【旧版】仮面ライダーウィッシュ   作:火野ミライ

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第16話.説明

早朝の会場の入り口にて二人の男女が話し合っていた。

 

「ホントに俺で良いんですか?もっと他の方が‥‥‥‥」

 

男性の方は岡川。風紫警察庁に努める新人刑事で、これまでいくつもの怪物事件の対処をしてきた。

 

「そんな謙虚にならなくていいの。貴方は怪物事件に関しては十分すぎる成果を上げてるのだから。」

 

女性の名はエレナ。風紫町にて起きる怪物事件の対抗策を開発する為、雇われた天才少女。

 

「成果と言っても、俺は居合わせただけですし、怪物自体は仮面ライダーが撃破しています。」

 

「確かに実戦ではそうかもしれないけど、警察が手にした情報は貴方が集めた物よ!」

 

彼らが話す場所の近くには立て看板が置かれていた。

そこに書かれている文字は、【風紫警察庁怪物対策部 活動説明会】

 

____________________________________________

 

バビロンの活動拠点内にある一室。

そこで細身の男性がショウヘイとコウカの二人に緑と赤のキューブを渡しながら説明する。

 

「先程、カンナからの連絡で例の兵器(スーツ)が、お披露目会に運ばれる事が判明しました。」

 

「なるほどね。そこで、私達が暴れてスーツを奪取すればいいのね?」

 

「はい。こちらが作戦に関する資料です。」

 

「でもよ~、二人の仮面ライダーはどうすんの?」

 

会話を進める二人に割って入る様に、ショウヘイが言葉をこぼす。

 

「その点に関しては大丈夫です。なんせこのお披露目会場は‥‥‥‥」

 

____________________________________________

 

「K-8、K-8、K-8……」

 

指定された席番号を探しながらゆっくりと歩く。

 

「あった‥‥」

 

僕が今来ているのは警察の怪物対策についての説明会場。

この会場は極秘で行われており、一般の人達は来れないようになっている。

そんな場所に僕がなぜ来ているのかと言うと、父親の代わりだ。

 

紫吹家は風紫町に貢献している系の家系であり、本来は母親が代理で出席するはずだったのだが、めんどくさいからと言う理由で僕が出席する事となった。

その事に関してはよくあるので慣れてる。と言うかまず、文句を言うぐらいの感情がわかない。

 

それに、エレナさんが開発した兵器が気になる。

怪物対策課立ち上げに大きく関わった、天羽家には既に資料が言っているらしく、相馬君が楽しいそうに話していた。それの正体は、お楽しみとはぐらかされて聞けてない。

 

「関係者の皆様、大変お待たせししました。只今より、説明会の方を始めさせていただきます。」

 

司会の人が始まりを知らせ、スクリーンの前に一人の警察官が立つ。

よく目を凝らしてみると、岡川刑事だった。岡川刑事は緊張混じりに、資料と共に説明する。

 

未知なる鉱石と人が融合する事で誕生したソルト怪人の事、

Dr.ケルトが生み出した生物兵器・ビーストリネットの事、

その発展系ともいえる怪物を使役する組織・バビロンの事、

それらによって起きた事件・被害状況について。

 

そして、その事件を解決する仮面の戦士・仮面ライダーウィッシュについて。

‥‥‥‥いや、おかしい。ウィッシュ()の説明がいろいろと‥‥‥‥

 

何て言うか、過大評価のし過ぎと言うか、好印象になる様に説明されているというか‥‥‥

【むずがゆい】まではいかないけど、ちょっと受け流し見気味じゃないと聞いてられない。

 

「……以上が、ここ最近起きた怪物事件によるものです。」

 

岡川刑事の説明に、驚くと困惑の声が会場に響く中、場違いなうえ不謹慎だけど、

こう思ってしまった。【懐かしい】と‥‥‥

 

写し出せれた画像の怪人と実際に戦い、撃破してきたからこその感想。

当事者として常にかかわり続けてきた僕だからこそ、余計になんだろう。

 

その雑念を振り払うように頭を左右に振り、座り直す。

その時すでに、スクリーンの前に立つ人は変わっており、エレナさんが説明を始めようとしていた。

 

「今、モニターに映し出されていますのが、対怪物用戦闘スーツ【ガベラ】です!」

 

モニターに映し出されているのは、目立つ黄色のプロテクター、胸部には日本警察を現す桜の勲章、腹部にはエネルギー残量を示すベルト状のアイテム、頭部には二本のアンテナに赤い複眼。

白バイのようなバイクにまたがっている画像はまさしく、仮面ライダーだ。

 

そんな事を考えていた時だった。リュックの中に入れていた持ち運びカメラ‥‥‥

正確には持ち運びが出来るセンサーカメラ【センサーラビット】こと、センラが震える。

センラには、強力なセンサーが内蔵されており、今まで探知できずにいたソルジャーなどの怪人が探知できるようになっている。

 

セイラからリアに情報が送られ、画面を見る。

そこには現在地、正確には建物の外に100を超えるソルジャーの反応に、2体モンスターの反応があった。

 

____________________________________________

 

クモザルに似た二体の怪物とソルジャーの大群を引き連れ、ショウヘイが建物の入り口前に立つ。

 

「作戦開始、ヒャッハー!」

 

戦いの火蓋は落とされた。

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