短編小説集   作:nite

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内容が結構エグイので閲覧注意とします


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私の愛人は1700人…一人に決めた人はいない。

私は世間一般では悪女とでも呼ばれるのだろう。別に誰かと結婚しているわけでもない。というか結婚という行為をしたこともないうえ結婚願望もない。

私の愛人は皆私の様々な欲を満たすためだけに存在し、それ以外の愛人がいるとも知らずに私に犬のように尻尾を振る。叶うわけもない気持ちを抱いたままずっと…

特別私の欲が強いとかそういうわけではない。

正直な所欲を満たすという気持ちよりも、あなただけを愛しているという嘘だけで簡単に男性を躾けることができるのが愉快なだけだ。全てはこの私の完成された美の前に跪くことしかできない男性たちが悪いのだ。

ただ流石にここまで増えると私も管理も大変だし一部は切り捨てた。不細工とか貧乏とか興味ないし。私に何をすることもできない癖に気持ちがあれば何とかなると思っているバカたちはさっさと見切りをつけるべきなのだ。

ねらい目はお金持ちだけなのよ。

切り捨てたにも関わらずそれでも私のことが好きで勝手にものを渡してくる人もちらほらといる。

そんな小金で買ったものなんて必要ないのよ。あんたたちは私が欲しいものだけを渡してくれればいいっての。さっさとどこかに行きなさい。私の容姿を見て性欲に溺れた変態どもは私の目の前に現れないでほしいわ。

私が愛されて私のためだけに尽くしてくれればそれだけで私の目的は達成されているの。満足以上のものを渡されても困るっていうか…あんたたちは私が呼ぶまではそこらへんでゴミでも漁ってなさいって思うわ。口に出すと私の目的がバレるかもしれないから毎回さりげない感じで追い払っているけど。

そして今日はそのうちの一人と待ち合わせ。お金持ちの何でも買ってくれる男だ。何か欲しいときがあればこの人とデートなりなんだり言えば基本的に買ってくれる。

着替えて待ち合わせ場所に向かう。少し遅れているけど私には許された権利なので別に気にするに値しない。

待ち合わせ場所までもう少しだっていうところで会いたくない人に会ってしまった。先日必要無いと切り捨てたにも関わらず私に近付こうとしてくるストーカーみたいな汚い痩せた男。金はある程度あることは知っているのに私に何も買ってくれないからさっさと捨てた。

それでも付きまとってくるのは虫と変わらない邪魔で面倒なだけだっての。

 

「ね、ねえ今からどこ行くの?」

「買い物よ。ついてこないでよね」

 

さっさと行かないと。流石に何十分も待たせるのはいくら私でもよくない。今日の相手は優良物件なのだ。捨てるにはもったいない。

だと言うのにこいつは未だに話しかけてくるのをやめない。

 

「ねえ、僕以外にも相手がいっぱいいるんでしょ」

 

こいつ…でも今更こいつが気づいたところで関係ない。こいつはもう捨てた存在なのだ。無視したところで私に害はない。

しかしこいつは気になることを言った。

 

「でも大丈夫。すぐに僕だけの物にしてあげるからね」

 

なんなのこいつ。呼吸は荒いし気持ち悪さに磨きがかかっている。磨きをかけるならせめて容姿でも磨いてなさいよ。

と思ったらこいつ、後ろ手から刃物を持ち出してきた。たまにいるのよね。自分のものにしようと犯罪までしちゃう奴。罪を犯した相手なんて私じゃなくとも付き合うなんてしなうっていうのに。

今日も同じように警察を…!?

しまった。こいつ意外と動きが素早くてすぐに体を抑えられてしまい路地裏に連れていかれる。

 

「触んな変態!」

 

やばいやばいやばいどうしようどうしよう…

私こんなやつに殺されるの…?

とそこで変態がポケットから何かを取り出した。鋭い針と筒…注射針である。

 

「これにはね、特殊な毒が入っているんだ。ふ、ふふふふ。その顔もかわいいね。何の毒か気になるかい。僕からすれば最高の薬なんだけどね…妙薬だよ」

 

そこから先の記憶はない。

注射器で首かどこかに妙薬を刺されて体が変になったのを感じた。そしてしばらくしてから気づいたらどこかの部屋に裸で縛られていた。

そして毎日そいつに汚された。

私の完璧な人生は1700分の1に壊されたのだった。

 

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