結局私は…,
運命の日まで後一年を切ろうかと言う時。カルデアでは新たなマスター候補の補充が行われた様で今日、新たなマスター候補達がやってくるようです。
近頃は、この世界の私も英霊としての力の使い方に慣れてきたようでついこの間の戦闘訓練では新記録を達成していました。
宝具こそ、完全展開できていませんが擬似展開を可能としていて、この頃の私よりも遥かに強くなっていました。
『…て、あなた達にも紹介しておきましょう。こちらがカルデアのマスター候補の中でもトップ集団、Aチームと呼ばれる面々よ。』
そう、今は私たちAチームと新しく入ってくるマスター候補生達との顔合わせをオルガマリー所長主導で行っているのでした。あれから以前よりだいぶ落ち着いた様子のオルガマリー所長は余裕もでてきているのか所長らしさが板に付いてきたようにも思います。
『Aチーム首席、マシュ・キリエライトです。皆さんの先輩として、またAチームの代表として導けるよう努力しますのでよろしくお願いしますね』
この世界の私も挨拶を済ませ顔合わせも終わろうという時。
『すいません!遅れました〜!48番藤丸立香ただいま到着です!』
『『………』』
『…報告は聞いてるわ、こちらの手違いで到着が遅れたようね。後でスタッフに説明させるから、とりあえず途中からでも話を聞いてちょうだい』
オルガマリー所長は既に話が来ていたのか、淡々と話の続きをはじめます。Aチームの方々も反応は様々でした。
私は過去にレイシフトしたのではないのでしょうか。だってそうでなければ、私はなんの為に、私はなんの為に過去に…。
先輩を置いて過去にレイシフトしたのでしょうか…
あの瞳、それだけが先輩を想起させて。私は、心のどこかで期待していたのです。過去へのレイシフト、それはつまり過去とはいえ先輩に会えるということ、見て見ぬふりをしていました。ここは、過去ではないと何となく分かっていたのに。
これならまだ!私の先輩でなかったとしても!それでもあのフジマルリツカよりは、先輩でいて欲しかった。
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夢を見ました。それは、7つの聖杯を回収するグランドオーダー。
わたしは知っています、これはシールダーさんが経験した、どこかのお話だと。そしてこのお話はわたしも経験するのでしょう。
どことなくそんな予感がするのです。
仮に未来の話だとしても、わたしは聞きません。シールダーさんがいつか語ってくださるその時を待つのです。本当のシールダーさんのお話を。
それに、シールダーさんは気づいていないのでしょうけど、今日のマスター候補達との顔合わせの際に最後に遅れてきた方。藤丸立香さん、あの方の名前を聞いた時、シールダーさんはとても動揺していたのか、その驚きがわたしにまで伝わりました。だからなのでしょうか、夢を通してシールダーさんのお話を見たのは。
シールダーさんの恐らく大切な人と同じ名前の方。わたしも興味を持ちあの顔合わせの後オルガマリー所長に彼女への説明をさせて欲しいと思わず頼み込んでしまいました。
所長は、最初不思議そうな顔をしてましたけど、最後にはそれならお願いするわ、と任せてくださいました。
近頃はレフ教授と一緒にいる機会がなく。1人でいることも多いようですが、変わり始めているのかヒステリックにもなる頻度が減ったそうです。
今日も、だいぶ余裕があるようでカルデアの所長として頼もしくなった気がします。
「どのような方なのでしょう。第一印象のままだととても明るい方のようです」
「ちょっと楽しみですね」
フジマルリツカ「おいっすー!」
マシュ(ちがう!あなたは先輩じゃない!でも…その瞳は…)
この世界のマシュ(シールダーさんがいつになく驚いてる。フジマルリツカ…どのような方なのでしょう)
所長(少しは所長らしくなれてるかしら)