葛葉家に生まれ落ちてたんだが…   作:ぎっしり腰

98 / 185
点鼻薬が快適なので初投稿です


余裕なんて持つ余裕がなさそう

「あ、どうも。…まぁ警察官とよろしくってあんまりしたくは無いですけど」

 

「はっ、そりゃあそうだな。俺も君をお世話する事無いに越した事は無いな」

 

「はぁ、挨拶もそこそこにリョウスケ、行くぞ」

 

「なぁ、探偵、この間はタイミングが悪かっただけだ。そこまで邪険にするこたねーだろ」

 

「よく言うぜ、あの時わざわざ俺に声かけやがって。おかげであの後どれだけ大変だったか」

 

「探偵も仕事だろうが、俺だってそうさ。市民の安全を守らなきゃならんかったからな。…あの時は探偵が一番違和感が無さすぎたから話を聞きに行っただけだ」

 

「ほら、刑事さんもそう言ってますって。上手く馴染みすぎたからですって」

 

「…ったく、おい長谷川、なんか有ったのか?」

 

「いや、プライベート…ってわけでもねぇがお前とかち合ったのは偶々だ。だからそんなに警戒するんじゃねぇよ。それに何か有っても言えるわけねぇだろ」

 

「ちっ…。相変わらずガードの固いやつだ」

 

「バカにすんじゃねーよ。お前ら一般人にホイホイ話なんて出来っかよ」

 

「はぁ、もういいだろ。リョウスケ行くぞ」

 

「うっす、失礼します」

 

 

 

 

「なんであんなにつっけんどんなんです?」

 

「ああ?なんでも何もとにかく相性が悪いんだよ。もうちょっとくらい目溢ししたって良いだろうよ」

 

「それは…若い刑事さんがしっかりしてるだけじゃあ?」

 

「うるせぇ、俺だってイチャモン付けてるって事くらいわかってらぁ」

 

 

 

どうにも合わないのが気に食わないらしい。…子供じゃ無いんだからさ。結局この後はおじさんのお手伝いはつつがなく終わったんだけど、俺としては長谷川善吉に出会った事がインパクトデカすぎて飛んでったよ。

 

 

 

 

 

 

夏休みも終わりが近い。出来なかった事ばっかり気にしてしまうけど、よくよく考えたら俺の環境はガラッと変わったな。いかんいかん、俺こそ焦ってたらしい。色んな人に焦ってるって話をしたんだ、俺も落ち着かないといけないな。幸いにして影時間やメメントスを解決しなきゃならんまでの時間はまだまだ有るんだしな。色々と手を広げる事も大事だけど…しっかり基礎を固めるか。

 

 

 

って思ってたんだけど…今年修学旅行じゃねぇか。それも京都。普通の高校生や毎度毎度京都に行ってる先生方はツマランだろうなぁ。けど俺にはすごいチャンスなんじゃ無いか?あんまり自由行動は無いらしいけど神社仏閣巡りするにはぴったりだよな。…あと他のお役目、京都みたいな土地に無いわけないよな。その辺りも聞いてみるか。そうだ!ヒナコさんにも声かけちゃえ、関西の案内ならあの人以上に適任は居ないだろ。

 

 

まずは…俺のペルソナ、アスラおう。性格としてはガーディアンの方が近いかもしれないけど所縁のある御守りによる効果はたしかに有ったんだ。日本でも特に有名なアスラおうを祀っているお寺…つまり阿修羅像がある所となると京都の三十三間堂か奈良の興福寺だよな。少なくとも片方は行ける様にここはチェックしとかなきゃならんだろ。

 

 

次はピクシーが言っていた仲魔候補のキクリヒメとアメノウズメに所縁のある場所。キクリヒメは関西圏なら白山神社という名前で色々な所で祀られてるみたいだな。アメノウズメは…芸事の神様として祀られてるみたいだな。

 

 

うーん、これはさっと決められるモノでも無いか。それに自由行動は集団行動なのかな?その辺が分かったから決めても十分間に合うだろう。

 

 

 

 

さて、あとはお役目のお家だよなぁ。…こればっかりはうだうだしてても埒が開かないからな。仕方ない、強引だけどじいさんに聞いてみるか。

 

 

 

『ああ、葛葉家以外のお役目の話か。一応関西に合った家なら連絡付きそうなんじゃが…お前さんがそっちに行く事は中々無さそうじゃから後回しにしておったんじゃが…都合付いたのか?』

 

「ええ、すっかり忘れてたんですけど今年修学旅行なんですよ。それも京都に」

 

『そりゃまたなんとも。丁度ええかの。…しかし修学旅行の合間じゃ顔通しくらいしか出来そうに無いが、構わんのか?』

 

「…まぁ、いきなり行ってお役目でやってた事を教えろなんて言うより顔を出してから向こうの出方見ないと話もできないでしょ?」

 

『それもそうじゃの。…とりあえず向こうには儂から一報を入れておく。そうじゃ、向こうもウチと同じく神社をやっとるはずじゃ。そういう意味では修学旅行でも行きやすいかもしれんの』

 

「お名前は?」

 

『神社の名前までは知らん。…まぁ今の時代調べればわかるじゃろ。その家の名前は峰津院。峰津院家じゃ』

 

「………ありがとうございます。こっちでも調べてみます」

 

 

 

 

結局のところ峰津院家に乗り込む事になるのか…それはそれでまたどうなることやら。…はぁ、一応関西方面でも異界や悪魔発生の事例があるかどうかって事も調べとかないといけないよな。それにスカウトするならピクシーだって必要だし、流石に目の届かないところに置いておくのも怖いしなぁ。あー、こりゃ先のこと考えてる余裕なんてねーわ、俺は俺でやれることやるしか無いって結論でちまったよ…。

 

 




峰津院…デビルサバイバー2における葛葉家みたいな一族。対霊組織をずっと続けていた。特に本拠地に付いての言及は無いので関西の抑えに回ってもらいました

新たな仲魔は誰?力不足を自覚してしまったウズメンがバトン(スキル)をいくつか託します

  • クラマテングヨシツネ「師匠⁉︎」
  • キクリヒメ…ウズメ「私の上位互換…」
  • ネコマタ…ピクシー「被るじゃない‼︎」
  • ヌエ…フロスト「食べられちゃうホ?」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。