ダンジョンに幼女(少女)戦記をブチ込むのは間違っているだろうか   作:仁611

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No.3

あれから実は少しだけ団員が増えたのだ⁉︎元ソーマファミリアのチャンドラさんだ…。お酒が好きで割と理性的な人物でザニスが居るせいで碌な扱いをされなかった人物だ。

 

そのお陰でソーマファミリアの元ホームを管理して貰う事で、酒蔵の護衛権神ソーマの護衛と酒作りの手伝いをして貰う。対価として給与と別途神酒をボーナスの扱いで一定量を渡す約束をした。

 

ヘスティアファミリアのホームも追加で大きな金庫を特注で依頼し、20億ヴァリス規模が入る大きな物を用意した。そこは最悪シェルターとしても利用出来る設計で、魔法に物理にも高い耐性があり暗証番号に魔道具で出来た魔力の識別が出来る変わり種の金庫だ。

 

 

粗方身の回りが落ち着き、最近ではやっとリリがオシャレにお金を使う様になって来たみたいで少し安心した。だが一点だけ問題があるのだがな…。

 

「ターニャ様〜これも凄く似合うと思って買って来ました」

 

「うっうん。ありがとう」

 

そう…。

 

スカート類を俺に履かせようと、リリとヘスティア様は2人でかなりの私服を買って来る。綺麗系からユルフワ系と基本女の子女の子してる服しか買ってこないのは俺からすれば女装でしかない。

 

元男だと誰も知らないから問題無いのだが…。

 

「この服リリとお揃いなんですよ」

 

「へ〜着るのが楽しみだよ…」

 

俺のメンタルは完全に砕け散った。

 

 

 

 

リリがファミリアに【改宗】(コンバージョン)してから2ヶ月、既に中層に進出しており平均収入は30〜50万ヴァリスに及ぶ。消耗品貯蓄とファミリア運営費を除いても結構な額だな。

 

今日はプチ遠征として、18階層を拠点に更に下層へと向かう予定にしている。俺達は他のファミリアと違い帰りは超特急で帰ってくる為、バックパックは一人2つ持って行くつもりでいる。

 

その理由は飛行魔法が存在するから、帰りはリリを背負い前側にバックパックを掛けて帰路に着く。

 

 

 

最近の俺の流行りは弾薬と自動小銃の製作だ。弾薬はブラックパウダーを使用する事にして、肥溜めが硝石になっているダイダロス通りの路地裏で硝酸カリウム・硫黄は銭湯の源泉から・そして何処でも手に入る木炭で配分は微調整を行なって行く。

 

自動小銃は、部品図をへファイストス様に提出したので完成品をこちらで組み立てる予定だ…。薬莢(ヤッキョウ)は自分で真鍮を鋳型に流し込み作成する。

 

「ターニャ様〜今日も何をされてるんですか?」

 

「これは近代兵器を作ってます⁉︎」

 

「近代兵器?」

 

「オラリオに無い新技術で作られた武器ですね」

 

リリが俺の謎の作業場を覗き込みながら訪ねて来る。銃火器はモンスターと言う人類の共通敵対者がおり、魔法と言う摩訶不思議な技術体系が存在する『ダンまち』世界には存在しない殺戮武器。

 

この技術は決して流出させてはならない物だ…。闇派閥などに漏れた日にはオラリオ第一次戦争など起きてしまうだろう。薬莢は必ず回収して、魔法武器だと思わせて使うしか無いかな。

 

俺が初めから持っていたライフルは、第二次世界大戦頃存在しただろうかなり古い技術体系だし、近代化された武器にクラスアップさせ魔法と実銃を合わせより効率的にしたい。

 

 

そう、調子に乗ったのだった…乗ってしまったのだ…。

 

 

対物狙撃ライフルを作ったのだが、50口径の銃弾はヴァリス硬化7枚を並べた程の大きさで、試し撃ちの為にダンジョン5階層で壁に向かって撃ち抜いたのだが…。

 

ルームを貫通して更に奥にある通路の壁も貫通、そのまた向こうのルームの壁を貫通していて、その端の壁には奥行き不明な弾丸の跡が残っていた。

 

その恐ろしさ故に、ちょっと試したくなってゴライアスをルーム入口から狙撃してみたが、頭が弾け飛んで顔面部は大きな穴が空き後頭部は潰れたトマト状態だった。

 

レベル4のゴライアスがあれなら、オラリオ最強レベル7のオッタルに撃っても恐らくとんでも無い事になるだろう。魔法まで付加するとゴライアスの半身が吹き飛ぶ恐れがあるので無闇矢鱈に対物狙撃ライフルは使えないかも知れない。

 

 

他に並行して制作したSMG(サブマシンガン)・アサルトライフル・手榴弾・閃光弾など現代兵器で言うとこの少し旧式な武器をオラリオの技術で再現した。

 

サブマシンガンはリリに携帯させ、手榴弾もお互いに3個ずつ携帯している。そして閃光弾をとあるルームでモンスターパーティーに使用したのが不味かった。

 

「「「きゃ———っ⁉︎」」」

 

その集団は下層に向かうロキファミリアの第一級冒険者のリヴェリア、アイズ、ヒリュテ姉妹、レフィーヤ達だった。『パァーン⁉︎』と轟音が鳴り響く為気になって覗いたのが運のつき。

 

「めっ目が——っ」「くっ」「うっ」

 

思わずその瞬間心で『バルスッ⁉︎』と言ってしまった俺は悪く無いと胸を張って言いたい。その後はやたら滅多ら興味を持たれリリと一緒に下層へと攫われるのだった…。

 

 

 

 

ただ今37階層に居ます。周りは骨骨した集団に囲まれ、俺は魔導刃で切り裂きリリはティオナから借りた大剣をブンブンしながら戦っているのだ。

 

「ターニャ様——っ⁉︎何故サポーターのリリが本格的に戦闘を」

 

「ティオナに言って下さい」

 

「リリちゃん凄いよ〜」

 

「リリさん確かにレベル1が37階層で戦闘してるのは凄いわね」

 

「うん」「そうだな」「そうですね」

 

などとロキファミリアの面々は肯定しながらモンスターをどんどん狩って行く。俺はたまに貫通術式で一掃して行くが、リヴェリアとレフィーヤの魔法専門職が凄く見つめて来る。

 

「ターニャお前の魔法は詠唱が無いのか…」

 

「ずるいですよ。アイズさんと一緒で空も飛べますし」

 

「詠唱が無いのは私自身驚きました。空一緒に飛びますか?」

 

これがロキファミリアの遠征へと連れて行かれる動機になるなど、誰が予想出来るだろうか。理由は遠征時の魔導部隊が空中待機出来たらどれだけ生存率が上昇するか…。

 

それ以外にも多くの理由があるようだが、その辺は触れないで置こうと俺は独り黄昏るのだった。

 

37階層での資金集めと鍛錬が終わり全員で飛行しても地上へと世界最速で戻って来た。俺の過ちはまだ終わって居ない事をその日の恩恵の更新で思い知る事になる…。

 

37階層での収益は過去最高額を叩き出し、リリと合わせて470万ヴァリスと言う大金をてにいれヘスティア様に普段から温かいファミリアに所属させて貰ったお礼に【神の宴】(デナトゥス)用のとても品のある高級ドレスを購入してホームへと帰った。

 

「ヘスティア様〜帰りました」「ただ今帰りました⁉︎」

 

「おお〜二人とも無事かい?んっ⁉︎リリ君どうしてそんなに疲れた顔をしてるんだい?」

 

「その〜ですね……」

 

本日の出来事をザックリ説明すると、ヘスティア様は「ロキの子達は何を考えてるんだい⁉︎」と憤慨してる様だったが、リリにとって自分自身で十分戦える事を体感出来ていい面もあると宥めた。

 

「そうだ⁉︎ヘスティア様にプレゼントが有ります」「あります」

 

リリと一緒にドレスが納められた革製アタッシュケースをヘスティア様に見せ、中身を開けてドレスにリリが選んだネックレスを自慢げに見せびらかせる。

 

「「ヘスティア様。ファミリアに入れてくれてありがとうございます」」

 

ヘスティア様は普段の大袈裟な感じの泣き方ではなくポロポロと涙を流しながら最高の笑顔で「君達は僕の宝物だよ⁉︎僕の方こそヘスティアファミリアに入ってくれてありがとう」そう言って俺たちを小さな身体で抱きしめて来た。

 

本当に温かい神様だと思ったし、前世を含めここまで誰かに思われた事は無かった。この先ヘスティア様を傷つける者が現れたらターニャ・デグレチャフの能力を最大限駆使して排除すると心に誓った。

 

 

 

 

 

一通り感動に浸って居たのだが、リリと俺はヘスティア様に言われるまま恩恵の更新をおこなった。リリを先にして貰って居ると居間のソファーの上で歓喜するヘスティア様の姿が見えた。

 

どうやらリリは今回かなりの経験値を得て、一人で何十体ものデットリーホーネットを倒した事が偉業になった様だ。るんるんのヘスティア様は俺のステータスも更新して行くと、何故か恩恵を貰った日の様に固まったまま動かなくなった。

 

 


 

ターニャ・デグレチャフ

Lv.2《up》

 

力:I 0(SSS1812)

耐:I 0(SS1205)

器:I 0(Z4760)

俊:I 0(Z2322)

魔:I 0(@————)

 

魔導:A《up》

神秘:H

 

《魔法》

【戦記術式】

・空間爆撃術式

 

大規模に空間ごと爆砕する魔法。威力も高いし回避も難しいが、消費がでかい上に発動までかなりのためがいるので使いどころが限られる。

アニメ1話でデグさんが使ったのがこれ。なおデグさん以外でも使える者はいる模様。(空間爆撃警報をデグさんが管制へ申請している、つまりすでに用法が確立しているということ)

 

・爆裂術式

弾に爆発する魔法をしこんで発射する。衝撃を受ける事で爆裂の術式が起動して爆発する。威力は魔導師の能力によるり多くの魔力を込め過ぎると周囲の一定の酸素が尽きるまで燃焼する。威力は魔力に比例して変化する。

 

・狙撃術式

通常指定の術式で次弾指定が無い場合は全てこれになる。ホーミング式(追尾弾)は照準をロックしてからのみ発砲可能な為通常より時間を要する。

 

・貫通術式

弾頭をライフリングとは関係無く回転しながら射出する為通常弾より魔力を多く消費する。

 

・光学術式

幻影(デコイ)を作り出したり自分の姿を隠すなどの防御的に使用するものと、音声を合成するなど多岐にわたる応用が存在する。

 

・魔導刃

銃剣などに魔力をまとわせ刃として発動させ相手を切断する。自分の腕に発動させてチョップで相手を切断することもできる。

 

・防殻術式

物理耐性、魔防耐性の両方に特化した魔法のバリア。基本は球体状の展開だが範囲を指定すると強度が上がる。

 

《スキル》

【信仰の体現者】

・アビリティ成長補正

・主神への思いが大きい程効果は上昇

・背信行為はバッドステータスとして階位1ダウン

 

【未知の開拓者】

・神秘アビリティが表示ランクと別で+Sされる

・世界で未発見の技術を本人が開拓したものには付随効果が現れる

・魔導との相乗効果が高い物を多く創れる

 


 

ヘスティア様の再起動後に見たステータスは、ブッ壊れスキルとアビリティ値に無言で暖炉の火に用紙をくべるのだった。俺が偉業と認められた内容が思い付かず、ヘスティア様と話し合った結果『世界最速でダンジョンを脱出』これが最有力候補だと…。

 

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