認知世界や悪魔と接する事で感じた俺の見解がほとんどだけど…これで武治さんと話を付けられるかな。この場に美鶴ちゃんやほかの2人がいたおかげで武治さんがちょっと落ち着いて無いのが助かるな。
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