勇者材木座異世界もう帰りたい   作:もよぶ

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18:材木座達の新生活

材木座は将軍の所へ向かう、将軍は終戦のため部下に後始末の命令を下している所だった。

「まったく!さっきまで戦場で陣頭指揮をとってたのにこの忙しさはなんじゃ!」

 

叫んでいるホワイト将軍へ挨拶する材木座

「お久しぶりでございます」

 

「お主は・・・!生きておったか!・・・後ろの二人は?」

「以前召喚されて追い出されたもの達であります。紆余曲折あって我の仲間になりもうした」

「そう言えば!・・・二人とも、その節はうちの王子が失礼した。」

 

頭を下げる将軍に慌てる一色と川崎

「いえ、城にいたときより楽しかったので全然いいです!」

 

「さすが勇者であるな、して材木座よ、挨拶に来ただけか?丁度良いから手伝ってくれぬかのう?特に書類整理、老体に小さな文字はきつくての」

 

「いや、まあ、なんでも魔法都市帝国では召喚魔法を完全に解析したとか聞いたのでのう、その辺の情報について詳しく聞きたかったのである!」

雑用を押し付けられそうになったので素早く切り返す材木座

 

「うむ、その件については我らの方でも考えておってな、今回の戦争の賠償としてその技術を共有するつもりじゃ、あの技術は一国が持っていいものではない、正直手に余る」

 

「して我らは戻れるのであるか?」

 

「うむ、戻れるかどうかはわからんが召喚魔法の担当と会わせるよう手配する、直接相談すればよかろう」

 

「ふうむ、成程、ではそれまで我らは・・・」

とその場を離れようとする材木座だったが

 

「どこにいこうというのじゃ?書類の整理大変だといったばかりであろう?無論手伝うつもりなんじゃろ?敬老精神は持っておいた方がよいぞ?」

 

「う、働きたくない・・・」

「先輩みたいなこと言ってないで行きますよ?」

 

「うむ、流石勇者だな、老人はいたわるものじゃからのう、ではこちらへ」

「なにやら調子のいいことを言っておる・・・」

将軍に案内され城の一室へ

「書類処理の人手が圧倒的にたらん、わしも他にやることが多くてな」

 

「うへぇ・・・」

やる気が無い材木座にやる気満々の一色と川崎

「わたしこういう仕事きらいじゃないですしやりますよ」

「いろははこういうの慣れてるっぽいよね」

 

「我はまるでやる気が無いのだが・・・」

なんだかんだで将軍の手伝いとして次々押し寄せる書類整理に駆り出されるのであった。

 

「とりあえず宿泊するところはわしのメイドが住んでた家でよかろう、街の皆は避難しておって今おらんのだ」

「かたじけな・・・あれ?二人と一緒?」

 

「?構わんだろ?別に、何か不都合でも?」

不思議な顔をする将軍に

「「全然問題ありません!」」

と一色と川崎は強く返答

 

その日は仕事は早々に切り上げとりあえず家まで案内される

「燃やされず残ったようで良かった、街はまだ酷い状態だから一般市民はまだ避難してもらっておる、飯とかは自分らで調達してくれ、では明日の朝からまた頼む」

 

「はい!今日はありがとうございました!」

「義輝、まず家の中の整理からだね」

「えー腹が減ったしもう寝たいのだが」

「沙希先輩が美味しいもの作ってくれますよ!」

 

ブツブツ言う材木座の背中を押して家の中に入る三人

 

「なんじゃあいつ、ちゃんとハーレム作っておるではないか、ステータスの数値はアレだがさすが勇者といったところか」

うんうんと頷く将軍であった。

 

~~~~~~~~~~~~

 

材木座の朝は早い、何故なら川崎が作る朝食の良い匂いに続き、一色が起こしに来るからである。

因みに全員別室だ。

 

「義輝先輩!起きてください!また川崎先輩呼びますよ?」

川崎の起こし方はかなりハードなのでいやいや目を覚ます材木座

 

「・・・もう腹にかかと落としされるのは勘弁でござるよ、大体まだ眠いのだが・・・」

ぼーっと起きる材木座に

 

「ほらほら、着替えて下さいよー洗濯終わってますから」

と一色は選択したばかりの着替えを押し付ける

 

「まったくもうちょっとは優しくしてくれても・・・」

と階下におりると川崎が朝食を用意してくれていた。

 

「あんたのアイテムボックスに結構獲物残ってたからまだ数日は賄えるよ」

材木座のアイテムボックスには倒した魔物を換金目的でわんさか詰め込んでいたので食料調達が難しい今の状況でもどうにかなっていた。

 

「はい、あんたは大盛だっけ?朝から良く食うね」

「知っておるか?デブは腹が減ると餓死してしまうのだ」

 

「義輝先輩が餓死する前に食べましょう、いただきまーす」

 

三人で朝食を取るとそのまま城に出勤、将軍の書類整理の手伝いをすることとなる。

 

この傍から見るとどう見ても同棲かハーレムのように見える生活も、今まで三人で野宿を続けていた材木座にとっては起きたら二人がいる状況に違和感を感じなくなってしまっていたのだ。

 

おまけに避難している住人たちがまだ戻ってこない、街にはがれき撤去の兵士や魔物の残党ばかりでやはり自分の立ち位置が普通と違うことにまたしても気が付かない材木座であった。

 

城に出勤し書類整理となる、兵士の大半は街の瓦礫の撤去と魔物の残党狩りでほとんど出払っている。

「世間一般のサラリーマンはこんな感じなのかのう?まだモラトリアムに浸っていたいワイ」

本来は大学生のはずの材木座達

「冒険者やっといてモラトリアムもなにもないでしょ」

 

「そうですよ、それより今朝ゴミ出し忘れてましたよね?」

「ゴミなんぞ我が家の裏手で燃やせばよかろう、大体誰が回収しているのだ?」

「駄目ですよ!先日それやって魔物の残党がいると勘違いして兵士の人達が集まってきたじゃないですか!」

 

「えーメンドイ」

「義輝、文句言うならもう飯作ってあげないよ」

「そうですね、洗濯もして上げませんからね?」

「う・・・ごめんなさい」

 

三人でワイワイやっていると将軍が入ってくる

「進んでおるかのう?お主等は計算が早いから助かるわい」

 

出来上がった書類に決裁をする将軍

「ところで将軍殿、八幡達は?」

 

「ああ、9大勇者たちは王都がめちゃめちゃになった隙を突かれない様、防衛任務についておる、しばらく帰ってこんな」

 

「左様か・・・」

 

「あと魔法都市帝国の召喚魔法の研究者と会えるよう調整できたぞ?書類も大分片付いたし、来週にでも魔法都市帝国へ特急で行けるように手配しておくでな」

 

「それは誠か!楽しみでござる!」

いよいよ帰れると分かった材木座はウキウキなのであった。

 

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