ルリ『完全に包囲されました』
コウタ『ラー・ナントカはまだ来ないのかよ?』
ショウコ『ラー・カイラムよ、お兄ちゃん』
ロア『どうやら向こうは足止めを食らっているようだ』
ハリ『艦長、これかなりマズいんじゃあ…』
リョーコ『泣き言言ってんじゃねぇ!』
サブロウタ『そうは言うけどよ、流石に戦力差が…』
ロア『あの巨人が戦えれば…』
コウタ『無い物ねだりしてもしょうがねぇ!当たって砕けろだ!』
ルリ『砕けちゃダメです。…それと援軍です』
カルヴィナ『こちらベルゼルート、援護するわ』
「トーヤとカティアとグランティードは!?」
ルリ『無事です』
「皆聞いて!敵はグランティードを狙っているの!ナデシコに近づけさせないで!!」
どうやらラフトクランズは居ないみたいだ。後はナデシコを援護するだけ。
コウタ『おう!』
リョーコ『あいつ…本当に味方なのか?敵に同じのがいたはずだけど…』
ハリ『鹵獲した機体を民間人が動かしているようです』
サブロウタ『マジかよ!?』
ルリ『マジです』
(2ターン経過…)
フー=ルー「頃合いですわね」
カルヴィナ『あのラフトクランズは!』
「フー=ルー…」
ラフトクランズ・ファウネアが増援として現れた。消耗した所を一気に潰すつもりなのだろう。
…どうしてだろう。自然と怒りが沸いてくる…この感情はもしかして…!
コウタ『なんだ?あれもゾヴォークなのか?』
メルア『あれは!?』
グランティードがナデシコBから発進してきた。ここから押し返せればいいのだが。
トーヤ『やれるな?カティア』
カティア『ええ!問題ないわ!』
コウタ『あいつ、なんで動いてるんでぇ?』
メルア『カティアちゃんも無事だったのね!』
「私もいるよ、カティア」
カティア『その声は…メルア!それにテニアも!?』
通信機からひどく驚いた様子が伝わってくる。ラフトクランズは敵機のはずだったから当然だろう。
トーヤ『君…信用していいんだな?』
「話は後!今はあいつらを!」
そう、話は後だ。今は怒りを抑えて戦闘に集中しなくては…
4話「コンフェッション」
勝利条件
ラフトクランズ・ファウネアのHPを60%以下にする
敗北条件
テニア、カルヴィナいずれかの撃墜
味方戦艦の撃墜
SPポイント獲得条件
テニアがラフトクランズ・ファウネアと交戦する
トーヤ「これは…バスカーモード…?」
カティア「…!わかるわ、これね!」
グランティードがバスカーモードを起動させてファウネアを突き飛ばす。
フー=ルー『くっ…バスカーモードですって…!?」
ソ=デス『だがこれならどうかな!?』
もう1機のラフトクランズが転送されてきた。しかもソ=デス機のようだ。
これはマズい。
トーヤ『新手か!?』
ソ=デス『ラースエイレェェェム!』
時が止まる。正確にはステイシス・フィールドが張られた。
ここにいるラフトクランズ以外の機体の動きが止まる。
「私が守って見せる!」
今動けるのは俺だけ。それに対して向こうは2機も動ける。
ソ=デス『紛い物1人に何ができる!?』
「私だって、やってみせる!」
それでもやってみせる。テニアの復讐のためにも。
「バスカーモード!」
フー=ルー『何ですって!?』
ソ=デス『嘘だろ!?』
「いけっ!分身たち!!」
バスカーモードを起動させたアウルンのオルゴナイト・ミラージュでファウネアの動きを止める。その隙にもう1機のラフトクランズに接近する。
「おらぁっ!」
そして思い切り叩き切る。流石に今の一撃は効いたようだ。
ソ=デス『しまった!ステイシス・フィールドが!?』
フー=ルー『くっ…!これ以上は無理ね…』
ソ=デス『覚えてろよ!』
ハリ『敵機、撤退しました』
ルリ『全機帰艦してください』
トーヤ『大丈夫か?カティア』
カティア『ええ、なんとか…』
バスカーモードを停止させてナデシコの誘導に従う。
それにしても「おらぁっ!」は無いだろう。何か別の台詞を考えないと…
(ラー・カイラム ブリーフィングルーム)
シャナ=ミア「まさか本当にラフトクランズ・アウルンを…それにバスカーモードまで起動させるなんて…」
シン「本当にただの民間人なのかよ?」
ルナマリア「ほら…サイトロン・コントロール・システムじゃない?」
アル=ヴァン「その通りだが…ラフトクランズ・アウルンは上級者向けの機体なのだ。それを…」
アスラン「動きは素人だったが…飲み込みが早いように感じた」
キラ「それにあの動き…1人で動かしている様には見えませんでした」
シャナ=ミア「もしや…サブパイロットがいた…?」
アル=ヴァン「そんなまさか…!」
アムロ「…私語はそれまでだ。ナデシコと通信を繋げるぞ」
(ナデシコB 食堂)
ラー・カイラムと通信をして、向こうにいるシャナ=ミアからトーヤ達に残酷な現実を突き付けられる。まだスパイや工作員の疑いが晴れていないため、それぞれの艦長やパイロットも聞いている。
『フューリー』の事、『エ=セルダ』の事、『同化計画』の事、『鍵』の事…。
トーヤ「父さんがフューリー人だなんて…嘘だろ…!?」
カティア「…だからこそ、セルドア……エ=セルダさんは私達にグランティードを託した…?」
シャナ=ミア『はい…』
アル=ヴァン『バスカーモードまで起動させたのだ。エ=セルダ様の意思を無駄にするなよ』
トーヤ「わかってます」
アル=ヴァン『それと…テニアもバスカーモードを起動させたのだったな。しばらくアウルンは預けるぞ』
「あ、うん…ありがとう…」
まさかバスカーモードまで起動できるとは思ってもみなかったが…多分俺だけの力じゃないだろう。
メルア「テニアちゃん…すごいね」
…ラー・カイラム隊のガンダムパイロット達の視線が俺に集まる。何かを察したのかカルヴィナが割り込む。
カルヴィナ「…テニアはただの民間人なんだから黙秘権はあるわよね?」
ナデシコ隊のクルーは首を傾げていたが、自分も含めてそれ以外の人達の中で気まずい空気が流れる。
「…いいよ、カルヴィナ。いつかちゃんと話さなきゃって思ってたんだ…」
シャナ=ミア『テニア、それは…!』
恐らくだがシャナ=ミアは一緒にいた時間が長いだけに察しているだろう。ニュータイプであるアムロにも勘づかれてるかもしれない。
いずれにせよ隠し通しても意味はないだろう。こっちだって巻き込まれたんだから、ある意味被害者だ。
「私は、テニアは…!
フェステニア・ミューズは…もう死んじゃったの…」
全員が息を飲む。誰も口が開けないでいたが、ある人物が口を開く。
コウタ「テニアが死んだってどういうことでぇ?
テニアはここに、俺達の目の前にいるじゃねぇか」
…彼らしい意見だ。確かにテニアはここにいるが、俺はテニアじゃない。
「外見はそうだけどね。中身は違うの」
メルア「中身が違うって…どういうこと…?ねえ、テニアちゃん…!!」
カルヴィナ「やめなさい、メルア…」
アムロ『だがそれでは、これから起こることを予知した事の説明にはならないぞ』
仰る通りです…この辺は説明してはいけないだろう。まさかゲームで知ってますとは口が裂けても言えない。
…ニュータイプだから隠しても無駄か?
また感情が込み上げてくる…まさか、テニア?
何故か悲しくなって涙が溢れ出てきそうになる。
「わからない…でも予知能力じゃないと思う…」
アムロ『そうか…』
「ごめん…もう、寝るね」
それだけ言うと逃げるように後にする。そして案内された部屋で眠りについた。
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