【旧版】仮面ライダーウィッシュ   作:火野ミライ

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Chapter.4

Dr.ケトルによる風紫町の住民不老不死化計画が発表され、街中はパニックになっていた。

ケトルの計画に賛同するもの、風紫町から出ようとする人々。

建物内でひそかにおびえるもの。午後9時を過ぎるころには電波関連がダメとなり、

公共機関や携帯電話の使用が不可能となっていた。

 

午後10時を過ぎると外に出ようとする車で渋滞が起きる。

渋滞している射線の横を通り過ぎ目的地に向かう。

日向さんが運転する車の助手席に座り、コロクを抱きかかえている。

足元でケルスがしょぼくれているけど、構っている暇はない。

 

『次の交差点を、右だ!』

 

膝の上に乗っているリアから送られてくるマップと渋滞の情報を元に、

コロクが順調に進めるように日向さんに伝える。要するにカーナビの代わりだ。

多少遠回りになるけど、時間はだいぶ短縮されている。

これは異世界の技術によって作られたからこそできる代物だろう。

 

それにしても、この街って思っていたよりも広くて人が住んでいたんだな。

移り変わっていく窓の外を見ながらふと思っていた時だった・・・・・

 

「きゃ!」

 

「っく!」

 

『わーーー!!』

 

車体が揺れたのは。日向さんが急ブレーキをした衝撃で、

車体の上からフロントガラスにヒビを入れながら転がって行く影。

その影は二本足で立ち、白黒模様の熊・・・・パンダを思わせる怪物だった。

 

「ソルト怪人!?」

 

「違う。」

 

日向さんの言葉を直ぐに否定する。

 

『ソルト怪人なら、近づかれる前に俺達が感知できる!』

 

「それに身体のあちこちに、結晶の欠片が有る。」

 

そう言いながら車から出る。

 

「ケルス。」

 

『おっしゃ!さっきの仕返しだ!!』

 

気合を入れケルスは跳び上がる。

長方形寄りのひし形のベルト・ウィッシュドライバーへと変形していき、

僕の腰に装着される。

 

「変身。」

 

ベルト頭部にあるイネインスイッチを押す。

するとベルト中央にある赤色の宝石をかみ砕くかの勢いで、中央の顔が閉じる。

顔が宝石を咥えると同時に宝石が輝き始める。

 

〈チェンジ・ウィッシュ! アミナス!〉

 

次の瞬間、ケルスの声でシステム音声が鳴り響く。

すると闇を彷彿とさせる紫色の光と共に僕の体が変化していく。

黒のボディに鎖を彷彿する銀のライン。肩にはケルベロスを模したショルダーフェイス。

顔もまたケルベロスを模しており、紅い複眼が夜に輝く。

ケルベロス(ケルス)と同化する事で肉体を変化。

何処か恐ろしさを感じる戦士・仮面ライダーウィッシュへと変身を遂げる。

 

「ぐぉぉぉ!!」

 

雄叫び上げるパンダの怪人に向かって駆ける!

怪人に向けストレートを当て数歩後づさせる。

巨大なかぎ爪を振るい、ウィッシュに攻撃を仕掛けていく。

 

「っく!」

 

お互いが一歩譲らない攻防を繰り広げる。

ウィッシュの蹴りが怪人の腹部に命中し、吹き飛ばす。

 

『決めるぞ、夢!』

 

「うん。」

 

ベルト左右にあるケルベロスの顔を閉じる事で内部のスイッチが押される。

 

〈ケルベロス!〉

 

音声が鳴り、待機音が鳴り響く。そのままイネインスイッチを二回押す。

 

〈アミナスブレイズ!〉

 

右肩のショルダーフェイスの瞳が輝き、本体両腕に溜めるエネルギーを右手に集中させる。

 

「はぁ」

 

その場で右ストレートをし、イネインエネルギーを弾丸ように放つ。

エネルギーは徐々に形を変え、ケルベロスへと姿を変え、怪人に向かっていく。

 

「ガァァァァァァ!」

 

必殺の一撃は、新たに現れた影によって防がれる。

 

『あいつは、テレビに映っていた!!』

 

ケルスの言う通り、一角の怪人が地面の中からアスファルトを突き破って来た。

 

「キュイィィーー!」

 

後ろから声が聞こえ、嫌な予感がし横に転がり込む。

先程まで僕が居た場所を鳥のような影通り過ぎる。

そいつはパンダや一角の怪人の横に降り立ち、こちらに振り向いてくる。

 

『中々、綺麗なマフラーだな!』

 

ケロスも言ったけど、身長の倍の長さの羽飾り?を持つ怪人。

三体の怪人を視界に入れながら、両腕のイネインドライブ輝き、

ケルベロスクローを纏う。

 

「ぐぉぉぉ!!」「ガァァァァァァ!」「キュイィィーー!」

 

「すぅー・・・・はぁー・・・・はあぁぁーー!」

 

 

 

 

 

 

to be continued

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