Dr.ケトル___かつて風紫町の住民を不死身の異形へと変えようとした狂った科学者。
彼は仮面ライダーウィッシュ事、紫吹夢との戦闘によりその生涯の幕を閉じた。
そんな彼が使用していた研究所。そこには数多の資料や機材が置かれていた。
部屋は薄暗く床や壁、更には天井と言ったあらゆる場所にパイプを確認でき、
それらは全て四つのカプセル型機械につながっていた。
その機械は成人男性を余裕で収納できそうであった。
その内の1つはガラスらしきものが割れており、液体も漏れている。
機械が置かれている部屋の壁も壊されており、足跡も壁の向こう側へと続いていたのだった。
そして、顔を覆うガスマスクした数人が資料を持って研究所を後にする。
彼らの胸にはタコを想起される何かが描かれたマークがあった。
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葉桜が並び立つグラウンド、そこでは三年生がグラウンドを駆けまわっていた。
その中には春菜・真奈・灯火の姿もあった。
「うっぷ。」
「大丈夫?」
走り終えた春菜が口元を抑え、心配した灯火がその背中をさする。
「給食の食べ過ぎだ。」
「へへへ‥‥、次は真奈ちゃんの番でしょ?頑張ってね!」
「おう!」
真奈の言葉に笑いを浮かべる春菜だったが、すぐさま表情を戻し真奈を応援。
場所が変わり、校内の図工室。そこでは2年1組が図画工作の授業を受けていた。
生き物をテーマに生徒たちが各々粘土で形作る。そんな中一人の生徒が注目をあびている。
「流石、神楽ちゃん!」
「粘土であんなのできるのかよ!?」
生徒たちの注目の的となっているのは神楽だった。その出来栄えは職人の様であり、
今にも動きそうなほど精密なウサギとなっている。
その出来栄えを誉められ神楽は笑顔を浮かべていた。
時を同じく保健室では、宮崎先生が怪我をした生徒に絆創膏を張っていた。
「これで大丈夫。」
「ありがと、先生。」
駆け足で教室に戻っていく生徒を見送り、片付けを済ませパソコンの前と座る。
キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン!!
「ふぅ~」
しばらくキーボードを打ち込んでいた彼女だったが、チャイムの音共に手を止め立ち上がる。
そのまま現在ではある生徒専用となったベットの元に向かい、カーテンを開ける。
そこには布団を頭の上まで被り、何かに怯えるように丸まっている生徒がいた。
「紫吹さん、学校終わりましたよ!」
「う~ん?」
その生徒こそが、夢であった。アルビノ・無表情・トラウマ持ちと持病だけでも地雷だらけの少年。
それが宮崎先生の印象だった。最近では味覚障害も発覚し、更に対応の困る生徒へとなった。
「それで今日は教室の方には・・・」
「行かない。神楽だっているし。」
宮崎先生の言葉を遮り、返答した夢はそのまま帰宅の準備をする。
「‥‥ッ‥…」
その様子を見ていた宮崎先生は何か言いかけて、口を閉じる。
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鞄を背負い学校を出る。東屋に向かう途中でケルス達と合流する。
もはや当たり前となってきたこの光景には、近所の人達も慣れ始めているのだろうか?
それよりも大きな問題は、神楽と同じクラスなると言う事だろう。
普通は双子とかって違うクラスにしない?ほんとに謎だ。おかげで2年生のクラスメンツは不明。
1年の時も同じだったとは言わないで・・・
『‥‥夢。』
シーちゃん(シーケットの愛称)が立ち止まり声をかけてくる。
その声を聞き後ろへと振り返った僕達。
『警戒しなさい。』
その言葉に最初、疑問が浮かべたが、直ぐに意味が分かる事となった。
何か大きなものが落ちてくる音のあと、大きな爆発音が聞こえてくる、振る向いた先に居たのは、
ゴリラを彷彿とさせる2本足の異形。周りにいた人も視界入れたのか、悲鳴を上げ逃げ始める。
「グオォォォォ」
手の平を広げ、ドラミングをし始めた怪人。その様子を目にコロクにかばんを託し、1歩前に出る。
「ケルス。」
『おっしゃ!久々に出陣じゃ~!!』
ケルスは折りたたまれるかのように変形していき、全体的ひし形のベルトへと変形する。
「変身。」
ベルト頭部のイネインスイッチを押し、イネインエネルギーを取り込み身体が変化していく。
身長は成人男性ぐらいに伸びていき、強度の増した生体アーマーが自信を包む。
その外見は神話に伝わる地獄の番犬を思わす。
〈チェンジ・ウィッシュ! アミナス!〉
仮面ライダーウィッシュが再び、この世界に降り立った。
「グオォォォォ!!」
こちらを見たゴリラ怪人はこちらへと駆け出す。その際、アスファルトを砕き土煙を上げる。
迎え撃つ形で拳を振るがすんなりと躱され、カウンターを喰らい吹き飛ばされる。
何とか体勢を立て直し、ビルの壁に着地?する。そのままビルの壁蹴り、道路へと戻る。
「こいつ、強い‥‥」
奴の一撃を受けた胸部アーマーがへこんでいる事に、自然と言葉をこぼす。
こういう時、痛覚を感じない自分に同伴のすればいいか分かんないけどでいったん感謝しよう。
実際、痛みを感じていたら攻撃を受けた瞬間、気絶していただろう。
「っく。」
思考してる間に近づかれ、ストレートをで受けそうになるのを腕をクロスさせ何とかガード。
そのお衝撃で数メートは後ろへと後退する。道路には摩擦の後が残ってる。
「「‥…‥‥‥‥」」
しばらく互いに睨め付け合い、沈黙が続く。風が吹く音を合図に再び近づき、攻防を再開する。
攻撃を躱しながら蹴りを入れていくもビクともしない。
むしろ受け流しているこちらの手が震えているように見える。
「グオォォォォ!!」
雄たけびを上げ、ラッシュ攻撃を仕掛けてくるゴリラ怪人。最初の一撃こそ躱せたものの、
続けて放たられた蹴りを直を受け後退、何とか踏ん張りその間にとどまるも
すぐさま顔面に拳が迫りくる。ビルの壁を突き破り吹き飛ばされた。
僕は何とか立ち上がろうとして、変身が強制的に解かれている事に気づく。
「ハァ…へ、へんs・・・・・」
再び変身しようとして、膝から崩れ落ちる。
薄れゆく意識の中、最後に視界は入ったのは夕焼けを背にする怪人。
『夢!』『しっかりしろ!』『しっかりしなさい!』
瞼が閉じた頃、仲間たちの心配する声とサイレンの音が聞こえたところで意識を手放した。