テニプリkids!〜王子様25years after〜   作:ハネ太郎

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 今まで「セリフのカギ括弧のまえに、セリフの主の名前を入れる」というRPGリプレイみたいな書き方をしていましたが、今回から他の方々のやり方にならい変更します。いや、この書き方が主流だとばかり思い込んでましたもんで・・・


第九話「続・レジェンドかく語りき」

 河村寿司で行われる、元青学メンバーとその家族のプチ同窓会。

 盛り上がるにつれ、出席者たちの位置も変化してきた。最初は各家族ごとだったのが、だんだん大人同士と子供同士に分けられてきた。

 

 

 

「レオちゃんたちはアフリカ人とハーフっていうけど、具体的にどこの国の人?」

 先の試合で出来た新たなる友とさらなる友好を深めんと、リョーヘイが質問する。

「お前の母ちゃん何人(なにじん)だ〜♪」

「それ以上イクナイ!」

 すかさずギリギリのラインのネタをぶちこむ桜夜を止めるリョーヘイ。双子の力関係が良くわかる。

 

「エチオピアです」

菊丸リブラが回答する。

「ああ、あのまんじゅうで有名な・・・」

「???」

 桜夜のジョークは通じなかった。リアクションに困る姉妹。エチオピア饅頭というのが、かつて本当にあったのだが、当然それは日本でしか通用しないネタである。

 

 

 

 菊丸とのケンカからようやく落ち着きを取り戻したリョーマ、子供たちに質問。

 

「桜夜、リョーヘイ。忘れるところだった・・・お前ら、さっきの技は、どこで知った?」

「さっきのって?」

「リョーヘイが敵の球をつついて落とし、桜夜がそれを撃つ戦法だ。あれは父さんたちが学生時代に編み出した技で、お前ら含めて他人に教えた覚えがないんだが」

「ネットで」

「ネットで!?」

 

 鞄からタブレットを取り出し、桜夜が答える。

「より正確には、動画サイトね。お父さんの名前で検索したら出ていたの、学生時代にお母さんと組んだミックスダブルス大会の映像。他にもお宝映像が山程!」

そう言うと桜夜は、動画サイトのアプリを開き「越前リョーマ お宝」で検索。多数ヒットした検索結果から選択したのは・・・。

 

 

 

タイトル【お宝映像 越前リョーマの学生時代 ミックスダブルス大会その1 一緒にダブルスしてる三つ編み眼鏡っ娘はのちの奥さんらしいよwww】

 

 

 

 画面の中にいたのは、まごう事なく彼らの父、越前リョーマの少年時代の姿だった。そしてその傍らには母、竜崎桜乃の姿。

 自分たちのよく知る頃の友人の、しかし自分たちが知らない姿。その光景に、かつての仲間たちも大いに沸いた。

「わー! おチビだったころのおチビだー!」

「なんだそりゃ・・・中二、中三だから先輩たちといたときより、少しばかり背が伸びてるでしょう流石に」

「桜乃ちゃんカワイイ、この頃からもう眼鏡掛けてるんだ〜!」

「学問に目覚めて秀才キャラにチェンジしたあとだから、その映像は三年生のときのか」

 二年生の途中、夏頃に起きたある事件がきっかけで、彼女は医者を目指すことになったのだ。三つ編みに眼鏡がベストマッチだ。

「おお! これぞまさしく、さっき子供たちがやってた戦法だ! 桜乃ちゃんが必死に球に食らいついて! その後ろの越前が巧みに攻撃、まさしく夫婦の共同作業だ!」

「いやぁっ! 恥ずかしい、見ないでください〜!(涙)」

 慌てて映像鑑賞会を全力で止めにかかる桜乃であった。

 

「え〜、ことほど左様に、末恐ろしいお子様たちであります(汗)」

 父の映像から技を完コピしてしまった我が子ら。リョーマは頼もしくも恐ろしくも感じていた。

 

 

 

「おじさん達青学メンバーと、お母さんはいつも一緒だったんですよね?」

 今度はリョーヘイが質問する。それに答える手塚。

「そうだ。伝統的に女子マネージャーを置く習慣がなかったから、あくまでサポーターという扱いだったがな。もうひとりの友人、小坂田朋香と共に、我々を応援してくれてたんだ。先生の孫娘だからといって、特別扱いはしなかったがね」

「もっとも二人とも、本命は越前リョーマだったがな」

 続けて大石が証言する。

 

「・・・そしてお母さんは、テニス部のおふくろさん、もしくはマドンナとしてメンバーを支え、みんながお母さんのハートを射止めんと競い合った! ですよね」

「!?」

続く桜夜の一言が、場の空気を変えた。

「あ、あれ!?(汗)おかしいなぁ、てっきり私達、お母さんはモテモテだとばっかり・・・」

 

 

 

※以下の描写は回想ではなく、桜夜ならびにリョーヘイの妄想に基づくもの、なので実際の当人たちとは大きく異なる場合があります※

 

「皆さん、今日もお疲れ様でした〜」

「桜乃ちゃん、これからデートしない?」

「あっ、ずりーぞタカさん! 俺が先に狙ってたのに!」

「桃城、抜け駆けなしなのはおめーも一緒だろうが!」

「うるせぇマムシ!」

「え〜と・・・」

「あんな連中はほおっておけ。それより今後の部の方針について、意見が聞きたい」

「そう言って何処へ連れて行く気かな? 権力乱用はよくないよ」

「すみません皆さん! 今日は不二先輩との約束があるんです!」

「そんな〜」

と、そこへ桜乃の服の裾を掴む誰かが。

「・・・俺のことも忘れんなよ」

「リョーマくん・・・」

 

※妄想シーン終わり※

 

 

 

「・・・という風に、試合の外では愛をめぐるバトルが繰り広げられていたと・・・」

「だったら良かったんだけどね〜(苦笑)」

「違うの!?」

 双子の見解を、母は笑って否定した。

 

「男世界に女がひとり・・・いや朋香さんも含めてふたりか。ともあれそんな状況で何も起きないハズがなく・・・」

「ごめんね〜、お母さん地味で根暗だからモテなかったのよ〜」

※あくまで本人の見解です※

 

「現実はなかなか、少女漫画や乙女ゲームのようにはいかないのよ」

「もちろん仲間ではあったけどね! 先生の孫娘とかいう以前に、苦楽を共にしてきた、大切な仲間だ!」

 大石が力強く言い切る。

「そう、今だから言えるが・・・君たちのお母さんは魅力的な少女だったよ。我々のために献身的に尽くしてくれた。ただ問題は我々がな・・・。おじさんも人のことは言えないが、この連中、揃いも揃って色恋沙汰は二の次三の次なやつばかりでな・・・」

 今度は手塚の証言だ。

「そうそう、オレらの世界でラブと言ったらフィフティーンラブでしたからね」

 父のリョーマがダメ押しする。

 

「そんな・・・伝説の男たちがそんな愛のない世界にいたなんて・・・」

 母のラブロマンス話を期待していた桜夜、がっくりと肩を落とす。

「っていうか、当時から桜乃ちゃんがリョーマのこと好きだったの、みんな知ってたもんね。知らぬは当人たちばかりなり」

「だったらもう少し、助け舟出す行動してくださいよ! な〜んかお邪魔虫なことしかしてなかったような・・・」

 一同、大笑いである。

              つづく




 ようやくキッズも参戦だ、どこまで続くか同窓会! そんな中、現・女子テニス部の部長から当然の疑問が?  次回「まぼろしの女子部」お楽しみに!
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