「明日の始業式、お姉ちゃんは絶対に出ないでね!」
突然僕の部屋(物置部屋)にやって来た神楽が、怒鳴り気味で言ってくる。
その様は第二次成長期のJKだと思ったのはナイショ。
神楽がそう言ってくるのは予想してたし、お姉ちゃん呼びを訂正する気も無い。
「了解。」
いつも以上に感情が乗ってない言葉で返す僕。その返答に納得したのか神楽は部屋を去っていく。
それにしても神楽、身長が伸びた。もう僕を追い越しているだろう。
『久々に夢の妹を見たわ・・・』
つみ置かれている使われなくなった道具の中から出てきたケルスが声を上げ、
それを合図にコロク達が出てくる。この部屋も大分にぎやかになったと思う。
『あんたはアレで良かったの?』
次に聞こえてきたのはシーケットの声。彼女の質問に僕は答える事が出来なかった。
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ー翌日ー
学校は始業式しかない為今日は休み、いつもの東屋で舞い落ちる桜をボーっと眺めている。
こうして過ごしていると、この前までの戦いが嘘だと思える。
その思えるぐらいには日常に戻ったと言うのか、ここ4ヶ月が刺激的だったと言うのかは分かんないけど。
あの瞬間、あの時間の間は確かに僕は仮面ライダーだった。
嫌な事はたくさんあったけど、そのおかげで学友が出来、理解してくれるメイドが出来た。
この人達との関係は、ケルス達と出会ってなかったら無かったはずだ。
戦いを通して友好を広げるのが仮面ライダー。
今をなをソルト怪人によってもたらされた被害によって苦しんでいる人たちもいる。
悲しんでいる人たちがいる。その事も僕は一生、忘れてはいけない。
そんな悲しみを背負って行くのも仮面ライダーなのだろう。
〈憧れは憧れのまま方が良い。〉これは誰の言葉だっただろうか?
今なら何となく分かる。仮面ライダーと言うヒーローは、大変だ。
そう言えば、彼らはいつまでこっちの世界にいるのだろか?
コロクに聞いても笑って誤魔化すし、ケルスは「夢以外、おいらを使えない」と言うだけ。
もし僕以外の適合者が見つかれば彼らはどうするのだろうか?
・・・・・とりあえず僕は、彼らの意思を尊重しようと思う。
そう思考する僕の肌は相変わらず白く、今日の空は真逆の鉛色だった。
そして裏で起きている事に、まだ誰も気づいて無かった。
新たな戦いはすぐそこまで来ている。今はまだ、洞窟で獲物の様子を定めるかのように・・・