ガラスが割れ、壁にはひびが入っており、あちこちに誇りが積もっている。
天井には朽ち果てた虫の死骸にが絡まった蜘蛛の巣、床にはコケや雑草が見え隠れする。
だらが見ても、使われずに何年も放置された廃墟であることは明白。
役目を果たさない窓の先には自然が広がっており、人工物は見受けられない。
「‥‥使えない‥‥」
発見され事すら難しい場所にある建築物。
たとえ見つけたら好奇心・冒険心が刺激され入る若者は居るだろう。
だが決して住みたいと思わないだろ。たまたま、遭難した人が一時的に使う事が有ってもずっとい続けたくはないだろう。
「‥‥使える‥‥」
それ程に不衛生で、いつ崩れても可笑しくないほどボロボロの建築物。
物好きな人なら写真に収めるだけ、たまたま来た人は嫌悪感を顔にする。
「‥‥使えない‥‥使えない‥‥」
そんな人としての当たり前なんて関係無しにと、自身の服が、皮膚が汚れぬを何と思わぬ顔で建物内の物を次々と手に取っては仕分けする影が一つ
「‥‥使える‥‥」
少年のは紫吹夢。
「‥‥使えない‥‥使えない‥‥使えない‥‥使える?」
‥‥‥‥‥いや正確には、紫吹夢だった少年。リームでもなくなった、ただの少年。
その少女と思われるくらいに中性的な顔は既に泥や傷跡で見にくくなっており、
白い肌や髪は垢によってだいぶくすみ始めており、赤い瞳の下にはハッキリと隈が出来ている。
少年がこのようになったのは訳がある。
それは彼がまだ、【紫吹夢】で居れた頃まで遡る…………………………
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「出ていきなさい!二度と私に‥‥‥‥‥紫吹家に関わるな!!」
母親だった人から突然言われた言葉。
その言葉を耳にした時、思ったのは【そっか】とあっさりしたもの。
元々この人はアルビノである僕を嫌っていた。感情が無い僕を煙たがってる。
正直いつかはこういわれるのは予想していたし、何なら突然と言う訳でも無い。
僕への当たりが強くなっていったのはソルト怪人によって、【紫吹美紀】のコレクションである宝石が盗まれてからだ。宝石自体は犯人と共に見つかったが、直ぐに経て元に戻らず事件の証拠品として一時的に警察が預かる事になった。
それが彼女的には納得がいかなかったようで、ストレスを僕にぶつける頻度が上がっていった。
そんな中での怪人事件の被害。建物など一部の負債金は紫吹家が持つ事なった結果、彼女の小遣いが減る(美紀だけだけでは無い)。外面を気にする彼女は反対することは無く、怒りの矛先を僕に向ける。そんな状況下の中、【紫吹平野】が海外主張に行ったため、屋敷内での地位が最上に。
それによって普段は平野がやっていた書類仕事が彼女に回る。元々、平野との結婚理由が置かな持ちのボンボンだったからな彼女は、平野の仕事を手伝う事なんてせずに遊び惚けていた。
その為仕事の要領が悪く、メイドや執事などの雇い人が次々と抜けていき、更に大変な事態へと…
自身の小遣い増やすために、彼らの給料を減らしたのが大きな原因なんだけど(日向さん調べ)、
それを僕のせいにして八つ当たり。
最近は自由の時間も取れなくなって、腹いせに僕を追い出すことにしたらしい。
その結果、今まで使っていた名前が使えなくなり、世間的なは僕は死んだ扱いにするそう。
そんな事にお金使うなら、復興の足しにしてほしいものだ。なんて思いながら、通学の際に使っていたリュックに詰め込めるだけ詰めて、ケルス達と共に屋敷を出た。
それからしばらくは知人に見つからないようにしながらも、バビロンが放つソルジャーと戦闘を繰り広げる日々。多分、僕が生きているのを知っているのは 紫吹夢=仮面ライダーウィッシュ であることを知っている人だけ。
‥‥‥‥‥‥ホント運命は、僕の事が嫌いのようだ。
ゆういつ幸いだったのが、そろそろ夏休みの時期だったことだろう。
その為、夏休み中の小学生が出歩てるだけに見えた筈。
今は何とか見つけた廃墟。
場所的に誰かの隠れ家を見つけ整備しながら、ソルジャーやモンスターとの闘いの日々。
『夢。そろそろ、休憩しましょ?』
シーケットの声が聞こえ、背筋を伸ばす。
ズボンのポケットから、リアを取り出し時間を見るとすでに昼時を超えていた。
「っと。」
今まで以上にちゃんとした食事を取れてないからか、より細くなった身体と、
出ていく時は真っ白だった水兵の服を見ながら、視線を外に向ける。
セミの合唱が自然の中で響き渡る中、
ケルス達がそれぞれ自分に出来る事で、整備を鉄で暮れている姿が目に入った。
コロクはその小さな身体でリ建物を補強したり、家具を一から作る。
ケルスは三つの顔を巧みに使い、物を運ぶ。
ニクスはくちばしのから放つイネインフレアで不要な可燃物を燃やし、焚火の火元に。
アクーラは使えそうなものをイネインマリンで洗浄。
シーケットは先程まで、寝室の清掃をしてもらっていた。
ここだけ切り取れば、隠居生活している少年(少女)と動物の映画作品みたいなんて思いながらも、シーケットを抱きかかえ、見つけた当初よりきれいになった庭と思わしき広場へと足を進める。こんな生活を続ける為にも、早くバビロンの連中と決着を付けないとな………
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月は新月となり、足元を照らす光が無い山奥。
そこには成人男性より少し高い身長持つ人型が、相続と思わしきモノを貪る。
空腹を満たすその様子は本能のままに突き動かされており、あまり人受けしない場面だろう。
しだいに喰らっていた方の身体に変化が音連れる。その様子はまるで虫の変態ようであり、
よりおぞましい姿へと変貌していく。
獣はただ求める。自信を追い詰める者を‥‥‥‥
最上級の得物を求める。