関銀屏と行く   作:魔帝

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えー、何故か堪らず書いてしまいました。いやね? 銀屏が可愛すぎてですね、小説はないかーって探したんですけど、望んでいるような小説が無いもんですから、じゃあ書いてやるって、やっちまったぜ♪


序章

 どうも皆さん、こんにちは。私の名前は龍琥(りゅうく)、字は皇覇(おうは)といいます。某死神の名前に似てますが違います。実は私には秘密があります。その秘密を教える前に、皆さんに言っておくことがあります。

 今、私が住んでいるのは荊州、つまり劉表様が納める地にいます。私の父、龍霞(りゅうか)の主、劉備様が魏の曹操に追われ、この地に逃れてきました。あ、劉備様はですね、追われてるといっても決して悪い事をしてはいません。劉備様は仁を持っており、苦しんでいる民の為に戦っているのです。まぁ、曹操が民を苦しめているわけではなくて、簡単に言うと互いの大義のすれ違いによる結果です。あ、話がそれましたね。何が言いたいかと言うと、今は皆さんの言う三国時代なのです。

 さて、ここで先程の秘密です。何故、この時代に住んでいる私が三国時代とか言っていると申しますと、実は私………所謂………転生者でして。しかも二度目です、二度目の。更にですね、一度目も三国時代だったのですよ。しかもしかも、三国の有名な武将達が皆、女なんですよ。吃驚したね。劉備様なんてぽわぽわした可愛らしくて良いお胸の女の子だし、関羽様なんて立派なお髭ではなくて美しく長い黒髪だったし。張飛様なんて純粋無垢な幼女ですよ! 馬鹿力でしたけど。

 でね、まぁ、自分も蜀の将の一人として生きていきましたよ。それなりに実力もありました。趙雲様達よりも一つ二つ階級は下でしたけど。んでまぁ…………えっと………劉備様とは…………ゴホン………恋仲だったりもしましたけど………。

 それで、三国は一つの国が統一せずに、蜀と魏と呉が手を取り合い、本当の意味で平和が訪れようとしました。けれど、寸前のところで丁吉という導師に邪魔をされまして。土塊の兵士達や死兵が万という数で攻めて来ましたよ。勿論、私達は戦いましたよ。だけど、もう少しで勝てるという時でした。私が劉備様―――桃香と離れた瞬間、桃香を狙いやがりまして。急いで助けにいったんですけれど……。

 

 

 ――桃香(とうか)!!

 

 ――一颯君(いぶき)!!

 

 ――死になさい、劉玄徳!!

 

 ――おああああっ!!

 

  ドスッ!

 

 ――ゴハァッ!? ぐ、おおおおっ!!

 

 ――何っ!?

 

 ――一刀(かずと)ォ! 桃香を、頼む!!

 

 ――っ、駄目だァァァァア!!

 

 ――丁吉ゥ!! 一緒に黄泉の国へ行こうぜぇえ!!

 

 ――や、止めなさいッ!? あああああっ!?

 

 ――いやぁぁぁぁぁっ!!!?

 

 

 まぁ、こんな感じで近くの崖から丁吉と一緒に落ちたわけです。後の事はよく分かりません。最期に見たのは泣きながらこちらに手を伸ばす桃香の姿と、迫り来る奈落でした。そして気が付けば四歳児。名前も今の名前で、蜀の一介の兵士の息子でした。

 最初は混乱しましたよ。落ち着いた時にはボロボロと涙が出てわんわんと泣き喚きましたね。愛する人ともう会えないですし、あんな別れ方、最低ですし。でも泣いてばかりではいられませんでした。今は劉備様が曹操との戦に負け、逃げている途中でしたから。今では荊州に落ち着き、新野に在住しています。

 え? 桃香とか一颯とか一刀って何ですって? ああ、それはその世界での真名……所謂、自身を表す大切な名前みたいなものです。許可なく呼んでしまうと、打ち首になっても仕方がないというほどのね。劉備様が桃香で私が一颯です。一刀というのは、実はその世界とは別の世界から来た、まぁ私が転生する前の世界からの訪問者で、私の親友です。彼は大の女好きで、愛人がわんさかといるんですよ。む、そう考えると桃香が危ない……いや、あいつはイイ奴だから、そんなことはしない男だ。そもそも、周りの愛人達がそんなことは許さないしな。

 

 あっと、また話がずれてしまいました。えー、私がこの世界に転生して分かった事は、この世界の劉備様たちは皆ちゃんとした男で、皆さんが知っている歴史とまったく同じです。しかし、違うところが一つ。実は……。

 

 

「そこでな、趙雲様が『趙子龍、参る!』って叫んで、敵の大群に気を撒き散らしながら槍となってつっこんで行ったんだ。すげぇぞ! 敵が皆吹き飛んでいくんだからな!」

 

「うん、凄いね」

 

 

 実は、三国は三国でも無双の方なんですよね。今さっき父が言ったようにね、もうね、吹き飛ばされていく相手が可哀想でしたよ。人ってあんなに飛ぶんだ。しかも見た感じ、これは無双7の方だね。無双7、生前は発売直前でしたから、ホームページでしか知らない。っと、こんな話は止めにして、実は今、私はもの凄く動揺しています。

 いやね、私もね? 転生したんだって分かった時から武術に励んでいまして、父よりも強くなりまして、そのー……関羽様にその実力を買われまして……関羽様の娘さんの護衛に任命されました。そして、今目の前に関羽様とその娘さん、関銀屏(かんぎんぺい)様がいます。

 

 

「では龍琥よ、銀屏のこと、よろしく頼むぞ」

 

「よろしくね! りゅーく!」

 

「は、はい。不肖ながらこの龍皇覇、この命に代えて関銀屏様をお守りいたします」

 

 

 龍皇覇、十歳。関銀屏様、四歳。これから、長い長い付き合いになります。

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