汚い子供を拾ったので虐待する事にした(鬼滅の刃)   作:つヴぁるnet

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第4話 (虐待済み)

こんばんは諸君。

 

本日も残虐非道な虐待を観られる。

吐き気を催すから戻るなら今のうちだ。

 

 

さて、少女を拾って半年が経った。 時の流れは速いものだ。 味付けを変えながらも繰り返す虐待だが、不思議と虐待のキレが日に日に増している。 それもそのはず。 この少女も相変わらずこちらの虐待に対抗し続けており、受ける虐待に比例してレベルが上がれば、こちらも虐待のレベルも上げなければならない。 不本意ながら少女のお陰で残虐さに磨きがかかる。 些か予想外ではあるが良い拾い()をした…と、前向きに捉える必要があるが、別の必要性を持たないとならない時期だ。

 

そろそろ物理的な虐待を持って少女を貶めなければならない。 上下関係に差を縮めたと思ってるところをどん底に叩き落とす、そんな虐待を施そう。 くくっ、これまで味わったことない虐待力に怯えすくむことも知らない少女はこちらの呼び出しにホイホイと付いてきた。 だがこちらが何かしらを仕掛けようとしてるのは理解してるみたいだ。 その眼がそう訴えている。

 

 

 

「どこに向かわれるの?」

 

 

 

惚けやがって。 庭に向かうのは理解しているだろう。 いつも庭で木刀を素振るうこちらの姿を見ている癖に、今だけ無垢な少女のフリをしている。 残念だがその程度で誤魔化せれる訳がない。

 

 

 

「これは…木刀?」

 

 

 

まだ惚けるつもりか? 懲りない奴だ。 まぁいい、ならばこちらもそれに合わせてやるとしよう。 さて、これから時間がある限り毎日木刀で少女を虐待する。 怖いか? しかしそれを握ったからにはお昼ご飯まで付き合わなければならない。

 

そう、心配するな。 物理的な痛みで虐待なんざ行う気は無い。 そんな虐待に味なんて無いからな。 …理由か? 簡単だ。 木刀や何かしらで叩いて虐待するなど誰でもできる事だ。 なんなら鬼でも出来てしまう。 三流以下の虐待しか出来ない鬼と肩を並べたような初心者レベルの甘々な虐待なんざ御免被る。 面白くも無いし、楽しくも無い。 高度な虐待を施すならもっと巧妙な事をしないとなぁ?

 

とりあえずこの少女は半年を乗り越えた事で俺と肩を並べ始めたと思い込んで調子に乗っている。 それはまず構わない。 むしろ今はそうしてくれないと逸楽の鮮度が落ちるからな? しかしこれから施す虐待にて少女を絶望のどん底に突き落とし、俺という頂きに追いついたと思ってるだろうお花畑の頭に冷や水をぶっかけてやるのだ。

 

くくっ、高く登った山から落ちるのはとても苦痛だぞ? 鱗滝先生には何度も味わされたから俺もそれがどれほどか理解している。

 

しかしただ虐待するだけでは面白くない。 どうせならこの少女には防衛手段とやらを覚えてもらう。 鬼…とまでは行かずとも自分よりも大きな人間に対しての防衛だ。

 

防衛力を鍛える必要性か?

 

 

 

 

無論、虐待のためだ。

 

 

 

 

明確には俺以外の奴に虐待されないためだ。 俺だけが虐待する少女だから他の奴らに虐待されてしまうなどあってはならない。 この少女は俺のものだからな。 敢えてその事を伝える少女は今の現状を把握したのか表情が怒り色に染まる。 くくっ、今更顔を赤くして怒ってももう遅い。 今日は何もない日だからこちらの計画にとことん付き合ってもらおう。 なんなら今からでも逃げ……ないよな、お前なら。 知ってたさ。

 

しかし、木刀で敵を倒す訓練はしないぞ? その木刀は防衛のためのものだ。 例えば刃物のような殺傷力の高い武器を持った敵が現れたとしよう。 しかし木刀の扱い方次第ではそんな武器すらも無力化できる。 それをこの少女に叩き込む。

 

あとこの少女は逃げ足については能力が高い。 だからその足で逃げれば華もない虐待を受けずに済む。 それと洞察力も高い。 だからそこらへんの一般人が襲ってきたとしても容易く逃げれるだろう。 しかし逃げ足が良くても木刀を落とさずに握って逃げれるようにならないとダメだ。 長いものを持つと思ったより動きづらくて鬱陶しいぞ? そんな苦行も知らない少女の余裕面すぐに歪むだろう。

 

そしてこの虐待、必ずお腹が空くだろう。 ペコペコなお腹になるとそう簡単に動けまい。 そしたらお昼ご飯の虐待は俺が主導権を得て、腹ペコのお腹に追撃の虐待。 人は生きてる限り食欲に抵抗なんて出来ないからな、俺が手を込めた虐待料理を食べさざるを得ない。 そんなプランも知らないとは本当に可哀想だ。

 

しかも時間がある日はこの虐待を毎日毎日施す。 いやはや、俺との虐待生活に慣れてきたと思ったら新たなる方向から違う虐待に悶えてさぞかし大変だろう。 それにこの少女は知らないが、この木刀の技術を得たからと言って俺の虐待から逃れる訳ではない。 何せ俺はあからさま過ぎる物理的な虐待は好まない。 それはつまり物理的な防衛手段を得ても俺に対しては意味がないってことだ! それを知った時どんな顔になるのか楽しみで仕方ない限りだ。

 

くくっ、少女を強くしながら虐待も施せる。

我ながら素晴らしい計画だ。

 

 

 

「はぁ…はぁ……んくっ……はぁ…」

 

 

 

さて、慣れないことしてヒューヒュー言っている少女は必死に呼吸を整えようとしていた。 そこに水を差し出してやる。 水分補給は大事だ。 しかしやや生ぬるい水を少女に飲ませる。 キンキンに冷えてやがる悪魔的な水は与えない。 何せ体内から急激に体を冷やすと体調を壊すからな。 成長途中の体にあまりそれはよくない。

 

あとこれは余談だが俺としては水の呼吸の使い手だから水分補給は熱々の水でも構わないところだが、猫の呼吸の会得にて熱過ぎる飲み物には少し抵抗を生んでいたりする。 その時は水の呼吸方に切り替えているがな。

 

……つまり何が言いたいかと言うとだな、この少女は俺が帰宅するのと同時に熱々の湯船を用意して居て、炊きたて熱々ご飯と出来立て熱々味噌汁を食卓に並べてくれる。 こちらが猫舌ってやらを理解していたんだ。 それも2週間と言う短い期間で最初の弱点として見極めていたのだ。 洞察力の高さはここから来ている。 ふん、生意気な奴だ。 普段はほわほわと振舞っているがその眼は常にこちらを暴こうとしている。 下手な鬼以上に油断ならない相手である事を知ってからは少女との虐待が楽しい限りだがな。

 

しかしそれでもまだこちらに追いつけまい。

 

追いつかせるつもりも無いが…

いやはや、これからも楽しみだ。

 

む? 何が楽しみだと?

 

 

 

 

 

 

 

無論、虐待だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰かに大事にされている事実を体感すればそれは力にできる。 最近になって私は彼にお稽古を付けてもらっている。 自分の身を守るための稽古だと言っていた。 木刀を持ち、少し重たいモノを足首に巻いて、背中にもそれを背負う。 彼は私を強くしようとしていた。 鬼を倒す力にはならないが、もし同じ人間で私を狙おうとする輩が居たのならそれをどうにか出来る強さを持たせたいと言っていた。 彼がそうしたいなら私は喜んで受ける。

 

しかしこれにはもう一つ理由があった。

 

彼は『育手』に向いていると彼の先生から告げられたらしい。 実際にそうなのかは分からないが、沢山の弟弟子や妹弟子の面倒を見てきて、それで訓練を手伝ったりと繰り返して来たらしい。 だから自分がもし育手になった時に、それが直ぐ全うできるよう経験を積みたいと言っていた。 だから私を強くする事でその経験を得ようとしていた。 人を一から育てれるように、恥じない役割を持とうと若い年齢の内に考えていた彼の頑張りに応えたくて、私もこのお稽古を喜んで受ける。

 

そんな感じに彼との稽古が始まっていた。 厳しくも優しい彼の手腕に私は大人から逃げれるほどの実力が備わる。 もともとわたしには武器を持って戦える才能があったらしい。 女性ゆえに腕力は弱いけど、足腰の強さと洞察力の高さは、私と同じ年齢くらいだった頃のとある口下手な弟弟子よりも備わっていると褒められた。 彼に褒められると少しにやけそうになる。 多分彼に面倒を見てもらった弟弟子達はそんな気持ちなんだろう。 そんな彼と過ごしていた者たちに対して羨ましく思う……が、今はわたしがこの人を独り占めをしていて…

 

 

「ふぎゅっ!」

 

「ほら、集中集中」

 

 

木刀の剣先がわたしの頬にペチッと引っかかる。 まるで猫にパンチされたようだ。 そのままグニィと持ち上げられた悪戯心の一撃は少し痛かった。 集中を解いた私が悪いのだけれど、ぷくーと頬を膨らませて抗議するとケラケラ笑って「まだまだいくぞ」と手厳しく対応する。 こちらは「むー」とわざと不満げな表情を見せつけながらもわたしは木刀を構え直して、しばらく訓練に奮闘した。

 

でも本当は荒事に触れたくもなくて、荒事に慣れたくもない。 けれどこの施しは彼から大事にされてる証拠だ。 その事実はとても喜ばしくて仕方ない。 それに彼との貴重な時間を共にして、同じ木刀を持って庭で振るう。 いつもよりも刺激あるひと時で汗水を流すのは嫌いじゃない。 だからこの時間に目一杯、血と空気を身体中に巡らせてそれを強さにする。 彼のためにも、わたしは私自身を守れるようになって彼を安心させたい。

 

 

 

「あの、鬼殺隊にはどんな特別な事をしてなったのですか?」

 

 

「特別な事はしてない。 ただ痛みに耐えて呼吸を続けるんだ」

 

 

「呼吸…?」

 

 

「苦しくても、泣きそうでも、倒れそうでも、呼吸を続けて、立って、拾って、奮って、振るう」

 

 

「…ええと……」

 

 

 

その意味が理解できず、首を傾げるわたしを見て彼は笑いながら噛み砕いてこう答えた。

 

 

 

「死ぬほど鍛える、結局それ以外に出来ることは無いと思うかな」

 

 

「!」

 

 

 

人間はそれしか出来ないから、それを死ぬほどやるだけの話。

 

とても簡単で、とても残酷な答え。

 

彼は痛いほどに知ってたから辛そうに笑う。

 

 

鬼は強い。 ただ武器を振るえるようになっただけでは勝てない相手。 過酷に過酷を重ねた修行を乗り越え、そして自分の平穏を捨てた時に初めて頸を落とすことが出来ると聞いた。 だから、私との時間は平穏ではなくただの休憩なんだ。 平穏は永く保たれて平穏と言える。 でも彼はいつ鬼の討伐に駆り出されるかわからない時間を過ごさなければならないから、平穏と言える時間に人生を齎せない。 役目を終えない限りは絶対に訪れない。 彼もそれを覚悟でここまで戦っている。

 

 

 

「…」

 

 

「そんな顔しないで真菰。 鬼殺隊は可哀想な存在に成り下がる事を承知で刀を持っている。 誰からも認知されず、非公式な組織で生きる命に耐えれず、斬れるはずの刀を手放してしまう者もいる。 けれど今もこうして戦い続ける鬼殺隊がいる。 そんな人が居てくれることを知ってあげてね」

 

 

「うん…」

 

 

 

鬼殺隊は彼を通して知った。

 

本当に、本当に苦しい生き物だ。 彼もその1人で、いつも死を隣り合わせに刀を振るって、鬼の目の前に自身の命を見せつける。 鬼程度の力なら簡単に散らせる命をさらけ出しながら、頸を狙う。 息苦しく毎日呼吸をするんだ。

 

ああ、本当に…痛い…苦しい…

 

 

だから…

 

 

 

「……わたしは、あなたの為に、わたしを守れるようになって、それでずっとここで待ってるから」

 

 

「真菰…?」

 

 

 

ならば……

 

せめて……

 

死ぬほど闘う彼が、休める時間がささやかにもあるならば、目一杯休まるよう尽くしてあげよう。

 

私が死ぬほど出来ることは、それだ。

 

 

 

「あなたはわたしに鬼殺隊を目指して欲しくないなら、それは良いと思ってる。 そうなると私は鬼は倒せない。 でもそれはそれで良い。 だからその代わり、ここであなたの無事を死ぬほど待つから」

 

 

 

彼が帰ってきたとき、お腹を空かせていたら美味しい食卓を飾ろう。

 

汚れて疲れていたら、綺麗に洗ったお風呂に案内しよう。

 

血塗れで戻ってきたら、救急箱を持ってきて直ぐに傷を治そう。

 

心が荒んでいたら、足りない身長差でも抱きしめて沢山励ましてあげよう。

 

鬼を倒せない私はそれだけしか出来ないなら、それだけに全集中する。 呼吸する。

 

 

 

「そうか……ありがとう、真菰」

 

 

「死ぬほど支える、結局それ以外に出来ることは無いと思う。 なら、それだけの事の為にわたしの一つ()をあなたに捧げるね」

 

 

「!! ……あはは! そう言われたらお受けしますとしか言いようが無いな。 ああ、わかったよ、真菰」

 

 

「うん、ありがとう。 もし約束破ったらこの足で追いかけて、この木刀で叩くから」

 

 

「こりゃ虐待モノだな、鬼より恐ろしそうだ」

 

 

「知らないの? 女の子は鬼よりも怖いんだよ」

 

 

 

 

いま思えば、これはプロポーズにとても等しい誓いなんだと知ってとても恥ずかしい限りだけど、わたしは彼のために死ぬほど支え、尽くそうと決めた。 彼に拾われて、救われて、今こうして幸せを貰っている。 その恩返しは絶えないと思う。 いずれ、どこかで終わりを迎えるまで…

 

いや、違う。

 

鬼殺隊の役目の終わりが迎えても、わたしと彼の終わりは迎えない。

 

その先もまだまだ続けていこう。

 

 

 

その時は…

 

死ぬほど生きよう。

 

結局それ以外に出来ることはないんだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おわり




はい、拾い子は真菰でした。
この子可愛い。
そもそも書いてた当時はこの子の死亡をブレイクしたい深夜のテンション故に、こんな小説を書いたんだよなぁ…


あと虐待からよく耐えたと褒めてやりたいところだ!
しかし虐待を止めることなどできぬぅ!!
溢れるぅ…気が昂まるぅ…


ではまた
新たなる犠牲者を交えて…ね?
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