「っう!」
物凄い音を響かせ、物山の中に倒れこむ。
「出来損ないはそうやって、地べたを這いつくばっているのがお似合いよ!!」
罵倒と共に今の母親でもある女性が、手に持つ宝石なような物を僕に向かって投げつけてくる。
アメジストよりも濃い紫色のそれは、一ミリの狂いも無く僕の右頬へ。
運悪く多角形の尖った角が頬をかすめ、赤黒いて液体を流す。
「ふん!」
そんな僕の様にあの人は鼻で笑い、ズカズカと音をたてながら部屋を去る。
大きな音と共に扉が絞められたのを確認して、床に転がる宝石を手に取り、
そのまま手の甲で血を拭う。
こうなったのには理由があり、この前僕と神楽が二人で買い物に行ったことや、
先日の3者面談(僕不参加)にて、顔も名前も知らない今年の担任から僕の事についての話、
僕が先輩たちと仲良くしている事や年明けの宝石泥棒事件などでストレスが溜まており、
今日の昼頃に偽物の宝石を掴まされたあげくの果て、購入時に多額のお金を払った事で
我慢が出来なくなり、ストレス発散をしたんだろう。
正直な話、ストレスのはけ口にされる事は今回が初めてじゃないし、
それに対して何も思わないから特に問題ない。
‥‥と言うか、あの人的にはその為だけに僕を
「コロク、これ何?」
そんな事を考えながら、物陰に隠れえてもらっていたコロク声をかける。
てか、全然血が止まらない。ニクスに傷口、焼いてもらおうかな?
『う~ん‥‥特別怪しもんじゃないだろう。成分的には俺達の世界の物じゃなさそうだし‥‥』
コロクが分からないならお手上げかな?
手に握る宝石を近くに置いておる古い本棚の上に置き、ソファーに寝ころぶ。
滅茶苦茶嫌そうな表情をしながら、くちばしを開きそこからイネインフレアが放射。
蒼色の炎が、僕の頬を焼くのを横目に瞳を閉じるのだった。
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翌日の早朝、赤色のフードを深くかぶって空港の中にいた。
簡単に説明すると父親がまた海外に出張に行くため、荷物持ち兼見送りだ。
こういうのは初めてでなく、既に何度かやっているので慣れてはいる。
ちなみに今は伊達メガネをかけており、はたから見れば赤ずきんみたいな服装だ。
「うむ、荷物持ちご苦労であった。」
荷物を係の人に預けると後ろから声をかけられる。
「…………………」
普段なら、その一言を呟いたら去るはずのこの人が、無言でこちらを見つめる。
その冷たい眼差しは人によったら攻められているように見えるのだろう。
「「………………………」」
見つめ合う事数秒、結局何も語らず歩を進み始める父親。その後すぐに振り返ることなく一言…
「……神楽を頼んだ。」
それだけ告げると今度は立ち止まらずに空港の奥へ進んでいった。
と言うか何で、神楽の事を頼まれたんだろう?
その事を考えながら空港を後にするのだった。
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風紫町内にある図書館の前にクリッター・ソルジャーの姿がある。
それを見た人々は避難をし始める、その際一人の少女が大人にはじき出され倒れこむ。
「クックw」
ソルジャーがその手に持つ棍棒を振り上げたその時、低木の中から一つの影が飛び出す!
二本の角を持つ兎のようなそれは、小さな体をソルジャーにぶつけ少女を守る様に威嚇の態勢を取る。
〈キピィー!〉
更にそこにリアが現れ、ソルジャーに超音波をあびせ、兎が棍棒を持つ手を後ろ脚で蹴る。
怯んでいるソルジャーに炎を纏ったニクスが貫く!ソルジャーは液体となり、地面へと溶けた。
「守ってくれたの?」
『はい♪それに僕たちのマスターも来たので、安心してください♪』
「ますたー?」
少女が首をかしげる中、エンジンの音が響き渡る。
ソルジャーが一斉に音の発生源を見ると、何処か虫を思わすバイクにまたがったウィッシュの姿が!
「「クリャ!」」
バイクから光弾が放たれ、命中したソルジャーは後方へと吹き飛ばされ爆散する。
「仮面ライダー!」「仮面ライダーが来たぞ!」「がんばれー!」
避難をしていた者達もその姿を確認し、声を荒げる。
その声を背にウィッシュは少女へと近づき、手を指し伸ばす。
「ありがとう。」
その手を取り立ち上がった少女は礼を言うとすぐにその場を去る。
「「「リリリ!!!」」」」「「ッタァーー!!」」
迫りくるソルジャーの攻撃をいなし、カウンター。拳を振い、蹴りを放つ!
その近くではリア達がそれぞれ武器を使用して戦っている。
「ニクス。」
『よ~しぃ♪』
ニクスをベルトに装着し、その身を炎に包む!
〈イレーズ!〉
不死鳥を思わす蒼い姿へと変えたウィッシュは振るわれた棒を、舞のような動きで回避。
イネインドライブを通し両腕にイネインフレアが送られる。
「ッフ‥‥」
両腕を広げその場で一回転、ウィッシュを中心に炎の円が浮かび上がる。
その火によって周囲にいたソルジャーは焼き払われ、ウィッシュはベルトのボタンを二回押す。
〈イネッシュストライク!〉
右足にイネインフレアが送られる中、助走をつけ飛び上がる。空中で身体を回転、
伸ばされた右足には蒼い炎纏っている。放たれた必殺の一撃はソルジャーを残らず焼き尽くす!
「おっと。」
着地したウィッシュの足元に例の兎が近づき頬を擦り付ける。
そんな兎を抱きかかえる。すると兎は白いカメラのような姿へと変化。
カメラを持ってない方の手を横に伸ばすと、リアがスマホとなりおさまる。
それらを懐にしまい、神甲虫へとまたがりその場を去る。
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一方、人気の一部屋。
デスクの上には散らばった資料や電源をつけっぱなしのパソコンが置かれている。
一緒に置かれている紙コップの中には湯気立つコーヒーが入っている事から、一時的に席を離しているのだろう。
パソコンにの画面には【