汚い子供を拾ったので虐待する事にした(鬼滅の刃)   作:つヴぁるnet

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【菰】
第1話


弱り果てた子供を拾ったので虐待する事にした。

他人の目と鬼の目に触れるとまずいので家に連れ込んだ。

 

家に帰ったら使い古した寝床に寝かせ、棚からとても染みるだろう薬品を取り出して傷口に追撃を加える。 痛みに堪える顔をするが気にせず次々と傷口に虐待を続ける。 それも一箇所ではない。 全てだ。 そんな甘い虐待は有り得ない。

 

その後はお湯を沸かし、苦い粉を投入する。 それも安物ではない。 最高級の虐待のために高級品を使用。 その結果、とてもじゃないが飲むには苦しい色をした液体が出来上がる。 飲みやすいように冷まして緩くする。 そのおかげで喉から体内に流れやすいだろう。 外側だけではなく内側も虐待だ。 そうやって痛いの次は苦いを施す。 この少女には苦しんでもらう。

 

タイミング良く目をしました少女。 こちらの姿を見て絶望したような顔をする。 鬼に襲われるよりも恐ろしい虐待をこれから施させることを悟ったのだろう。 くくっ、残念だったな。 無論虐待の手は緩めない。 少女の背中を起こし、咳き込むその喉に先程の液体を流し込む。 液体は甘くしてあるが後から苦さが襲いかかってくる。 油断したその味に苦しむと良い。

 

そして扉や窓を閉め、二人きりの空間にして逃げ場をない事を知らしめる。 また鬼よりも残虐非道な俺と言葉を重ねることで少女の恐怖を増幅させる。 精神攻撃は基本だ。 ほら、少女はあまりの恐怖にとうとう涙を流す。 しかし反抗する力があるのか少女こちらの腹元に突進してきた。 ほぉ? この少女はただ虐待されるだけでは終わらないらしい。

 

さらに涙をこちらの衣類に染みらせてきた。 程よく生ぬるい温度だ。 これで不快な気持ちにさせよう虐待返しをしてきたが、この程度なんて事ない。 しかし小娘はされるがままではなく反撃すると言うのか。 なるほど、そっちがその気ならとこちらは少女の頭に手を置いて押さえつけてやった。 追撃にその頭をぐしゃぐしゃとその髪の毛を虐待。 おかげで少女の涙の量は増えたようだ。 こんな見知らぬ男に触れられて恐怖したのだろう。 だがこの程度まだ序の口。

 

泣き崩れてしまった少女を寝床に押し込んだあとも虐待は続く。 少女が寝てる間もじっくりと虐待のために観察。 夢の世界に逃げたとしても俺はこの場から動かない。 眠りから覚めた後も自分がいることに恐怖するだろう。

 

しかし反抗精神があるのかこちらの膝下の布を掴んで反撃してきた。 なるほど、むしろこちらを逃がさない意思を知らしめ、あくまでも対抗するつもりだな。 くくっ、眠りついた後もただでは終わらない少女か。 面白い。 虐待を受けるだけでは面白くないと思ってたところだ。

 

 

ならば次も…

 

その次の日も、また次の日も虐待を施すとしよう。

 

 

鬼よりも残酷で残虐たる虐待を味わうといい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生まれつき親の顔も知らず、元々身寄りない子供で、血の繋がりは無くとも優しい老夫婦に育てられ、私はその優しさを感じながら、優しい自分に育った。 親の顔を知らないことは寂しかったが、村一番笑顔の似合う女の子として私は平和に育った。 十代を超えて、数年後、突如その平和は壊された。 鬼達に。

 

私は老夫婦に逃がされ、その足で村の外を逃げた。 慣れた筈の山の中で駆ける足、しかし突如訪れた非日常に対して足が震えてうまく動けない。 追いかけてきた鬼の攻撃を掠めるが初めて受けた痛みに山の中を転がり、至る所を傷ついた。 体は痛みと恐怖で動かない。

 

もうだめだ。

 

ここで殺される。

 

みんなはもう無事だろうか?

 

いや、鬼達に全て壊された。

 

そして私も今からそうなってしまう。

 

異様に伸びた鬼の爪に貫かれるだろう。 迫り来る苦痛と恐怖から目を背き、絶命を受け止めようとした時だった。 狐が現れた。 いや、狐のお面をつけた人間の剣士が鬼を斬った。 次々と鬼を斬り、全てを斬り終えるとその刀の血を取り除いて納刀する。

 

 

 

「っ……」

 

 

 

お面をずらし私の顔を覗き見て…

後悔が見えた。

その感情を含んだ目をしていた。 この惨劇に間に合わなかった自分に酷く苦しんでいた。 そして私を両腕で拾い上げる。 その腕はとても強くて、暖かく、安心感がとても大きかった。 恐怖から救われた私はこれまでにないほどの疲労感に襲われる。 彼はその場を後にした。 空を飛んでるのだろうか。 柔らかな浮遊感を得ながら私は彼に連れて行かれる。

 

そして屋敷に到着した辺りで私は気絶していた。 それから私は目を覚ますと布団の中にいた。 傷口は治療されていて包帯が巻かれていた。 布団の匂いは狐の仮面をつけていた人のだ。 とても安心する香りだった。 どうやら私を助けてくれた人の布団の中いたらしい。 しかし身体中血まみれで汚してしまった。 だがそんな事を気にしない彼は私に薬を飲ませる。 苦そうな色をしていたが甘く仕立てられている薬は飲みやすかった。 彼の親切心だろう。

 

その後を聞いた私は悲しみ崩れる。 村では私だけが生き残り、鬼達が全てを食らったらしい。 彼が殲滅したが、それでも私はまた一人になった。 あそこにいた優しい人達もいなくなり、ただ一人生き残った。 彼は間に合わなかった…と、頭を下げて謝罪していた。 彼は悪くない。 けど、また孤独になった事と、親切にしてくれた村の人達を失った悲しみに、どんどん涙が溢れて、止まらなくなり、私は彼にしがみつく。 たくさん、たくさん、泣いて、泣いて、彼はそんな私の頭を撫でて共に悲しんでくれた。

 

無限ではない涙も流し終えれば溜まった疲労感が私を眠らそうとする。 怖い。 外が怖い。 彼は扉と窓を閉める。 彼は私が眠り着くまでそばに居てくれるようだが___お願い、居なくならないで。 無意識に伸ばしてしまった手は彼の袴を掴んでいた。 少し驚いて居た彼だが、近くに寄り添って私の頭を撫でる。

 

恐怖心よりも遥かに上回る安心感が私を包み、そして眠り深く落ちてしまう。

 

 

鬼は残虐非道だったけど、彼はその逆。

 

狐の仮面を床に置いて見せてくれたその素顔は優しさの塊だった。

 

 

 

 

 

 

 




"この程度"で虐待の内容に苦しんでるようでは
この先に進めないぞ。


※今日(12/9)また深夜に投稿します。
ではまた!
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