何時も通り公園の東屋で課題をしている僕。
いや、一つだけいつも通りじゃない。
『解析結果が出たぞ。』
二本の角に蝙蝠の羽を持つ、悪魔型自立ガジェットのコロクが口を開く。
コロクには、普通に喋るソルト怪人と今まだのソルト怪人の違いを解析してもらっていた。
『それで、どうやった?』
三つの顔を持ち四肢には鎖を思わす螺旋状の銀ラインが特徴の
同化型守護ガジェットのケルベロスこと、ケルスがコロクに訊ねる。
『どうやら、同化したソルト結晶の違いのようだ。』
「どうゆう事?」
僕の記憶が正しければ、個体差なんて無かったはず。
『どうにも、何者かがソルト結晶を改変したよだ。自我を保ったまま使えるように。』
『誰が何のために?』
『それを俺に聞くな!犬っころ!!』
『犬じゃねぇ!』
喧嘩し始めた二体を放って、思考の海に入る・・・・・・・・・
昼間戦ったカメレオンソルト怪人に、模倣怪盗モモンガソルト怪人。
この二体が流暢に言葉を、意思を保っていた。
「コロク、ソルト結晶の改変って、どんな感じなの?」
『詳しい話は省くが、恐らくこっちの世界の技術だな。』
こっち側の人間の仕業って事か・・・
〈キュィー!〉
吸血鬼の蝙蝠をモチーフとしたコウモリ型スマホガジェット、
リアックフォンこと、リアが声?を荒げ、僕の元にやって来る。
アニマルモードからガジェットモード変形し、茶色スマートフォンへと変わる。
リアの画面には、テレビ中継が映し出されていた。
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頭部に一本の角からビームを放ち、建物を破壊していく怪人の姿をカメラが納める。
そこにサイレンを鳴らし、数台のパトカーがやって来る。
「全員撃て!!」
パトカーから降りた警官たちが一斉に、怪人に向けて発砲する。
やがて煙の中に姿を隠す怪人。
「や、やったか?」
一人の警官が呟く。他の警官も撃破したと思い、口元が微笑んでいる。
「ガァァァ!!」
「な、なに!?」
しかし希望を打ち砕くのように、雄叫びを上げる怪人。
「無駄だ。そいつには、通常兵器は通用しない!」
警官たちを嘲笑うかの声が周囲に響き渡る。
「何処だ!」
刑事らしき人が声を荒げる。
「よっと!」
その声に応えるかのように、白い影が一角の怪人の横に降り立つ!
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身体のあちこちに宝石が埋め噛まれていない怪人にも驚いたけど・・・・
白い影を見た瞬間、僕は走り出した。
『おい待てよ、夢!』
『カバンどうするの?』
『そこじゃねぇよ、犬っころ!』
『なにぉ~』
〈キュィー!〉
後ろから追いかけてくるケルス達の声を聞きながら走る。
テレビの中継場所は、此処からかなり離れているけど紫風町内のは間違いない。
『わっと!』
僕達が公園を出ようとしたその時、目の前に一台の車が止まる。
「夢君乗って!」
「日向さん。」
車の窓から顔を出したのは、僕の新人専属メイドの日向 玲さん。
彼女は僕がウィッシュだと知っている人物の一人。
「今日は非番のはずじゃ・・・」
「さっき、ニュースを見てね。夢君の事だから、いつもの公園でいるだろうと思って。
行くんでしょう?小さなヒーロー君。」
「ありがとうございます。」
日向さんの言葉に甘え、助手席に乗る。
僕がシートベルトをしたのを確認し、日向さんが車を出す。