JTF 正式名称は統合任務部隊。
警察や州兵などによって構成されパンデミックによって秩序が崩壊したニューヨークにおいて市民のために活動している。黄緑色のベストやヘルメットを身に着けているのが特徴。
プロローグ そして街は崩壊した
ブラックフライデー。
それは市民にとって、感謝祭目前の11月にある大イベントだ。
去年もそうだったのだから今年もそうだろう。
きっと何もない平穏な11月。それが終われば大忙しの12月。
木々と家々は煌びやかな電飾に飾られ、夜が明るく映える。真っ白な雪に彩られた街並みを出勤中の車内から眺めて”ああクリスマスの為のチキンを買わないと”とか、”今年のプレゼントは何にしよう”とか色々な考えを巡らせる。
そんな普通な、平穏な十二月が訪れて、カウントダウンの花火を見ながら年が明ける。そう思っていた。僕も、きっと世界中の数十億の人間も……。
薄っすらと白い雪が積もった道路。タイヤの跡は無く、人の足跡だけが残っていた。
ニューヨーク、世界の首都と呼ばれた大都市メトロポリスの崩壊はそこに住む市民からすればあっけの無い、一瞬の出来事のように思えた。
最初それはただのインフルエンザかと思われた。次第に感染者は増え、新聞やテレビニュースの一面は「インフルエンザ大流行?」と見出しを付けた。
やがてインフルエンザは天然痘ではないかと言われ始めた。自分たちを襲う病気が何なのかさえ分からぬまま政府も病院も対応は後手後手に回り、間もなく死者は爆発的に増加した。
政府は隔離政策として大都市に繋がる道は次々と軍によって封鎖した。陸路での物流は止まり、港は海岸警備隊によって封鎖され、空港が閉鎖されたため飛行機は地上にその羽を下したままとなった。
こうして、八百万もの市民が暮らしているニューヨーク市の物流は断たれていた。
最初こそ、
ニューヨークは完全に封鎖され、孤立無援となったのだ。
孤立した市民たちは助けを求めた。警察に、消防に、州兵に、医師に。
僕たちは必死に市民を救おうとした。でも多すぎた。
感染が広がったのは何も市民だけじゃない。警察官も、消防士も、州兵も、医師も、みんなが感染し、みんなが平等に死んでいた。
既に、孤立したのは市民だけではなくなっていた。市民を救う為に集められたはずの僕たち「JTF」さえも、マンハッタンの中心で孤立してしまったのだ。
辛うじて生きていた電話が鳴り、助けを求める声がする。ある者は威圧的に、ある者は懇願するように、ある者は泣きながら、そしてある者は咳き込みながら。
でも答えはたった一言だった。
Q もう食糧が無い、どこかで売っているだろうか?―― NO
Q ひどい熱がある、薬は手に入るだろうか?―― NO
Q 病院は?―― NO
Q 電気は?―― NO
Q 水道は?―― NO
Q 明日まで生きられるだろうか?―― NO
積んでたディビジョンを最近始めたので小説的な物を書いてみました。続くかどうかは分からないけど頑張ります……