勇者材木座異世界もう帰りたい   作:もよぶ

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19:異世界からの帰還

次の週、魔法都市帝国へ向かうため材木座達は将軍が手配した特急便に乗ることに。

「でか!」

「運送用のドラゴンじゃ」

20メートルぐらいはあるドラゴンには手綱と座席がついている

「ワシとお主等全員乗れるようにしておいた」

 

と全員ドラゴンの背中に取り付けられた座席へと乗り込みそのまま空中へ

「流石に早いね」

 

「うむ!サラマンダーより早い!」

「何ですかそれ?」

「オヤクソクというものよ!しかし酷いヒロインだったのう・・・ゲーム内容は秀逸だったのに」

有名なバハムー〇ラグーンのセリフ、でもゲーム内容はとても面白いのでおススメである。

 

「そうじゃ、材木座よ、言うの忘れておった。八幡殿らは今日城に帰ってくる、入れ違いだな」

 

「なんと!それは残念であるな・・・ゴタゴタ続きでまともに話をしてなかったからのう・・・」

「うむ、まあその暇もできるじゃろうて、何しろ9大勇者はそれぞれ結婚するそうだからな、翔殿は姫菜殿と、隼人殿は優美子殿、八幡殿は全員とだな」

 

「うんうん・・・は?全員?」

比企谷が全員に結婚宣言をした時には材木座達は既にそこから離れており全く知らなかったのだ。

 

「うむ、雪乃殿を始めとする4人とだな」

「は?え?戸塚殿は男だし妹君まで?」

 

「ああ、一人ドラゴンの秘宝で性転換できて女になった、妹も証明するものは無いから何も問題はない」

 

「はぁー?!なんで?なんで八幡ばっかりハーレムなの?我は?ねぇ我は?もうなんなの!」

 

「義輝うっさい!」

「義輝先輩うるさいですよ!あと暴れないでください!狭いんだから!」

「も、モガー!」

二人に口を塞がれ体を抑えられる材木座

 

「ふふふ、まあ英雄色を好むというからのぅ、まあお前も大概じゃろ?」

「どこが!?我も八幡みたいに美少女ときゃっきゃウフフしたかった!」

 

「結婚式にはお前も呼ばれておる、感謝の言葉を述べたいとか」

「ふざけるな!八幡の野郎!現世に帰ったらなりたけだけではすまぬぞ!覚えておれ!異世界なんてこりごりでござるよ!」

ドラゴンの背中で叫ぶ材木座であった。

 

そしてしばらくの後魔法都市帝国へと到着、そのまま魔道研究所へと材木座一行は案内されることに

 

「どうも、当研究所の召喚魔法研究担当カシウスと申します、まずこちらへ」

と研究所の奥へと案内される

 

そこには巨大なクリスタルの塊があった。

「この世界に魔力があった時にはこれが光り輝いていたのだが、魔力が無くなった今ではこんな感じだ」

 

「ほう、それで?」

 

「これは世界のあちこちにあって繋がっている、端的に言うとこれに魔力を注入すれば自分で増幅して連鎖的にこの世界に魔力が復活する。しかし必要な魔力量があまりにも膨大でどうやっても調達できない」

 

「ム・・・それで魔族を?」

 

「今世界中の魔力が薄くなっているからまず召喚に使う魔力だけ手っ取り早く入手する為魔族狩りをしたというわけだ」

 

「世界の魔力を復活させれば魔族を狩る必要がないということか?」

 

「ああ、だがそれには莫大な魔力が必要だ、丁度お前ら勇者たちの魔力を使えばおおよそ戻すことは可能なはずだな。ただその際魔力の大半を喪失するからレベルは1まで戻ってしまうが」

 

それを聞いて材木座は速攻返答をする

「では我協力する!我の魔力は奴らと根底で繋がってるみたいだし?我が協力すれば魔力の補充なんぞわけないこと」

「義輝、まじでやんの?」

 

「決まっておろう!一も二もなく了承よ!あのようなハーレム築いてるうらやまけしからん八幡なんぞ 初期レベルに戻るがいいわ!」

 

「またこの人は」

一色も川崎ももう慣れたものである

 

「あの勇者たちと繋がっている・・・?他人と魔力が繋がるなんて聞いたことないが、まぁ協力してくれれば文句は言わない、ではこのクリスタルに手を当てて魔力転送をしてくれたまえ」

 

「了解した!いくぞ!全力マナトランスファー!」

 

巨大なクリスタルの色はみるみるうちに変わり発光していく

 

「おお!予想以上の凄まじい魔力の量!世界に魔力が復活する!この調子だと完全に元に戻るぞ!流石勇者の力だ!」

 

材木座の体からはものすごい勢いで膨大な魔力が消失していく

巨大なクリスタルは以前のような美しく発光する姿へと戻った。

 

「実に素晴らしい!もうしばらくすればこの世は完璧に元に戻るであろう!」

と大喜びのカシウス

「しかし、君の体質は不思議だな、他の人と繋がってるなんて聞いたこともない、魔力が戻ってようやく他の人のステータスも見れるようになったのだからちょっと見せてくれ」

 

「良いけど笑うなよ?我二桁しかないのであるからして」

 

「ふむ?ではステータスオープン」

とカシウスは材木座のステータスを確認

 

「ふむふむ?!1.02e+7!?」

「あーもう一桁しかないではないか!これでは転んだだけで死んでしまう!」

と嘆く材木座に唖然とした表情のカシウス

 

「一桁?あんたバカか!これ10の7乗って意味だ!1000万だぞ!」

呆れて大声を出すカシウス

「あー何となくだけどそんなことか」

「なんかやっぱりって感じですね」

 

川崎も一色もうんうんと頷いてる

 

「え?知ってたの?」

「だってずっと一緒にいるんですよ?本当に二桁だったら簡単に魔物倒したり手からビームが出たりしないですよね?それに全然死ぬ気配無かったじゃないですか?」

 

「他人のスキルをさっさと覚えたりそれを改変して使えるようになったりちょっとおかしいとは思っていた」

 

「え?んじゃ我チートだった!?んじゃハーレムだってたやすかったはず!だったら今からでも!」

驚く材木座にカシウスは話を続ける

 

「ハーレムとかどうでもいいんだがお前のスキルにとんでもない代物があった」

「は?竜殺しとか信仰されし者とか?」

「違う、ずーっと下を見ろスキル一覧はスクロール出来る」

「え?そうなの?どれどれ・・・・本当だ、スクロールできる・・・なにこの一番下具現化ってスキル?文字が白くなっているようだが?」

 

「それは極大までレベルと魔力が上がった者が習得できる伝説のスキルだ、強く願ったことが実現するというう恐ろしいスキル、それを習得した者は仙人や神になれるという奴だ、実際に見たのは初めてだな」

 

「ん、んじゃあ!」

 

「いや、今さっきこの世界を復活させるため魔力を消費したからもう使えん、文字が白くなってるだろ、それ使うのに莫大な量の魔力が必要だからな、ところで二桁と言ってたな?」

 

「う、うむ、最後に確認したのは3.14e+20であるが」

「20って・・・おまえ・・・京こえてんぞ!だからこの世界の魔力が完全復活可能だったのか・・・」

 

呆れるカシウスと膝から崩れ落ちる材木座

 

「そ、そんなぁ・・・んじゃあハーレムだって可能だったんじゃないか!チートでハーレムのはずが・・・せいぜい黒の剣士として活躍できたぐらいか・・・」

 

とがっくり来る材木座

「黒の剣士ねぇ・・・そのでっかい剣でか?・・・なんか変だな、ちょっとその剣見せてみろ」

 

と材木座の大剣を勝手に引き抜くカシウス

「は!やっぱりそうか、これただの剣じゃねぇ」

 

「さ、左様か!やはりそれは伝説の・・・」

と材木座が興奮するのだが

 

「伝説?アホ、これはただの剣じゃねぇといっただろ、看板だ、武器屋の看板に使う剣、ただの鉄の塊、よくこんなんでやっていけたな」

 

「か、看板!?で、でも・・・それで我戦ってたのに・・・」

「魔力が強すぎて常時エンチャントかかってたんだろ、全く呆れた奴だな、もしお前がマジモンの伝説の剣を手に入れたら魔王だろうが神だろうが倒せるレベルだったかもしれん」

 

「え・・・んじゃ我は神殺しのチャンスを・・・」

 

「お前さんにそういう野望が無かったのが幸いだな、あとさっきからハーレムとうるさいが具体的にハーレムってどういうのだ?」

「可愛い女の子と毎日きゃっきゃうふふであろう!」

「だから具体的に」

 

「・・・だから・・・我を大好きな女の子がいっぱいいて・・・手を繋いだり?・・・エロイことしたり・・・とか?・・・」

 

「具体性が無いな、それじゃ願いはかなわんね、本当に具体的に望まんと実現しないそうだ、例えばそこの女とピーしてピーしたいとか」

 

「っぐ・・・童貞の我にそんなこと本気で想像できるわけなかろう、せいぜい一緒に暮らすとかぐらいしか思いつかん!」

 

具現化のスキルはかなり具体的に念じないと発動しない物だった。

だから材木座が強く念じた具体的なことだけが実現していたのだった。

簡単に言うとプログラム等の機械に指示して動作させることを想像すれば分かりやすい、あいまいな指示では動かない、具現化のスキルも同じである。

 

「他に例えば具体的にこうしたいと強く思ったことは無いか?」

 

「隕石を降らせようとメテオを唱えたことはあったな、あと『通し』のスキルとか」

 

「メテオ?あの神が勇者に味方して降らせたって奴か?確かにそんな魔法はこの世に存在しない、せいぜいでかい岩を降らせる程度で宇宙から隕石を引き寄せるなんて出来ないはずだ」

 

「で、では我が?」

 

「かもな、あと『通し』のスキルってなんだ?」

材木座が説明すると

「んな剣技も無いな、そもそも格闘のスキルと性質が違いすぎし、物体を通り抜けるってだけでかなり上位の魔法と同レベルだ、お前の強い思いで実現したものだろう、他にこうしたいと思えばどんなことでも可能だったはずだがな、どのみちもう叶うことはないから忘れろ」

 

無慈悲にカシウスは言うのであった。

 

「クソ!んじゃあ残りの魔力全部くれてやる!さっさと現世へ帰らせろ!」

「いいだろ、んじゃこっちの媒体に手を当てて魔力転送だな、2回分だ、お前らと他の勇者達の分だな」

 

「グゾー!!!異世界なんてもうこりごりだ!」

 

「義輝の今のステータスは・・・レベルはもう1だけどステータスの数字がどんどん下がってる今1万ぐらいだけど物凄い勢いで下がってる・・・あ1000切った」

「あーチートスキルじゃ無くなっちゃいましたね」

「異世界なんてもう二度と来ぬわ!」

 

材木座は叫び逆召喚用の魔力は完全充填される

 

「これでいい、んじゃもう転送できるぞ、どうする?」

「無論今すぐ帰るにきまっておるだろ!!」

 

「もう帰るのか?八幡殿らの式はなんとする?」

「将軍殿、八幡にはやることがあるから我は先に元の世界に帰ると伝えてくれぬか?」

 

「・・・そうか・・・まあ仕方あるまい、お主は兵たちの間でも人気でのう、良ければまた城で働いてくれればとも思ったのじゃが」

 

それを聞いてフッとかっこつけたように笑う材木座

「将軍殿、我は元の世界での戦いが待っている、我が生きるのはこの世界ではない!」

 

「話は決まったか?そこの魔法陣に乗れ」

魔法陣に乗る三人

 

「転送開始」

カシウスが術式を作動、材木座達の回りが光り、視界がだんだん白く染まる

 

「初めはアレかと思ったがお主が真の勇者じゃったかもな、お主は兵らの人気本当に高くてのう、出来ればワシの後釜とか考えていたのじゃが」

 

「え?マジで?我マジで将軍に!」

と材木座が魔法陣からでようとするところを一色と川崎に止められる

「義輝、往生際が悪い」

「一度言ったことを撤回するのは駄目ですよ?責任をとらないといけませんからね?」

 

「ぐ!グヌヌヌヌ!なぜだぁー!」

 

そしてカシウスはハッと思いだした用に叫んだ

 

「そういやこの世界のアイテムはもって帰れん、魔力が無い世界では全て消滅する

・・・」

 

「ああ?!なんだって?」

逆召喚が始まっているので途切れ戸切にしか聞こえない、聞き返そうとする材木座だったが既に目の前は真っ白、そして気を失ってしまった。

 

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