面倒くさいので、取り敢えず寝る(完結) 作:とんこつラーメン
別にISの話を終わりにするとかいう訳じゃなくて、単純に私の今の気分&思いついてしまったからですね。
この作品も、ISに負けず劣らずのアンチが多い作品ですから、ある意味でマッチングしているとは思います。
因みに、主人公に関しては、名前と容姿と性格と転生者ということ以外は全くの別物で、出生までの経緯も違います。
アルは流石にいませんが、その代りの相棒はちゃんと用意します。
大体の予想はついているかもしれませんが。
面倒くさいので、見殺しにする
私の名前は相良加奈。
今のご時世、二次創作界隈には文字通り腐るほどいる神様転生をした人間の一人だ。
前世の事かは…別に話さなくてもいいよね? 誰も興味ないだろうし。
そんな事よりも、重要なのは私が転生した世界だ。
この私が転生したのは…あろうことか『ハイスクールD×D』の世界だった。
エロい事しか考えていない最低最悪の主人公に、ドラゴンのオーラとかいうチートでクソみたいなハーレムを築いているラノベだ。
一応、一定の人気はあるようだが、私からしたら登場人物全員が頭空っぽのアヘアヘ星人にしか見えない。
やること成す事全部がご都合主義丸出しで、冗談抜きで呆れるしかない。
無駄にスタイルや容姿だけは良いヒロイン達も、頭の中は主人公の事しか考えていない。
この際だからハッキリと言わせて貰う。
よくも、こんなクソみたいな世界に私を転生させやがったな。
世界がクソなら、お前も十分に糞だよ。このスカトロ野郎。
もしも次に会う機会が有ったら、その時は絶対にぶち殺してやる。
そもそも、登場人物全員揃ってバカしかいないのに、戦闘力だけは火力インフレしてるとかおかしいだろ。
色んな意味で矛盾しまくってんだよ。
こうなったら、何が何でも私は原作には関わらないぞ。絶対にだ。
なんて決意をしていても、自分からなんとかしないといけないんだろうなぁ~…。
こーゆーのって、『引き篭もってれば楽勝ジャン!』なんて安易な考えをしていると、予想外の形で痛い目を見るのがお約束なんだよね。
それだったら、こっちもそれ相応の行動力を見せないといけないよね。
なんとなくだけど、違う世界線の私は原作に関わろうとしないで引き篭もっていた結果、最終的には国内旅行に行って百合の花を咲かせてるような気がする。
私もそうするべきなのかな…? けど、それだとなんか『犬が卒倒』だしな~。
あ、今の『犬が卒倒』っていうのは、『ワンパターン』って意味だから。
犬が倒れる…つまり、ワン、パターンってこと。わかった?
え? 流石に喋り過ぎ? そろそろ本編に入れ?
はいはい、わかりましたよ。
絶対に面白くは無いと思うけど、それでもいいなら見れば~?(しんのすけ風)
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我が名は相良加奈! 偉大なる転生神より第二の人生を与えられし者!
え? そんな心にもない事を言わなくてもいい? あっそう。
少しぐらい読者の為に雰囲気づくりに貢献しようと思ったのに。
人の善意を無下にするもんじゃないよ? 私は容赦なく無下にするけど。
この世界じゃ私以外は全員が敵みたいなもんだしね。
なんて事を考えながら、私は通学路を一人でてくてくと歩いている。
いきなりそんな描写を入れるな? うっせえ! うっせえ! うっせえわ!
あの曲、実際に聞くまでは『なんじゃこりゃ』って思ってたけど、いざ聞いてみると普通に神曲だったね。
一億二千万回も再生されてるのもめっちゃ頷けるわ。
私が通っているのは、言わなくてもお分かりかもだけど一応言っておくわ。
そうだよ。あの原作キャラが通っている『駒王学園』ですよコノヤロー。
どうして原作に関わりたくないと公言していた私が、そんな所に通っているのかだって?
そんなもん、こっちの方が知りたいわ。
私だって、通いたくて通ってる訳じゃないんだよ。
詳しく話すとウルトラ面倒くさいので話さないけど、今の私ってなんか複雑な立ち位置にいるのよね。
自分の意志ってよりは、半ば強制的に通わされてるって感じ?
それと、別に私の身体にはHDD転生者お約束のチートな神器とか持ってないから。
そもそも、転生特典自体が私からしたら余計なもの以外の何者でもないし。
強すぎる力は自分の身を滅ぼすだけなのだよ、おっかさん。
「ん?」
そうこうしている内に、我らが学び舎(笑)が見えてきましたよっと。
校門のところに誰か立ってるけど、あれって……。
(あぁ…例の生徒会長サンか)
そういや、今月は服装強化月間だったな。
そーゆーのは普通は風紀委員とかに任せればいいのに、生徒会長自らやるとか、ご立派ですこと。
そういや、作者は高校時代に家の事情で学校を休んでいた間に、勝手に風紀委員に指名されて、嫌だな~なんて思っていたら、実際にしたことと言えば校門の前での早朝挨拶だけだったらしいよ。
現実なんて実際にはそう言うもんなのかね。
つーか、あの人の名前って確か『ソーナ・シトリー』だったよね。
んで、偽名として使っているのが『支取蒼那』って…当て字してるだけやないかーい!
本人もそれで絶対にバレていないと思っているのが凄い…。
あの人、割と原作キャラの中では非常に数少ない常識人枠だったよね?
どうして、もっとマシな偽名を思い付かなかったのかな? かな?
まぁ…普通に堂々と本名晒している無能姫よりは百倍マシだけど。
偽名はともかくとして、生徒会長としてやるべき事はやってるしね。
因みに、彼女が立候補した時の生徒会長選挙の時、密かに私も彼女に投票してました。
お互いに全く話したことも無いけど、一応は同級生だから構わないよね?
そういや、まだ私の学年を言ってなかったっけ?
今年で『こうこ~さんねんせ~♪』になります。
我ながら、よくこんな学校に三年間も通えたよね…なんて言ってるけど、実際には必要最低限の出席日数だけの為に通ってて、それ以外の日は基本的に休んでます。
特に行事ごとの日は絶対に休むマーンだよ。
流石にテストの日には行ってたけどね。
「はい、止まってください。制服チェックをします。えっと……」
おっと~? 私が考え事に耽っている間にも近くにいた女子生徒が捕まりましたよ~?
はい。さっきの台詞で私が捕まったと思った読者、怒らないから手を上げなさい。
お前テメェッ!! マジでふざけんなよ!!!
(こーゆー時は、人陰に隠れて静かにやり過ごすのが吉…っと)
あれだよね。街中でやってるティッシュ配りのバイトの人達を躱すのと同じ要領だよね。
無駄に修練詰んでて本当に良かったわぁ~…。
「はい問題無しです。行って良いですよ。次の人……」
よし。自分でも褒めてあげたいぐらいのレベルで見事に制服チェックを回避することに成功したぞ。
ここで一応の補足だけど、別に私は自分の格好に自信が無いわけじゃないからね?
単純に原作キャラである彼女と会話をしたくないですからね?
さ~て。卒業まであと少し。今日は何をして過ごそうかな~。
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放課後まで何事も無く過ごし、私は自分の部屋があるボロアパートへと帰ってくる。
いや、マジで本当に何事も無かったからね?
原作主人公であるエロ野郎から着替えを覗かれる事も無かったし。
というか、今までの学園生活で一度も覗かれたことないし。
だって私、体育がある時は基本的に体操服は制服の下から着ていくタイプだから。
小学生みたいだ? いちいち着替えるのが純粋に面倒くさいだけだよ!
それ以前に、私ってばめっちゃ影が薄いから存在すら認知されてないんだろうね。
う~ん…便利。ミスディレクション最高。
別に幻のシックスマンになるつもりはないけど。
それ以前に、この三年間は気合と根性で原作キャラ達とは全く接点を作らなかった。
いやマジで、それに関しては自分で自分を褒めてあげたいわ。
加奈ちゃんステキ! 加奈ちゃんサイコー! ……虚しいだけだね。
「……で、何がどうしてこうなってる…?」
いきなりの台詞で意味不明って思ってるだろうから説明するぜ。
まず、私は部屋に帰って来てから、夕飯の食材を買いに行くために私服に着替えてから外に出た。
そんでもって、その途中で『あの公園の近くを通って行けば早くね?』と考えて、近所にある公園の近くを通りかかった時、偶然にも私の膀胱からSOS信号が発せられて、仕方なく公園の中にある公衆便所(最近になってリフォームされて綺麗になった)へと向かって、無事に信号解除に成功。
スッキリした状態で改めて買い物に行こうとしたら、公園のど真ん中で原作主人公である『兵藤一誠』が腹から血を流して大の字でぶっ倒れている。
何を言っているのか分らねぇとは思うが、自分でも何を言っているのか分らない。
(もしかして、ここって原作でこの馬鹿が堕天使に殺された公園だったりする?)
う~わ~…全く知らんかった~…。
特に意識もせずに来ちゃったから、本当に偶然だわ…これ。
こいつを殺した堕天使の名前ってなんだったっけ?
本気でどうでもいいから、よく覚えてないわ。
「早く、この場から去ろう…。ここにいても碌な事にならない」
別に私は、目の前で人間が何百人死んでもどうでもいいと思っている。
それが赤の他人ならば尚更だ。
まぁ…彼の場合はここから無能姫さんの手によって悪魔に転生をして、これから色んな大活躍(笑)をしていくんだろうけど。
そして、このパターンはあれだね。
この場に偶然にも居合わせた事で、私も眷属にスカウトされちゃう流れですね、分かります。
「いや、そんなの死んでも御免だから」
そんな事になるぐらいなら、私は喜んで自殺をする。
これは冗談とかじゃなくてマジで。
『おい! そこの娘! ちょっと待て!!』
……んん~? 気にせいかにゃ~?
この場では決してありえないマダオでサングラス司令な声が聞こえてきたぞ~?
「わ…私は絶対にエヴァなんかには乗らないからね! 幾ら劇場版の最終章が絶賛公開中だからって、私までがその波に乗ると思わないでよね!」
『お前はいきなり何を言っているッ!? それよりも、こっちの話を聞け!』
完全に意識が無くなりかけているエロエロ大魔神の手の甲に淡い光が点滅している。
あ~…なんか、こんな感じのやつ…どっかで見たことがあるわ~…。
『俺は赤龍帝ドライグ! 他の連中は我等の事を二天龍と呼んでいる!』
「さいですか」
んなことはとっくに知ってるでちゅよ~。
『今はとある事情から『
「……で?」
『これまでずっと、俺はこのガキの体の中からコイツの様子を見てきた』
「ご感想は?」
『最悪だ!!! 平気で着替えを覗くわ、女子達の前で大声で卑猥な話をするわ、他にも色々と言いたいことは山ほどあるが、全てにおいて最悪だった!! こんなクソガキが現代の赤龍帝だと? 冗談ではない!! こんな奴、こっちから願い下げだ!!』
うーわー。大抵の読者&学園の女子達が常日頃から思っている事を、よりにもよって私の代わりに代弁しやがったー。
『本来ならば適切な儀式をしなければ不可能だが、今のコイツの身体は死に掛けている。今なら、俺の意志だけでも辛うじて分離は可能だ』
「うーん。超絶的に嫌な予感がするので、その先は聞きたくなーい」
『娘! 貴様が普通の人間ではないのは一目見ただけで分かる! だから、お前がこの俺の本当の宿主になれ!!』
「絶対に嫌です。ほな、さいならー」
『ま…待て! 待ってくれ! 待ってください!!』
敬語に変えても無駄無駄無駄無駄無駄ぁっ!!
何が悲しくて、自分からトラブルの種を宿さないといけないのよ。
悪魔になるのも嫌だけど、それ以上に赤龍帝になるのも嫌だわ。
ドラゴンのオーラとかで戦いを呼び寄せるんでしょ?
そんなの、私からしたら疫病神以外の何者でもないし。
寧ろ、この世で最もいらない物だし。
『そうか…あくまで、この俺を拒むというのだな……』
はい、無視無視無視無視ムシキングってか。
『それなら、俺にも考えがある!』
何をする気なのかな~? って…あれ? なんか後ろが妙に明るいような…振り返ったら最後のような気がする。
今からダッシュすれば間に合うかな?
『もう遅い!! 回避不可能よ!!』
「なぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
何かが私にぶつかって、そのまま体の中に入ってきたッ!?
この感覚は……まさかっ!?
急いで自分の左腕を見てみると、そこには非常によ~く見た赤いトゲトゲな手甲が。
『フフフ…これで今日から、貴様が現代の赤龍帝だ!』
「ふざけるなぁぁぁぁぁぁぁっ!! なにやってるんだよ!! このマダオが!!」
『マ…マダオっ!?』
「サングラスの方が本体の癖に!」
『俺はサングラスなんて付けていない!!』
「だぁぁぁぁぁぁぁぁまぁぁぁぁぁぁれぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」
冗談抜きでふざけんなよ!! あのままアイツの体の中にいて、エロの片棒を担いでいけばいいのに、どうして私の身体の方にくるんだよっ!?
…あれ? なんかこの展開…どこかで見たことがるような……。
どこぞの誰かさんは、ここから闇堕ちしてエラい事になってたような気が…。
けど、私の場合はこんな奴が何百人死んでも気にしまセーン!
トムの勝ちデース!
「…ちゃんとチラシは持ってる…みたいか」
少しだけ近づいて、彼のポケットを確認してみると、ちゃんとくしゃくしゃになった例のチラシが入っていた。
こいつはあれだな。ハンカチとかも適当に入れて皺だらけにするタイプだな。
「…ドライグくーん?」
『どうした?』
「ドラゴンのオーラとやらを消す方法ってあるのかな~?」
『無い。あれは俺がドラゴンという種族である以上、無意識のうちに体から放出されるものだからな』
……左手を斬り落とせば、なんとかなんないかな?
片腕で生活するのは大変だけど、背に腹は代えられないし。
『今、お前が何を考えたのか、俺にはすぐに分かったぞ』
「あっそ。別に分かったからと言って、何も変わらないけどね」
『…本気か?』
「本気だよ。私は争い事とは無縁の人生を送りたいの。三大勢力? 神器? そんなこと知るか。全部クソッタレな人外共の勝手な事情だろうが。人間様の事を奴隷や道具のようにしか見ていない連中に関わるぐらいなら、喜んで腕一本捧げてやるよ」
『お前は……』
部屋に手ごろな剣ってあったかな~?
でも、一人じゃ斬り落とすのは大変だよな…。
何かギミックでも考えないと。
あと、大量出血するだろうから、すぐに止血できる用意もしとかないとね。
『…仕方があるまい。前例はないが、やってみる価値はある…か』
「何をさっきからぶつくさ言ってるのよ。すぐにお別れになるんだから、無駄に話そうとしなくてもいいよ」
『そうではない。相棒…頭の中で何か小道具のような物を思い浮かべろ』
「人の事を勝手に相棒言うなし。てか、小道具? いきなり何言ってんの?」
『神器というのは、良くも悪くも宿主の精神力に左右される代物だ。お前の力次第では、籠手から別の形態になり、それによってオーラを抑え込む事が出来るやもしれん』
「それって、過去に事例とかあったりする?」
『無い。一種の賭けに近いが、左腕を斬り落とすよりは遥かにマシな筈だ』
「それはそうかもだけどさ……」
確証がないんじゃねぇ~…イマイチやる気が出ないって言うか…。
(…ダメで元々…か)
もしかしたら、私がこの公園に入った時点で詰んでたのかもしれないし。
それを少しでも取り戻せるのなら、掛けてみるのも悪くは無い…か。
「もしもダメだったら、その時はマジで腕ごとサヨナラだよ」
『いいだろう』
よし。ちゃんと聞いたからね。口約束だからダメよとかナシだからね。
けど、小道具…小道具ね。それってアクセサリとかでもいいのかしらん?
「あ?」
『この感じは…!』
いきなり籠手が光りだし、一瞬で姿を消して元の私の腕に戻った。
その代り、首から赤くて刺々しい緑色の宝玉が収められているペンダントがぶら下がっている。
『成功した…! 自分で提案をしておいてなんだが、まさか本当に出来るとは思わなかったぞ…』
「やっぱ確証なかったんかい」
『だから言っただろう。賭けだと。だが、これで籠手の時よりは遥かにオーラが押さえられている』
「具体的には?」
『今まではずっと周囲に垂れ流し状態だったのが、殆ど漏れていない。これならば問題は無い筈だ』
「なにその超御都合主義。全てのラノベ主人公に謝れ」
『何故にッ!?』
こうして、私はマダオドラゴンの身勝手によって赤龍帝になってしまいましたとさ。
やっぱ、人外なんてどいつもこいつも碌な奴がいないと改めて理解した瞬間だった。
めっちゃめちゃにどうでもいい事だけど、次の日になって兵藤一誠は普通に登校して来ていたので、私が部屋に帰った後でリアス・グレモリーがちゃんとやって来て、アイツの事を悪魔にしたみたい。
といっても、赤龍帝の力はこっちに来ちゃってるから、本来ならば『兵士』の駒8個使うであろう所も1個で済んでるだろうね。
というか、神器の無いアイツを悪魔にするメリットってなにかあるのかな?
そこら辺は本気で分からない。どうでもいいけど。
ISの時と同様に、原作にはとことんまで非介入していきます。
勿論、イベントはスキップしまくりです。
今回はアルの代わりにドライグが彼女の相棒になります。
原作勢は超ハードモードになりますが、そこらへんはお得意の御都合主義でどうにか乗り切ってくれるでしょう。
バックには魔王さまもいる訳ですしね。
メインヒロインさんが呼べば一発でしょ?