魔法少女リリカルなのは 〜凡人奮闘記〜   作:冬の目

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第2話 「リリカルマジカルな始まり」

~コウキside~

 

 

 

学校の校門でアリサ達と別れた後、俺はスーパーに寄って、適当に惣菜を買ってそれを晩飯にした。

え? 一人暮らしだと料理スキルが上がるって? それは幻想です。

正直、毎回わざわざ料理なんて作ってられません。いやホント、自分用のにそんな手間かけてられるかって話。

そのおかげで栄養バランスがかなり悪い食生活になってる。その上、この年で一人暮らしなんてものを始めたのが原因かどうかは分からんが、妙に小学生らしからぬ話し方になってしまった。どれもこれもすべて親のせいに違いない、うんそうしよう。

とにかく、今は晩飯が終わって寝ようかって所だ。まあ、家に何にも無いから寝る以外に選択肢が無いんだよな。ゲームとかあれば話は別なんだが、あいにくこの家には無い。

なのは達は確か携帯持ってるって言ってたし、羨ましいかぎりだわ。

 

 

「……もう寝るか。明日遅刻しても嫌だし。昨日もこの時間に寝て遅刻したけど」

 

 

一人で小ボケを披露しつつ、いざ寝ようかと布団に入ろうとした、その時

 

 

 

(……聞こえますか…………)

 

 

「……ん?」

 

 

俺では無い誰かの声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魔法少女リリカルなのは ~凡人奮闘記~

    第2話 「リリカルマジカルな始まり」

 

 

 

なんだ? 今の声。

……いや、今日の放課後にもこんな声を聞いたような気がする。

あの時は空耳だと思ったけど、本当に誰かが話しかけてきているのか?

んなバカな。ここは俺の家の中だぞ?

 

……ハッ!! まさか……幽霊!? いや、泥棒!? 何それこわい。

この俺に霊感があったなんて……、恐るべし、俺!

 

 

 

(僕の声が聞こえますか……?)

 

 

「…………」

 

 

 

……いやいや、マジで? 幽霊じゃないよね? 幽霊だったら失神するよ? 俺。

 

 

 

(……聞いてください……! 僕の声が聞こえるそこのあなた。お願いです! 僕に少しだけ、力を貸してください!)

 

 

「……は? どゆこと? ていうか誰?」

 

 

そもそも力を貸すって何に? 小学生の俺でも役に立つのか?

まあそれは置いといて。とにかく、まずは名前を教えろ。話はそれからだ。

 

 

 

(お願い……!! 僕のところへ……!)

 

 

「って、こっちの話は聞こえないんかい!!」

 

 

 

誰も居ない部屋で一人ツッコむ俺。うーん、シュールだ。

そしてここでまた疑問が増えたよ。僕のところってどこだ。

 

 

 

(時間が……、危険が……! もう……!!)

 

 

「あ、切れた」

 

 

 

なんなんだまったく。訳分からん。

とりあえず、今の奴が何かしら危険な目にあってるってことは理解した。それで、俺は別に危険ではないことも。

 

 

「じゃあ、いいや」

 

 

即座に俺は自分のベッドに寝転がる。うん、今日もいい寝心地だ。

知らん人間の為に動くほど、俺はお人よしじゃないんでね。

 

さて、寝るか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………いや、ダメでしょう……。それは……」

 

 

 

俺の家の前には寝巻きからいつもの私服に着替えた俺が居た。

いやね、俺は別にお人よしではないけど、非情な人間でもないのよね。困ってる人を見て、スルーするほどの度胸も持ち合わせていないってこと。

……要するにヘタレってことです。

 

 

「つっても、どこ行けばいいんだ……?」

 

 

さっきの声だけじゃ情報はほぼ無だったし、俺の知ってる声でもなかった。

 

 

「仕方が無い。手当たり次第に探すか……」

 

 

ため息を吐いてまずは学校の方向へと走り出す。

こりゃお礼を貰わないとな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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~-- side~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コウキが家を出てしばらくした頃。

槙原動物病院に、ツインテールの少女が一人、息を切らせて立っていた。

そう、この少女『高町なのは』も謎の声を聞いた一人だった。

塾に行く途中、なのは達は一匹のフェレットのような生き物を見つけていた。なのはとコウキが聞いた声、それの正体がそのフェレットの声であることを、なのはは確信していたのだろうか。

 

 

「……んっ……!」

 

 

突如、耳を刺激する金切りの音とともに、病院を中心に結界のようなものが張られた。

まるで、その結界の中を外と完全に遮断するかのような、人っ子一人居ない空間。おそらく、あの頭の中に直接語りかけるような声と関係があるのだろう、なのははその空間の中に居た。

 

そして間もなく、病院の中からこの世のものとは思えない獰猛な声が響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……うわっ!? なんだ!?」

 

 

黒髪で癖毛の少年、『木山コウキ』も例外ではない。

彼も結界の中に残されていた。

 

結界の中にいるコウキにも病院からの物音は聞こえたわけで。

 

 

「……こっちか! って……なのは?」

 

 

病院へ目を向けると、そこには彼の見知った少女のなのはが居た。

 

 

 

「なのは!」

 

「……え、あれ? コウキ君!? どうしてここに?」

 

「そりゃこっちのセリフだっつーの、こんな時間に何で外歩いてんだ」

 

「わ、わたしは声が聞こえて……」

 

「…………なのはも聞こえたのか」

 

「え? じゃあコウキ君も?」

 

 

 

お互い目を合わせて驚き合うコウキとなのは。それもそのはず、現実ではにわかには信じがたい事なのだ。

離れた場所に居る二人に同じ声が聞こえる。それも他の人には聞こえず、電話無しで。

 

現代科学でも実用しがたい。

 

 

「なのは、これは一体どういう……」

 

 

コウキの言葉を遮るかのように、病院の中から、一匹のフェレットのような動物と、一体の動物とは言い難い、丸い謎の物体が飛び出してきた。

 

 

「あ! あれは! さっきのフェレットさん!」

 

「フェレット?」

 

 

同時に、なのはのもとへフェレットが飛び込む。

フェレットを追った物体は勢い余って、近くの木へと突っ込んだ。その拍子に、木がいとも簡単にへし折られる。

 

 

「なんだ……これは……」

 

「な、何? 何が起こってるの!?」

 

 

驚嘆する二人の声。

 

 

「来て……くれたの?」

 

 

そこに三人目の声が混ざる。

それは、なのはとコウキが先ほど聞いた声と全く同じものだった。

まぎれも無く、このフェレットが発した『声』だったのだ。




2話完成。

文才ないなあ、自分ww
書いてると、色んなところで表現の仕方に詰まるんだよねw

スラスラ書けるようになりたいなあ……

では、また次回!
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