鬼を滅するヒーローアカデミア   作:斑鳩風舞

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17話 鬼の嫁、絶対に手をかけるべからず

時は進んで狛治の初任務

上弦と言えどルールもわからないのに急に1人で任務に行けというのは流石に酷だろうということで、炭治郎達3人と任務に出ることになった。

 

「お、そういえば善逸!狛治と任務一緒なのに騒がないんだな!偉いぞ!」

「3回も上弦と任務行けば嫌でも慣れるよ・・・。」

「わははは!!大丈夫だぜ紋逸!こいつが何かしてきたら親分の俺がぶっ倒してやる!!」

「こ!こここいつとか言うなよ!!!怒ったりしたらどうするんだ!!!それと誰だよ紋逸って!!!ぜ・ん・い・つ!!!」

「喧嘩はよせ2人とも!、狛治は任務初めてなんだから、色々教えてあげないと!」

 

そうして狛治は3人(主に炭治郎に)に任務が始まってからの一連の流れを教えてもらった。鎹鴉と顔を合わせ、できるだけ現場にいる時間は短く、あまり物を触らず、といった具合に。

どうも俺は水の呼吸が合わないようで、黒死牟こと厳勝に月の呼吸をしっかり教えてもらった。

前世でたまに稽古の様を見ていたので、記憶を取り戻して以来炎や水よりもすぐに習得することができた。

まあ雑魚倒すくらいならどれでもいいんだがな。

 

 

 

 

 

任務を終え家に帰る途中家の塀に上り家の中を覗いている輩が見えた。

(あの部屋の位置確か恋雪の!?あの顔・・・どこかで…?・・・!!!!!!)

 

見覚えがないはずがない。

なぜならそいつは前世素流道場に隣接していた剣術道場の息子であり、素流道場の井戸に毒を入れた張本人だった。

そいつは前世とても身勝手な性格で俺が道場に来る前、病弱だった恋雪を無理やり連れだし、挙句そのせいで病気が悪化し苦しみだすと彼女を置いて逃げるというクソ野郎だった。

しかもそれを恋雪が病弱なのが悪いと考え、床に臥すことが少なくなってからはずっと粘着行為を繰り返すというなんとも性根が腐りきっている男だった。

 

「お前のことをずっと想っていたのに、あんなひょろいチビと同棲だと・・・?ふざけるな・・・。」

そういってそいつはマッチを取り出す。

「こんな家があるからいけないんだ・・・そうだ!火が迫ってくるところを助けてあげれば俺がヒーローじゃないk」 ガシッ

 

{視点変更}

 

何者かに掴まれた手首は岩に繋がれたかのように動かない。

思うように事が運ばなかったのでそちらを睨み付ける。

とそこには、手首が真っ青どころか黒く腫れあがり腕は上に向かっているのに指が真下を向いて掌がこちらを覗いている右腕。

そして眼前には額に青筋を立てている殺してやりたいほど憎い男だった。

「おまえh」ムグ

 

{視点変更}

 

一瞬で町はずれの森の奥のほうに連れていき、そいつを投げ捨てる。

そいつはしきりに「気持ち悪い!なんだその髪と肌の色は!」とか「俺が誰だかわかっているのか!」とか「こ、こんなことしてただで済むと思うのか!」とか色々ほざいていて非常に癪に障る。

俺はまず無惨様からもらった血を無理やりそいつの口に押し込む、するとたちまち純正の鬼に変わる。

まがい物でも昔のものでもないので食人衝動はないもののそいつも立派な鬼だ、再生能力はある。

 

 

 

そこからは無我夢中だった。

 

 

 

【破壊殺 脚式 冠先割】

 

かつて炭治郎が掠っただけで出血したかかと蹴りで顎を蹴り上げて、

 

【破壊殺 空式】

 

浮かび上がった鬼の体を空気の衝撃波で地上に叩きつけ、

 

【破壊殺 砕式 万葉閃柳】

 

地面で這いつくばっているそいつを上から殴り潰す。

そいつはもうあまり原型を留めていなかったので少し待ってやる。

「た、助け」

喋れるようになったので頭の上半分を裏拳で飛ばす。

「やm」

「喋る余裕はまだ残っているな」

 

【破壊殺 鬼芯八重芯】

 

蹴りの雨を浴びせる。

一発一発がそこら辺のやつなら絶命もんだ。

再生の速度が遅くなって来た。

腹部に蹴りを入れ岩場に叩きつける。

 

【破壊殺・滅式】

 

岩にもたれかかってるクソ野郎の頭めがけて一撃打ち込む。

脳が貫通していてもなお命乞いをしている。

 

「じゃあこれを読んだら終わりにしてやろう。」

猗窩座は1枚の紙を取り出す。

 

「わ、分かりました、読みます!き、鬼舞辻無惨・・・?・・・・・!が、がぁ・・・!」

「ふん、二度と俺の前に現れるな。」

鬼が首魁の名前という大事な情報を外部にばらすのはご法度。その名を口にするとそのものを排除するため、たちまち呪いが発動する。

「う、ガ!ガハア!!!!!」

 

真っ赤で巨大な手が鬼の口からでて、その頭を握りつぶす。

 

するといくら攻撃しても死ななかったその体が塵のように崩れていく。

その手は俺の足にしがみついてきた。助けでも求めているのだろうか?

俺は手を取り力が抜けるまで1つずつへし折ってやった。

 

 

(?誰かの気配・・・。)

完全に消滅させた後、不意に何者かの気配を感じたので、

咄嗟に変身を解除し木の上に隠れる。

「ああん!?山奥でバカでかい音がするっていうから来てみたらぁ、なんもいねーじゃねえかよ!!」

(爆豪!?なんでここに・・・。あいつは、ベストジーニストか?)

 

そう、今雄英ではヒーロー体験の真っ最中なので、いたるところに雄英生が散らばり、ヒーロー活動をしている。

 

爆豪はベストジーニストの元で活動を行っており、それがうちの近所だったわけだ。

 

「爆豪君、君はどこに目を付けているんだ?痕跡はこれでもかと残っているだろう。」

「ああん!?・・・ッ!!!」

 

そう、爆豪達が立っていたのは、猗窩座の万葉閃柳によって半径十数mにわたってひび割れている地面の上だった。

 

「炎や爆発で起こせる形じゃない・・・。オールマイトのような自強化系で殴ったりしないとできない痕跡だぞ・・・!?し、しかもとてつもない範囲だ・・・!」

 

返り血だらけということもあり今この場を大勢で捜索されるのはまずい、大急ぎでその場を後にする。

 

こんな状態で恋雪さんに会うわけにもいかない。

すぐに家とは離れた川で目立った血を流し、銭湯で体を洗い家に帰る。

恋雪さんはすでに寝ていたので少し安心した。

 

 

 

この寝顔を守るためなら、俺は鬼でもなんにでもなろう。

 

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