ダンジョンに幼女(少女)戦記をブチ込むのは間違っているだろうか   作:仁611

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No.5

最近は探索の休養日なのかアイズ、ヒリュテ姉妹、レフィーヤが良く訪れる様になり、俺の作る魔道具で遊んだりリリの戦闘訓練をティオナがしてくれたりと何かと一緒に居る気がする。

 

その訳と言うのも、そろそろベル君がオラリオに来る上にロキファミリアが遠征へと向かう為に頻繁にダンジョンへ同行している。今日はリリの武器を購入する為バベルへと来ている。

 

「リリちゃんは大剣と戦鎚どっちが良いの?」

 

「リリさんには大剣が良いんじゃ無いかしら?」

 

「そうですね!アイズさんもそう思いませんか?」

 

アイズだけコクコクと首を振るだけ、相変わらず表情筋は余り仕事しないけど小動物の様なアイズに癒されながら武器を物色する。だが今回50階層でヴィルガこと、溶解液を吐き出し武器を溶かすモンスターが出て来る事を考えると【不壊属性】(デュランダル)付き一択だよな…。

 

俺達がへファイストスファミリアの店舗で武器を物色して居ると、急に後ろから話し掛けられ一同はビクッと跳ね上がる。振り向くと胸にサラシで下は袴と言う奇抜な格好の椿・コルブラントがそこに居た。

 

「ほっほ〜小人族(パルゥム)が重量級武器とは珍しいの、ロキファミリアの新人か?」

 

「椿?彼女はヘスティアファミリアの団員なのよ。今回の遠征に一緒に行くから武器を見に来たの」

 

「リリの武器は超重量級をお願いしたいのです」

 

「その方は噂の【剣姫の姉】では無いか?」

 

「何ですかかその剣姫の姉とは…」

 

「「「あ〜」」」

 

他のメンバーはアイズ以外が納得しており、アイズは首を傾げて居る。椿の説明ではアイズと同じ金髪金眼で端正な顔立ち、その上なんとも言い難い男性の近寄りがたさがそっくりだと言われてるらしい。

 

アイズが綺麗なのは認めよう…。だが俺が綺麗とか言われても少しも嬉しく無い、端正な顔と言われるのは人としては嬉しいが男にモテるのはNo thank youだな。

 

 

 

結局武器は椿が作ってくれるらしく、間合いなどをティオナの武器で素振りをさせその様子から最適解を導いた。俺はついでにミスリル材をいくらか購入してから帰路に就いた。

 

帰宅後これがあれば更に便利だと思い立ち、探知兼無線機を製作し始めた。探知の原理はこの世界特有の魔力を応用し、どんな生物でも微量な魔力を有するが故に意外に簡単だった。無線機に関しては流石に数階層分はやり取り出来ないが、同じ階層でのみやり取り可能にした。

 

フォルムが某アニメの戦闘力スカウター見たいになったのは仕方ないのだ、そう…仕方ないのだ。普段はレンズ部は収納出来るから安心して欲しい。

 

商品名は無線機と言うのも烏滸がましいので、【インカムソナー】と命名して一先ず100個程作ったのだが…。【特殊武装】(スペリオルズ)にまたもやなったが、今回もかなり特殊で【思念感知】謎技術になった無線機機能は思念として念話の様に届き、通話したい対象が同階層の場合可能となった。

 

本当はフェルズの【眼晶】(オルクス)と言う通信魔道具を解析出来たらもっと能力が上がるのだろうが、それは難しいだろう。

 

遠征の帰り道、遂にベル君が登場するけど自分と言うイレギュラーが原因のバタフライエフェクトが正直心配だ。万が一にもベル君が死んだり、今後ダンジョンに潜れない後遺症を残す怪我をするなんて事になれば未来は悪い方へ傾くだろう。

 

未来を守る為にも最低限ベル君をサポートしないと行けないな…。ヘスティア様には【インカムソナー】を数個渡し、我々が遠征中に団員が増えた場合必ず装備させる事を念押しする。

 

それを装備していれば最悪俺が助けに行けるだろうから、アビリティの俊敏を底上げすべく毎日ダンジョンを疾走する。

 

 

 

遂に遠征当日がやってきた、ヘスティア様も今日だけは朝からのバイトを入れずお見送りに来てくれた。荷物は既にダンジョンの始まりの道に設置した仮車庫のバギーに積んでおり、ダンジョン入り口でヘスティア様と話をしている。

 

「ターニャ君、リリ君…。絶対に無茶だけはしないでおくれよ。僕を絶対に一人にしないでおくれ」

 

「そんな顔しないで下さい。絶対に五体満足で私達の家へ帰りますから安心して下さい」

 

「リリもターニャ様と一緒に必ず帰って来ます」

 

「ああっ信じて待ってるよ」

 

俺達の今生の別れの様なやり取りを終えると、ロキファミリアの集団が広場に入って来た。フィンによる遠征へ向けての言葉と進行の号令を聞き、我々もダンジョンへと侵入して行った。

 

 

 

 

バギーがロキファミリア用と私達用の2台あるので我々は一軍の前衛に付き、向こうは二軍の前衛に付いて蹂躙しながら今までに無い速度で遠征に向かっている。

 

ロキファミリアのバギーは前回からカスタムされており、【小判鮫】(コバンザメ)と言う【特殊武装】(スペリオルズ)が付いた牽引台車を付けた。能力は牽引される際にする側の能力が車と荷の両方に付与され、牽引側のどの様な動きにも負荷なく走行出来る。

 

価格自体だが、本当は1億だが5000万ヴァリスでロキファミリアに提供した。60名程の遠征隊の食料や野営具が全て乗る規模だが直角に曲がってもついて来る摩訶不思議な能力だ。

 

我々のバギーは、最初からフルカスタムの仕様なのでロキファミリアには無い機能も充実し、牽引台車は小型の物で予備弾薬にポーション類など何処かの銃火器店の様な現金輸送車の様な見た目だ。

 

だが…。

 

その牽引台車は現代のキャンピングカーを参考に造られたもので、野営時は横に拡張する機能が搭載されている。ダンジョンの負傷者を乗せたりも出来るからダンジョン救急車だな。

 

「ねえねえ!何かさ〜ウチのバギーより凄く無い?」

 

「もちろん全ての機能が付いてますから」

 

「どんな機能があるのかしら?」

 

ヒリュテ姉妹が『気になります』と言う顔で聞いて来た。答えられる範囲でバギーの機能を伝えると、迎撃が可能な銃器が一番気になる様だがそれの説明だけは大雑把にした。

 

「…あれは、私も使える?」

 

アイズは武器と言うワードに反応し、機関銃が気になってしょうがないらしい。俺が居れば誰でも出来ると説明した…。

 

安全装置は、俺が持つ魔道具が無いと外せない仕様に変更してありバギーから取り外す事すら出来ない。【闇派閥】(イヴィルス)対策でかなり厳重な仕様ではある。

 

「撃ってみる?」

 

「「「「うん(ええ)(はい)⁉︎」」」」

 

返事をしたのはヒリュテ姉妹、アイズ、レフィーヤだった。リリに一旦止まって貰い乗車し、銃器の安全装置を解除して『人に向けない』それを必ず守る様に言い俺が撃って見せた。

 

正に蹂躙…。

 

ロキファミリアの殆どの団員が戦慄したのは言うまでも無いだろう機関銃の威力、前衛の先頭を走るバギーが前方に見える100M以上離れたミノタウルスの集団数十体を蜂の巣にする。

 

「僕は正直、ヘスティアファミリアとは敵対したく無いかなぁ」

 

「私達魔導師が詠唱し終わるまでには全て終わるだろうな」

 

「儂もあれら全てを防ぐ事は出来んじゃろうのぉ」

 

ロキファミリアのトップである3人はそう呟くがターニャには当然聴こえておらず、18階層で休憩するまでどんどん一軍を先導して下層へと向かって行った。

 

遠征の時いつもは運搬を担う部隊の進行速度が通常は遅いのだが、今回はレベル3と同じ速度で進む上、現れたモンスターを瞬殺する為異常な速さで18階層に辿り着いた。

 

 

 

 

 

 

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