俺にとっては実りのある夏休みだった。色々な意味でも環境が変わったしな。とはいえ、俺がやる事はそこまで変わらなかった。それも当たり前っちゃ当たり前、所詮は高校生に過ぎないしな。
そんなわけで二学期が始まった訳なんだが日常生活に大きな変化はそこまで無い。強いて言えば隔週で見ていた真次君と明彦君の会に美鶴ちゃんが顔を出す様になった事くらい。幾月に警戒させない為に俺と武治さんは接点を持たない様にしている。3人による影時間の活動は順調に行ってると言っていたけど…そういう時こそ落とし穴を見落としがちだという話をしておこうかな。
まぁ、あとはダイチさん達三年生が部活を引退したくらいかな?もともと厳しい部活じゃないからあんまり派手な追い出しもなかったけどね。部長も予定通り芝原。まぁ、頑張ってもらおう。
そんな感じで多少は環境が変わったんだが、俺としてはいつも通りに生活していたら修学旅行まではあっという間に過ぎていった。
月光館学園の修学旅行は実にヘンテコなシステムだ。2年に一度…3年生と2年生まとめて向かう行事になっている。そして自由行動なんだが届出さえ出せば個人行動を取っても構わないとかいうなんとも俺に都合のいいシステムだった。とはいえ京都市内で出来るだけまとめて欲しいというのが学校側の方針みたいだ。それを考慮した上で予定を組まなきゃ行けないな。
そしてそんな自由行動で俺がとるのはもちろん…峰津院家への顔繋ぎ。神社をやっている様で助かった。しっかりルートとして認めてもらえたからな。時間が有ればその後三十三間堂や芸事の神様詣に向かうとしよう。
「ここか。ここが峰津院家。…見てくれは普通にある神社かな。すいません」
「はい、いらっしゃい。修学旅行生かい?珍しいね、ウチみたいな神社にわざわざ」
「他でも無いここに来る必要があったんです。葛葉の爺さん…葛葉ライゴウから連絡は入っていませんか?」
「君が…‼︎そうか、そうだね、社務所においで。立ち話もなんだしね」
「ありがとうございます」
「僕が当代の峰津院家当主…って程の家でも無いんだけどね。いやぁ、びっくりしたよ。僕も顔を合わせた事は無かった葛葉の家から連絡を貰ったからね」
「えっと、貴方はお役目の事を聞いてらっしゃるのですか?」
「うん、まあ話だけで僕も実際に体験した事も見た事も無いけど。それでも僕もジジイから無いとは思うけど
「…そうですね、そのまさかです。俺は何回か悪魔と出くわしてますし、祓ってもいます」
「はぁ…まさか僕の代でそんな事が起きるなんてね。…あ、名前いって無かったね僕は峰津院雅。君はリョウスケ君だね、ライゴウさんから聞いていたよ。で、ウチに何を聞きに来たんだい?」
「正直なところ峰津院家がお役目を終えてもその目的がきちんと今まで伝わっている事がわかっただけでも十分なんですけどね。…それにそちらの峰津院家が遺していた技術や知識を当時どうだったかまでは知りませんけど他家の俺によこせなんて厚かましい事は言えませんし」
「ははは、そりゃいきなり来てそんな事言われた日にはぶぶ漬け出してただろうね」
「でしょう?実際に俺、いや、デビルサマナー以外にも悪魔に対するだけの力を持つ人間は少なからず居るようです。しかし、そういった人間だからといって悪魔との戦いに駆り出すつもりもありません」
「そうか、まぁ僕も実情を知らないからなんとも言えないけどね。けど、君がそういう覚悟を持ってるってのは分かったよ」
「力を持つモノはそれだけの責任を持たなきゃならないって嫌いなんですよね。そんな押し付けられた様な責任感で動いてる奴より覚悟を決めた人の方がよっぽどいいです」
「…君は悪魔との戦いで覚悟はしているのかい?」
「あぁ、俺の覚悟はここで、こんなところで終わらないって覚悟です。死ぬ覚悟なんてしてやいませんよ。人間死ぬ気でやってもたかが知れてますって。相手をするのも超常のモノですからね。それならどんな手を使ってでもって考えた方がよっぽど良いですよ」
「あはは、君は面白いね。本当に高校生かい?よし、出稽古ってカタチにしちゃおう。そうすれば技術交流になるからご先祖様も文句言わないでしょ。実際悪魔が出てきて困ることになって対処できる人間なんてほんと少ないんだろうし。いつか来れる日あるかな?…でも東京の子だもんなぁ。あ、それに来年受験生じゃないか…」
「そうですね…近いうちなら春休みなら時間取れそうです」
「そうかぁ、ま、葛葉さんとこも冬はお正月あるから仕方ないか。ま、まだ先の話だね、また連絡してくれるかな?葛葉さんは僕の連絡先知ってるしね。そろそろ他の所にも回らなきゃならないでしょ?せっかくの修学旅行だもの、僕が言うのもなんだけどここだけで済ませたらツマラナイでしょ」
「ありがとうございます。ではまたよろしくお願いしますね」
峰津院雅さん…オリキャラです。デビルサバイバー2には出てません。
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