A「学校」
自「適当な~」
B「きもい」
自「適~」
C「リンゴ」
こんな感じで集めてます
学校に行く理由を屡々分からなくなることがある。そもそも学校は義務教育を受けさえすれば必要もない筈なのである。
しかし学校というのがあるのはその組織性故に社会という大人の世界に出たときに必要だと、少なくとも大人側は考えているのである。
だが学校というのはそんなメリットだけではない。勉学が苦手な人と得意な人で大人から受ける評価が変わり、運動能力、容姿、性格など色んな要素によってスクールカーストと呼ばれる学校内評価が決定するのだ。それは上位者に優越感を与え、下位者には劣等感を植え付ける度々問題とされているものである。
たとえ大人が、教師が、親が止めさせようとしてもそこに意味はない。そも大人の世界でもそういったカーストというのは無意識下にでも存在するのだ。そんな大人たちに言われたところで子供に響くとは到底思えないものである。精精表舞台に出ず、大人にばれない様な方法でカースト付けされるのが関の山である。
「お前さぁ…いい加減学校来るのやめたら?」
「ほんとそれ。うっざいんだけど」
そんなわけでこの学校でもカーストにより俗に言ういじめが発生していた。
二人の女子生徒に挟まれる形で学校の裏庭で高速されているのは二人よりも小柄な男子生徒だった。ここで男性が、女性が、というジェンダーについて問題にしても意味はない。男性だろうと女性に負けることはあるし、女性が弱いなどと誰が決めつけたのだろうか。結果としてこの男子生徒は他の人々に比べて気が弱いのが祟ってしまったようである。
「そんなブサイクな顔をこっちに向けるのやめろっての」
「ご、ごめんなさい…」
こんなやり取りが毎日繰り返されていることを生徒たちだけが知っている。
大人は知る由もない。表では優秀な生徒を演じる普通の女子生徒たちなのだから。それのせいでいじめの相談すらできない状態に男子生徒は陥ってるのである。
生徒たちはこれを止めようとしない。巻き込まれたくない、傷つきたくない…そんな思いで他の生徒たちは傍観に徹しているのだ。結局物事の判断には自尊心が優先されるという人間らしい行動理論である。
「そういうわけだから罰金、二千円」
「もう手持ちがないんだよ…」
「はぁ?知らないし、親にでも貰ってこいよ」
人数による威圧的な尋問と理論が破綻している罰金刑。彼女らには強制力など無いのだが、無視したら何をされるのかわからないので払わざるを得ないという一種の負の連鎖である。
「前だってそう言ったからあげたじゃないか。何にそんなに使って…」
「うるさい!必要とか必要じゃないとかじゃないの!あんたの罰金!わかる?理解力もない雑魚には無理なの?」
罵倒と交じる皮肉。
それこそいじめの典型的なパターンである。複数人で一人を甚振るだけではない。一人が一人にひたすら悪質な行為をすることもいじめの一種といえる。いじめに定義なのないのだ。今回はわかりやすい一例とも言えるだろうが。
「んじゃ私たちが頼まれてるごみ捨て代わりに行ってくれるよね!」
そう女子生徒が言った瞬間、もう一人からゴミ箱で思いっきりたたかれた。
いや、叩かれたと思うほどの衝撃でゴミ箱を被せられたのだ。地面に落ちる生ごみ。どうやら彼女らが頼まれていたのは普通の燃やせるごみなどではなく、悪質にも生ごみの処理だったらしい。
今日の購買部で販売されていた魚弁当のものと思われる骨や、配布されたりんごの芯などが一気に男子生徒を汚した。この様子にさすがの傍観をしていた生徒たちも難しい顔をする。しかしそれでも口出しをしないのは、自尊心ゆえの行動だからだろう。
この時点ですでに大人であったら犯罪だ。恐喝罪、暴行罪、名誉毀損罪…ここまで悪質かつ典型的ないじめも現代では中々見ることができないだろう。
「いやーごめんねー、おなか空いてるんじゃない?」
そう言って男子生徒の口の中に既に何者かによって食べられたあとのりんごの芯を無理やり入れられる。
衛生的ではないし、そもそも生ごみを口の中に詰まられるなんて明らかに問題である。傍観している者も気分を害したかその場を去っていく。しかし止めるものは未だに誰一人としていなかった。
男子生徒はこれをずっと続けられている。そしてこれは創作上のものだけでなく、実際に受けている人もいるのである…