魔法少女リリカルなのは 〜凡人奮闘記〜   作:冬の目

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第6話 「収集②」

~side コウキ~

 

 

 

 

 

 

 

「リリカル・マジカル! ジュエルシード、シリアル『20』、封印!!」

 

(Sealing.)

 

 

どうも、木山コウキです。

なのはが魔法使いになってからしばらく経ちました。俺は相変わらず空気です。

あ、でも空気だった俺も、『念話』ってのが使えるようになりました。声に出さなくても会話ができるっていうアレです、ハイ。やったね俺ッ!! 出来る事が増えたよ!!

……ん? なんか目の周りだけ雨降ってない?

 

まあ、俺が居なくてもなのはが一人で簡単に解決しちゃうからなあ……。俺も手伝えることがあればいいんだけど、残念ながら何もないわけで。

要するに順調ってことですわ。

 

ただ、一つ心配なことがあるとすれば……。

 

 

「なのは、おつかれさま!」

 

「おう、おつかれー」

 

「ありがとう……。コウキ君、ユーノ君……」

 

「……大丈夫か? なのは?」

 

「……え? うん、大丈夫だよ……」

 

 

なのはが最近、かなり疲れてきてることなんだよな。

 

 

 

 

 

 

 

 

魔法少女リリカルなのは ~凡人奮闘記~

    第6話 「収集②」

 

 

 

 

 

 

 

翌日、今俺はなのはの家にお邪魔している。

……え? 何簡単に女の子の家に入ってるんだって? しょうがないじゃん。なのはの母さんである桃子さんが入れてくれたんだから。

まあ、ここに来る前に先になのはの家に電話してたからな。中に入る予定は無かったけど。

……しかし、何だったんだ? 桃子さん、俺が来るや否や、

 

「あらあらまあまあ!!」

 

とか言って、ニヤニヤしながら俺を家の中に拉致するんだもんな。なのはのやつ、家族になんか俺の話でもしてんのかな?

 

閑話休題。

 

今現在、俺たちが手に入れたジュエルシードは五つ。基準が無いから、早いのか遅いのか分からないんだけどな。

最初のジュエルシード以降、特に大きな被害は出ていない。一見、何も問題が無いように見えるが……。

如何せん、俺たちはなのはに頼りすぎている。特に俺なんて、正直何もしていない。見てるだけのことが多い。俺がもっと動ければ、なのはに楽をさせてやれるんだが。

 

要するに、一度なのはを休ませてやりたい訳だ。魔法ってのはかなり体力が要るのか、最近のなのはは明らかに疲れていた。アリサやすずかも心配してたし。

 

……まあ、そうなると一つ問題があるよな。

そう、俺がジュエルシードを封印しなきゃいけないってことだ。とは言っても、俺にレイジングハートは使えないし、封印はユーノに任せるとして、あの怪物共を俺が抑えられるのか?

 

 

「と言うわけで、今日はジュエルシード集めは休みだぞ、なのは」

 

「な、何が『と言うわけで』なの?」

 

「気にしなくていい」

 

「そ、そっか……」

 

 

俺のソロプレイは多分無理なので、ジュエルシード集め自体を休ませることにしました。まあ無難というか、最近根を詰めすぎてたしな。

とりあえず今言えることは、俺がかなり惨めだってことぐらいだ。HAHAッ!!

…………うん。……うん……。

 

 

「あ、あはは……。でも、コウキの言う通りだよなのは。もう五つも集めてもらったんだし、少しでも休まないともたないよ」

 

「そうだぞなのは。それに、今日はアリサとすずかと一緒にサッカーの試合を見に行くんだろ? 予定があるんだろ? そうなんだろ?」

 

「……うん。っていうか、コウキ君も呼ばれてたよね!? 何で他人事なの!?」

 

「え? 何の事です? 俺はそんな約束はした覚えはありませ「なのは! コウキ! 来たわよ!!」……」

 

「じゃあ、行こうか! コウキ君!」

 

 

そう、なのはの家に電話したのはコレの為だ。なのはの父さんである高町士郎さんが率いるサッカーチームの試合を見に行くことになってる。

……ぶっちゃけ、あんまり興味ないけど……。どっちかっていうと、『見る』より『する』ほうが好きだし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「試合開始!!」

 

 

審判の声と共に開始され、選手達は各々の役割を果たそうと懸命に動いている。俺達四人は観客で、応援しているのはもちろん士郎さんが率いるチームだ。

場所は川の傍にあるサッカー場。要するに河川敷ってことだ。輝かしいくらいの晴天で、まさにスポーツ日和って感じだな。

 

 

「……コウキ君」

 

 

試合をボーっと眺めていた時、士郎さんが声を掛けてきた。ニコニコした顔で、その表情だけで好印象が持てる。きっと良い父親なんだろうな。

 

 

「あ、はい? 何です?」

 

「君、スポーツは得意なのかい?」

 

 

スポーツか……。そういえば昔、俺がまだ小一のときに父さんが野球を教えてくれたっけ。あの頃はまだ父さんも出張なんてほとんどしてなかったし、よく遊んだんだよな。父さん達が今みたいな状態になってからは野球もしなくなって、結局、チームとかには入らなかったけどな。

まあ、どっちかと言えば俺は運動は得意な方だ。上の下と言ったところか。

 

 

「まあ、勉学よりは……」

 

「そう。じゃあこのチームに入ってみないかい? 君ならすぐ活躍できるよ」

 

「え? え、えっと、あ、あはは……。遠慮しておきます……」

 

「そうか、残念」

 

 

……だってなあ、俺も一応ジュエルシードを集めてるし、こういうクラブチームに入ったりしたら、いざという時動けないかもしれないし。

 

 

「……と、ところでコウキ君」

 

「はい?」

 

 

今度はなんだか微妙な顔をした士郎さんが、若干声を震わせて話しかけてきた。

何だ? 急にさっきまでの穏やかな雰囲気が無くなったぞ?

 

 

「なのはとは、その、どういう関係なんだい?」

 

「…………はい?」

 

 

少し身構えていたら、士郎さんからよく分からない質問をされた。

……何だ? 何を聞いているんだ? ていうか士郎さん、すっげえこっち見てるんですけど!? 何!? 士郎さん怒ってんの!? 答え方ミスったらヤバイ事になるような気がするんですが!?

 

 

「……えっと、それは一体どういう意味で?」

 

「いや……。毎日、なのはが楽しそうに君のことを話してくれてね。やれ一緒に帰っただの、やれ助けてもらっただの、それはまあ嬉しそうで……。桃子も「これは確実ね!」なんて言っていてね……」

 

「?」

 

「ま、まさかとは思うけれど……」

 

 

な、なんか士郎さん、プルプル震えてない? なんかワナワナしてない!? な、何が始まるんです!?

 

 

「君、なのはと付き合「わーわーわー!! お、お父さん!?」な、なのは!?」

 

 

士郎さんが言葉を発した瞬間になのはが話に割って入ってきた。何だよいきなり! なのはのせいで何て言ってたか分からなかったじゃねえか!

なのははなのはで何故か顔が真っ赤だし、士郎さんは士郎さんで何故かなのはに責められてるし、どういう状況だよコレ。

 

 

「お父さん!! な、何言ってるの!? そ、それは言っちゃダメなの!!」

 

「な、なのは? どうしt「コ、コウキ君は黙っててなの!!」ハ、ハイ」

 

 

なのはのやつ、どうしたんだ? 士郎さんと話し始めちゃったぞ? 相変わらず士郎さんは引き腰だし、結局のところ、士郎さんは何が言いたかったんだ?

 

 

「なあ、アリサ、すずか、さっき士郎さんは何て言って……」

 

「「…………」」

 

「オ、オヤオヤ……?」

 

 

アリサとすずかの方を見ると、二人から何か黒いオーラのようなものが出ていました。はい。

って何故!? 何か怒らせるようなことしたっけ!?

しばらくして、二人の単色の目がこちらを向いた。

 

 

「「………………」」

 

「ヒッ……!?」

 

 

よし、良い殺気だ。

……じゃなくて!! こ、恐えええええええええ!! やべえ! 殺される!!

 

 

 

 

「ワーーーーッ!!」

 

「うわあ!? って、アレ?」

 

 

サッカーコートから歓声が上がる。士郎さんのチームのゴールキーパーがファインセーブをしたらしい。さっきまで黒いオーラを出していたアリサ達も「すごーい!」と試合に釘付けになっていた。なのはも士郎さんもいつの間にか試合を見てるし、どうやらこの件は流れたようだ。

あーよかったよかった。危うく命を刈り取られるとこだったぜ。何故かは分からんがな。

 

 

 

 

あのキーパーの活躍もあってか、結局士郎さんのチームが勝利した。士郎さんもテンションが上がったのか、そのまま選手達と食事に行くことになり、俺達四人もなのはのケーキ屋である「翠屋」に付いて行くことになった。

 

 

「…………」

 

 

試合から一息付き、アリサとすずかの注目はユーノに向けられた。

ユーノはやや苦笑している。そりゃそうだあよなあ、こんなに注目されたら、誰だって妙な気分にもなるわ。

 

 

「そういえばさあ」

 

 

ここで唐突にアリサが口を開く。

 

 

「この子、やっぱりフェレットとはちょっと違わない?」

 

「え!?」

 

「そうだよね~、獣医さんも違うって言ってたし」

 

「え、えっと、その……」

 

 

ユーノとなのはが露骨に慌てだす。おいおい、バレるバレる……。

 

 

(コウキ! 助けて!!)

 

(あん?)

 

 

突然ユーノからSOSが来た。魔法がバレたら、色々マズいのかな? マンガや小説ではよくある設定だけど、まあ確かに一般には知られてないし、やっぱり問題があるのかな。

……でも助けない。だって面白いんだもの!!

 

 

(そんな悠長な!!)

 

(……心読むなよユーノ)

 

(と、とにかく! 何とかしてよ!!)

 

 

黙ってれば別にバレないとは思うがなあ……。

……いや、まてよ……?

 

 

(よし、助けてやろう。)

 

(ほ、ホント!?)

 

(おうよ。ユーノ、俺が言った通りにしてくれよ?)

 

(え?)

 

 

「まあそんなことはどうでもいいじゃないか、アリサよ。そんなことよりこれを見てくれ」

 

 

アリサ達の『フェレットか否か』談義を強制終了させ、俺に注目させる。

 

 

「ユーノ、『お手』!!」

 

「!?」

 

「どうした? ユーノ?」

 

「…………」

 

 

渋々、俺の手にユーノが手を合わせる。

 

 

「「カワイイ!!」」

 

「キュッ!?」

 

「あ、あはは……」

 

 

案の定、アリサとすずかは食い付いてきた。なのはは苦笑いしているが。

二人でユーノの頭を思い思いに撫で始める。

 

 

(これは一体何!? コウキ! 遊んでるでしょ!?)

 

「さらにコイツは宙返りも出来るッ!!」

 

「「カワイイ!!」」

 

(聞けよ!!)

 

「さらにさらにッ!! コイツは寝てるとき、ヨダレがこぼれ落ちすぎていつもドロドロだ!!」

 

「「カワイイ!!」」

 

(いやそれはどうなの!? 全然可愛くないよね!? ていうか嘘言うな!!)

 

(如何にも俺は遊んでいる。 それに、これでいいんだよ)

 

 

そう、俺の作戦とは、アリスとすずかをユーノに萌えさせ、『もうフェレットとかフェレットじゃないとかどうでもいいよね?』状態にさせることだったのだ。

 

効果:さっきより面白い

 

 

(ほら、これでさっきまでの話はうやむやになっただろ?)

 

(そ、そうだけど……!! これは、ちょ、ちょっと、ち、ちが)

 

(魔法のことはもう大丈夫だし、しばらく撫でてもらえよ。なあ。ユーノ君?)

 

(コウキィィィィィィィ!!)

 

 

そこからしばらく、俺となのははユーノを生暖かく見学した。哀れユーノ。

 

 

(誰のせいだよ!!)

 

 

おお、こわいこわい。

 

 




相変わらずのgdgdクオリティ。

どうも、冬の目です。
今回、サブタイが「収集②」なのにジュエルシード収集してねえ……
本当はもっと進めるつもりだったんでw
まあいいやw

では、また次回!
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