勇者材木座異世界もう帰りたい   作:もよぶ

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7:ギルドの依頼

材木座の朝は早い、何故なら枕元にいる馬がまず目を覚ますからである。

ここは馬小屋、何故馬小屋に寝ているのかと言うと

「えー!部屋が一部屋しか空いてない!?」

食事をとった後材木座一行は宿に向かったのだが、泊まれそうな宿はほぼ満室の模様

「商人が沢山きちまったんだんでね、悪いが一部屋だけだね、一応ベッドは二つある」

 

その言葉にニヤリとする材木座

「ほほう・・・ならば仕方ないのう!うむ!これは仕方がない・・・グフフ、今日で我も大人の階段登っちゃう?」

とブツブツ言っていると

 

「そうですねー仕方ないですねー、はい、義輝先輩?馬小屋が空いてるそうなのでそっちでお願いしますね?沙希先輩部屋に行きましょう?」

と一色と川崎は呆然としている材木座を置いて行ってしまった。

 

「・・・え?」

一人残される材木座に店員から辛辣な言葉が投げかけられる

「馬小屋は裏だよ、あーノミが酷いから防御の魔法忘れんなよ?」

 

とまあこんな感じで馬小屋に泊まることになってしまっているからだ。

「クソ!防御魔法かけてもらいに一色殿のとこ行くと凄く嫌そうな顔するし!沙希殿はツンしかないし!」

と憤慨するがどうしようもないので出かける準備をする。

この街のギルドに依頼を受けに行くのだ。

 

一色と合流した日

「帰る方法を探すにしても、我は弱いし、お主等も魔物との戦闘経験薄いからギルドの簡単な依頼をこなしつつ鍛えればよいのでは?」

と材木座にしてはまともな提案をすると

「そうだね・・・いろははどう?」

「うーんそうですねー、わたしもレベル低いし鍛えるのめんどくさいですけど義輝先輩のステータスは二桁ですしねー」

と一色はため息交じり

「うっ、そ、それは我の責任ではないであろう・・・と、ともかくだ、明日からギルドに行って依頼をうけようぞ?」

 

というわけでギルドで簡単な魔物を倒す依頼を受けることとなる

川崎が選んだのは街周辺にいる角ウサギの掃討依頼

「あーこれウサギのくせに結構強くて前に組んだパーティメンバーは苦戦してましたね、まあいいんじゃないですか?」

一色も了承しさっそく依頼開始である。

 

ちなみに材木座の装備は

将軍から餞別としてもらった兵士が使う片手剣、軽装の兵士が使う金属製のブレストアーマー、手甲、脛当てにマントというそこそこなもの。

 

川崎はというと盗賊の時に着ていた革製のノースリーブのブレストアーマーとナックルガードがついた手甲、ブーツと動きやすさ重視のもの。

武器は投げナイフのようなものを数本腰につけている。

 

一色はというと武器はダガー、装備の露出度は高く、ショートパンツにニーソックスに、胸当てと薄手のジャケットというかなりの軽装なのだが腕にもう一つ武器を持っていた。

 

「あのー一色殿?そのとげとげしいのは・・・」

「あーこれですか?わたしひ弱なんでーこういう鈍器?みたいなのだと一撃で倒せるんで重宝してるんですよー」

 

どう見てもモーニングスターである

 

「夜這い対策にいつも枕元に置いてるんですよ?たまに役に立つんで、義輝先輩?変な気起こしたら覚悟してくださいね?」

にこっと笑う一色に

「怖いよ!なんで我のところはハーレムにならぬのだ!」

嘆く材木座であった

 

そしてウサギ狩り開始である、角が生えたウサギであるが結構大きい、しかしそこは勇者候補

「せい!」

「えい!」

と川崎は蹴りや拳で一撃であり、一色も持ってるモーニングスターで簡単に屠ってしまう。

 

「凄いのう・・・そうだ!我の生活魔法は強力だからこれ使えば一撃であるな!」

そういうと材木座片手を挙げると

「いくぜ!イグニッション!!」

魔法を唱えると轟音とともに真っ白に輝く炎が大地を焼き魔物を焼き尽くす

 

「ちょっと!義輝!」

「義輝先輩!ストップ!」

二人は慌てて材木座を止めるが

「うむ!これで大量に始末できたな!」

とご満悦の材木座、それを見て呆れる二人

 

「あのさ、死体を証拠としてギルドに持って行かないといけないって覚えてる?」

「うわー、これ骨もボロボロじゃないですかー、よく魔力尽きませんね・・・それより義輝先輩?分かってますよね?」

 

二人に怒られてしょげる材木座、今まで倒した角ウサギも焼失させてしまった為、責任取って一人でウサギを追い回す材木座の姿であった。

 

数時間のち

 

「驚いた、案外やるもんだね」

「へぇー義輝先輩って見かけによりませんね、たぶん角ウサギが弱すぎるだけかもですけど」

 

山のように角ウサギを取ってくる材木座

 

「ほむん、我が本気を出せばこんな物よ!そういえばあっちの方に黒い角ウサギがおったな、試しに狩ってみたが大して強さはかわらん」

 

黒角ウサギは白い角ウサギの何倍も強いのであるがけた違いの材木座には全く意味のないことである

 

「我黒い方取ってくる!白い方は任せた!」

というとビューンと川崎と一色の視界から消え去る

 

「黒いのって白いのとなんか違うの?」

と川崎

「さー?わたし戦闘に殆ど参加してないから分からないんです、パーティによって実力バラバラですからねー、沙希先輩はどうです?」

「盗賊団の連中は主に襲うのは人だからね、魔物は食う以外は大体避けてた」

 

「そうですか、まあ義輝先輩が死んでないので多分大したことないんと思うんですよね」

その言葉に納得する川崎

「そうだね、うちらはうちらでやろう」

と黙々と狩を続ける3人であった。

 

夕方になりギルドへと今日の獲物の換金に向かう

「え?なんですかこの量は・・・アイテムボックスによくこんなに入りましたね・・・しかも黒角ウサギがこんなに・・・」

 

材木座はアイテムボックスから本日狩った角ウサギを全部出していたが小山が出来るぐらいの量だ

 

「白と黒の角ウサギ、全部でこのぐらいですね・・・」

とギルドの担当者が結構な額が入った袋を持ってくる

「うわ!凄いです!」

と目の色を変える一色

 

かなりの獲物の量、他の冒険者達も目を丸くしている、そもそも黒角ウサギは下手な冒険者でもあんまり近寄らないかなり危険度が高い魔物なのだがそもそも3人ともそんなことは知らない状態

「なんか目立ってるからサッサと帰ろうぞ!」

と材木座達は逃げるようにその場を後にした。

 

そんなことを続けること一週間、かなりの額を貯金した材木座達は宿を変えることが出来、材木座もようやく馬小屋生活から脱出できたのであった。

 

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