ある研究室では様々な科学者が研究を進めている。その一室に高身長の女性が入ってくる。
「タイセイ、居るかしら?」
「私はここですよ、コウカさん。」
コウカと呼ばれた女性が、タイセイと呼ばれる科学者と会話を始める。
「どうやら、察の連中が妙な動きを始めているらしいのよ。」
「妙な動きですか?」
「ええ。なんでも、私達に対抗する為の兵器を制作する為、海外から一人の科学者を迎え入れるとの事よ。」
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《兵器?》
何故か白猫パーカーを羽織った友人(夢)の姿を画面越しに見ながら話を続ける。
「あぁ、風紫町にバビロンなるテロ組織が
《うん。数はかなり多いけど、耐久力を超えた一撃で撃破できてる。》
「けど、それも現状だし、何より彼らは組織だ。異なる場所で同時に活動されたら対処しきれないだろ?」
《うん。それに、ビーストリネットみたいなのが現れたら、ウィッシュじゃ対処しきれない‥‥》
そう言う、友人は無表情ながら何処かしおらしかった。(そういう雰囲気が同姓と思えないのは本人には内緒)
「そこでお父様にお願いして、風紫警察庁に対怪物用の部署への資金援助をする事となった。」
《それで、さっきの話になるんだ。けど何でその話を?》
「その理由が本題になるんだが…‥‥_________」
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数日後‥‥
風紫町から離れた町にある空港。そこに一人のあどけなさが残る女性がやって来た。
女性が荷物を回収しホームに出ると、
「初めまして。本日護衛をさせていただきます、紫吹家に努めているメイドの日向 玲です。」
「同じくメイドのリームです。」
黒髪のショートヘアーの玲と白髪ロングに眼鏡をかけたリームが、綺麗なお辞儀をする。
「聞いているかと思うかもだけど、エレナ・
金髪の髪を靡かせ、微笑を浮かべるエレナ。
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新調したワインレッドのメイド服に身を包み、伊達メガネをかけエレナさんの横に座り、
僕たちを乗せて日向さんが運転する車は空港からでて、国道を走る。
「リームちゃんだっけ?私よりも幼いのに頑張ってるんだね?」
エレナさんは知る人ぞ知る天才科学者で、飛び級で大学を出ているらしい。
「はい。」
相馬君に頼まれたのは彼女の護衛だった。なんでも、今回の情報が漏れた可能性があるらしい。
護衛と言っても僕の役目はエレナさんとの会話に収まっており、特に異常は特にない。
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夢たちが乗る車が山道に入りしばらく経った頃、進行を妨げるかのようにソルジャーが現れる。
車から夢たちが出てくるのと同じタイミングでソルジャーの後ろから赤い髪の女性が歩いてくる。
「あんた、誰?」
一歩前に出た夢が女性に訊ねる。
「コウカ、バビロンの一人よ。メイドの子達にに恨みはないけど、そこの科学者は計画の邪魔なの。だから3人まとめて、此処で散ってもらうわ!」
緑色のキューブを二つ地面に落し、ソルジャーを追加。ソルジャーは一斉に動き出す。
「キャッ!」
「っく!」
「‥…」
ゾンビの様に押し寄せてくる姿に小さな悲鳴を上げるエレナと彼女を守る様に前に立つ玲。
そして夢は腰を落とし、迎撃の体制を取る。
その時、わずかに赤色の瞳に紫の輝きが混じってる事に誰も気が付かず。
「「「ッタァーー!!」」」
「‥…ッ!は。」
雄叫びにも聞こえる声を耳にして走り出す!
軽く気跳び上がり、2体のソルジャーの胸元に蹴りを入れ吹き飛ばし、着地と同時に足払い。
転んだソルジャーを無視して、迫りくるソルジャーの攻撃を回避。そのまま蹴りを入れる。
「何なのよ、あのガキ!」
「凄い‥…」
「エレナ様、今のうちに。」
これまでの戦闘を得てそれなりの経験を積んでいる夢の動きに驚きの声を上げる中、
エレナを再び車に乗せ、数体のソルジャーは弾き飛ばしながら前進する。
「っな!あんた達、そのガキを始末しときなさい!」
コウカが忌々し気に叫び、近くに置いていたバイクにまたがり、玲が運転する車を追いかける。
ソルジャーの股下をスライディングだ潜り抜けた夢は右腕を横に伸ばす。
『今日はやけに数が多いな‥‥ま、おいら達の敵じゃないがな!』
夢の横に魔法陣らしきモノが浮かび上がり、そこからケルスが現れる。
すぐさまベルトへと変形し夢の右手に収まる。ベルトを腰に当て銀色の帯が出現。
夢の体形に合わせて装着される。
「「リリリ!!!」」
「変身。」
振るわれた腕を前転で回避し、イネインスイッチを押す。
〈チェンジ・ウィッシュ! アミナス!〉
ベルトを中心にあふれ出た闇に包まれ、ウィッシュへと姿を変える。
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一方、風紫警察庁玄関前でもクリッター・ソルジャーが猛威を振るっていた。今までと違い、
ソウルジャーの手には常にスパークするスティック状の
「全員怯むな、撃て!」
警官達がその手握る拳銃を発砲するが、ソルジャー達はその手に握る棍棒を回転させ防ぐ。
「お前ら警察が何しようが、俺達バビロンの戦力には敵わんのさ!」
後ろでソルジャーを使役するショウヘイが叫ぶ。
その間にもソルジャー達は銃弾を防ぎながら、じわじわと警官達に向けて進む。
そこに赤色を基調とした特徴的な車が、ソルジャーと警官の間に止まる。
「あぁん?」
ショウヘイらこの場に言わせる人物がその出来事に疑問を浮かべる中、運転席のドアが開かれ
運転していた人物が車内から出てくる。
肩にタスキのの様にタイヤをかけ、左腕にはブレスにレバーに変形したミニカー、
頭部にはまるで車のようなマスクが装着せれている赤色の戦士。
「仮面ライダー‥‥‥?」
岡川が声を上げる中、車から射出された車のハンドルが付いた剣を手に取る。
「ひとっ走り付き合えよ!」
赤色の仮面ライダーは一言呟いた後、ソルジャーと戦闘を繰り広げる。
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〈イレーズ!〉
ガジェットモードに変形したニクスをベルトのセット。蒼い炎と共に姿を変える。
「「「ッタァーー!!」」」
放たれる拳を受け流し、蹴りを入れる。
「はぁ。」
足に伸びるイネインドライブを通して足にイネインフレアが送られる。
その状態で蹴りを放つと蒼い炎が足に纏わり、蹴りが命中するとともにソルジャーを焼き尽くす。
「お前たちの相手をしてる暇は無いんだ。」
今度は右腕にイネインフレアを送と共に横の広げ、片翼だけ展開。そこから羽の状の火球を次々と放つ。ソルジャーが全滅したのを確認して左の翼も展開し飛翔する。
「‥‥‥いた。」
強化された視界に一台の車とそれを追いかけるバイクを目視し、最大速度で向かう。
バイクと車の間に降り立ち、走り去る車を横目に見届ける。
「へ~、あんたが仮面ライダーか。悪いんだけど、あんたの相手は私じゃ無くてこの子にしてもらいな!」
コウカは懐から取り出した赤色のキューブを上空へと投げる。
するとキューブは光輝き、地面に降り立つ頃には異形の怪物となっていた。
「そいつはあんたとソルジャーの戦闘データとDr.ケルトの研究データから作り出した生物兵器第1号!その名も、エメラントゥカモンスター!あんたを始末した後に、ゆっくりと科学者ガールを始末やるわ!やれ!!」
灰色身体に恐竜を想起する顔、額には1本の角を持つ怪人がコウカの指示を聞き、
姿勢を低くしこちらに猛進してくる。とっさに奴の背中に両手を付き、跳び箱の要領で回避。
「グルルル!!」
振り返ると鼻息を荒くし、こちらを警戒する‥‥‥エメラントゥカモンスターが居た。
今度は突進共に拳を前に出す。その子動きを受け流し、その勢いで回し蹴りを放つ。
しかしパワーが足りて無かったようで、受け止められ逆に投げ飛ばされる。
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まるで車のドリフトのような動きで距離を詰め、
その手に握る剣でソルジャーの足元を切り裂いていく。
「っは!」
起き上がりと同時に回転切り、周囲のソルジャーは液体へ。
振るわれる棍棒を剣先で受け流し、逆に絡み取りふきとばし剣を振り下ろす!
〈ターン!〉
ハンドルをひねると音声が鳴り、赤い仮面ライダーが高速で移動し始める。
次から次にソルジャーを切り裂き、撃破していく。
〈ドリフトカイテーン!〉
「ハァーーーッ!!」
クラクション部分に触れ、ソルジャーの周囲を高速移動。
すれ違いざまに高速回転による斬撃を叩きつけ、残りのソルジャーを撃破する。
「な、なんだよ!こんな奴がいるって聞いてねぇぞ!」
悪態をつきながら撤退するショウヘイの姿を見ながら、仮面ライダーは車に戻りこの場を去る。
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猛進するモンスターの頭を掴み押し腰に力を込める。
イレーズフォームではアミナスフォームよりパワー出ないが、力の限りを尽くす。
道路に後を残しながら数十メートル後退、威力が無くなって来たのを合図に頭部を持ち上げ、
怯んでいる奴の腹部にイネインフレアを纏った蹴りを入れる。
「お前の野望は、此処で終わり。」
ケルスの左顔を閉じながらニクスを押し込み、イネインスイッチを二回押す。
〈ポエニクス!〉〈ケルベロス! イレーズブレイズ!〉
自分たちの名を読み上げた後、ケルスの声で技名が読み上げられた。
右手の手の平の上にイネインエネルギーとイネインフレアが合わさった球体が生成される。
紫と蒼のマーブル職に輝く球体を、モンスターに腹部にねじ込むように当る。
「グガアアァァァァ!!!」
苦痛の雄たけびを上げながらモンスターは爆散。
「っく!あまちゃんと思ってたけど、結構やるじゃない!」
負け惜しみともとれる言葉を叫びコウカは去っていった。奴の姿が見えなくなったのをころ合いに
イネインスイッチを1回押した後、先程の必殺技の様にベルトを操作。ニクスをそのまま引く抜き、変身を解く。
身体から蒼い火花が散ると共に人の姿に戻り、ケルス達もガジェットモードからアニマルモードに戻る。
『敵さんも厄介なもんを作りやがって!』
ケルスの呟きを聞きながらポケットの中に手を入れ、リアを取り出す。電話アプリを開き
日向さんへと電話をかける。3コール後につながり、エレナさんを警察にとどけた後に迎えに来てもらう事になった。
バビロンと呼ばれる組織に新たな怪人。これからの起こりうる激戦に、警察の兵器開発に思いを寄せ、夕日が沈む空を見上げる。
「‥‥ほんと、運命に嫌わてる‥‥‥‥」
それに浮かぶ一番星を見上げながら、そっと呟くのだった。