「はぁ、はぁ、はぁ……!」
嘘だよ。絶対に嘘だよ。ありえない。だって約束したもの。絶対に帰ってくるって。
「はぁ、はぁ、はぁ……!」
龍琥は約束を破らない。必ず守ってくれる。だから、龍琥が死んだなんて何かの間違い!
龍琥が発って数日後。玲綺さんと徐庶さんは帰ってきた。だけど、そこに龍琥の姿は無くて、皆は怪我してたり泣いてたりしていた。玲綺さんも泣いていて、そのまま城に入っていった。私は帰ってきた兵士さんに何があったのかを尋ねた。だけど、返ってきた答えは信じられないことだった。
「ね、いったいどうしたんですか? 龍琥の姿も見えないようなんですけど……」
「関銀屏様……龍琥様は……龍琥様はぁ!!」
「え!? あの、ちょっと!?」
「龍琥様は私達を守って死んでしまわれましたァ!!!!!」
「え―――――」
「申し訳ございません!! 申し訳ございません!!!!」
「劉備様!!」
「っ! 銀屏か……」
玉座には成都に居る将軍達が。兄上たちもいる。劉備様達の前には跪いている徐庶さんと玲綺さんが。
「劉備様! 龍琥は……龍琥はどこなんですか!?」
「……龍琥は……」
「銀屏……」
「玲綺さん……龍琥はどこに居るんですか? 一緒に帰ってきたんですよね!?」
「落ち着くのだ、銀屏。玲綺は……」
「趙雲さん、だって龍琥が死んだなんて、そんな嘘―――」
「関銀屏殿っ!」
「っ、れい…きさん……?」
何で……どうして泣いているんですか……? どうして私に頭を下げているんですか……? 義姉上も、何で泣いているんですか……?
「赤壁の調査中、巨大な大蛇が出現。我らの刃は効かず、我らを守る為に龍皇覇は一人奮戦。最期は左腕を喰われ――――――大蛇と共に崖の下へっ……!」
「え――――?」
「龍皇覇は最期に……関銀屏殿にっ……申し訳ありませんと……!」
――銀屏様、必ず帰ってきます。
「龍皇覇はっ……りゅうぐはっ……!」
――銀屏様、私が必ず貴女様をお守りします。
「―――――――貴女様を愛していますとぉ!!!!!!」
一颯……何で………。
――銀屏!? しっかりするのだ! 銀屏!
――劉備殿、いけません! すぐに医務室へ運ぶのです!
――龍琥……どうしてっ……彼がっ……!
――星彩!? どこに行くんだ!? 待て!!
――私がっ! 私が強くないから……! だから龍琥も父上のように……っ!! うああああああああっ!!
――俺が、俺が付いていながらっ……! クソォ!!!
「―――――――――――え?」
「あ、お帰りなさい、一颯!」
「―――――――――桃香?」